曖昧さ回避
概要
『ペルソナ3』に登場する主人公とアイギスのNLカップリング作品に付けられるタグ。
主人公の傍に居ること、そのために主人公を守ることが大切だと考えているアイギス。彼女の主人公に対する好感は登場時点でありえないほど高く、日常・戦闘の両面で主人公を「機械」として献身的に支えてくれる。そんな二人の関係は物語終盤に大きな変化を迎え、色々あった末にアイギスは主人公に「人間」として惹かれるようになっていく。
人間×ロボ娘の王道シチュエーションのみならず、全ての始まりとなった二人の過去の因縁、旅路の果ての美しくも切ない展開、主人公への想いを綴った名曲など二人をパートナーたらしめる要素に恵まれている…にもかかわらず、P3無印の頃は女性PTメンバーで唯一コミュが存在しなかった。
しかしそれはそれとして、アイギスとのちゃんとした交流・恋愛が見たいという声はあったのか、ペルソナ3フェス・P3Pにおいて永劫コミュとしてアイギスとのコミュニティが実装された(恋人関係にはなれない)。主人公と触れ合う中で生と死を見つめる"命を持たない"アイギス―――それは本作の「終わりと向き合い、乗り越えていく」というテーマを彩る重要なエッセンスとなっている。
またP3Rでは、ついにコミュでの恋人ルートが追加された。
主人公とアイギスの関係は本編において特別な意味と役割を担っているため、公式に認められているフシもあるカップリングないし男女バディであり、漫画版、劇場版、舞台版、派生作品等どの媒体でも主人公とアイギスの絡みは何らかの形で見られるようになっている。『P4U』では屋久島での出会いにまつわる運命的なエピソードが明かされたり、『ペルソナQ』では主人公の「運命の相手」に選出されたアイギスが「当然の結果であります」と言い放ったりと、二人の繋がりの深さが感じられるものも多い。
劇場版では
主アイを語るうえで外せないのが「PERSONA3 THE MOVIE」である。
無言主人公のキタローが「結城理」という人格を与えられた劇場版でもアイギスとのフラグは健在…というか理の内面が変化していく過程を描写するにあたって「似た者同士」のアイギスとの関係性にスポットが強く当てられており、他媒体とはやや異なるアプローチで二人の人間模様が描かれている。
話の折々で理の心境が示され、それに対する受け答え役がアイギスであることが多く逆も然りで、二人のやり取りは劇中で特に厚みのある内容となっている。「仲間と別れたくない・生きることを始められた」理と「理の傍にいたい・人間らしくなっていく」アイギス、奇しくも似通った人物像を得た二人は常に互いを気にかけ、共に「死を理解すること」に苦しみ、時にはすれ違いながらも寄り添い影響を与え合っていく。
理とアイギスが交流する場面は、いずれも作画やカメラワーク等演出に力を入れて映像化されており、スタッフの気合の入れようが覗える(アイギス役の坂本真綾氏は屋久島での出会いのシーンを「こんなに素敵な出会い方してたんだ」とインタビューで語っている)。総じてファン必見と言えるだろう。
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