概要
岡山県と広島県で国鉄→旧日本鉄道建設公団建設線であった井原線(総社駅~神辺駅間41.7km。うち総社駅~清音駅間3.4kmはJR伯備線との共用区間)を運営している第三セクターの鉄道会社。
また、朝・昼・夕に各1本ずつ神辺駅からJR福塩線に乗り入れて福山駅まで直通する。
車両は開業当初からJR西日本のキハ120形をベースとした両運転台のステンレス製ディーゼルカー、「IRT355形(機関出力の355PSをそのまま形式名にした)」を使用している。
一般形の0番台10両、イベント対応の100番台2両、水戸岡鋭治デザインの200番台「夢やすらぎ号」1両(メイン画)が製造されたが、IRT355-07号のみ除籍されミャンマーへ移った。
井原線駅一覧
因みに、沿線付近はかつて「井笠鉄道」が1913年に笠岡 - 北川 - 井原間の本線を開業以来、北川 - 矢掛間の矢掛線、井原 - 神辺間の神辺線の各軽便鉄道路線を運営していた。
1966年(昭和41年)5月14日に、国鉄井原線の起工式が行われ、国鉄新線として工事着手。起工に合わせるように1967年(昭和42年)に井笠鉄道の神辺線・矢掛線が、1971年(昭和46年)に本線が廃止され、路線の一部は買収され活用された。
井笠鉄道は廃止後もバス専業会社となるが、2012年10月31日限りで事業を停止し、会社自体も破産手続に移行し解散した。