「私の質問にイエスかノーでお応えください♪」
演:荻野可鈴
概要
可愛いらしい妖精を思わせる道化師のような少女の姿をしているが、その実態はガラが『セルメダル』より生み出した人造生命体で、複数の個体が存在しており、エレベーターガールのような独特のイントネーションの甲高い声で、道行く人々に欲望を誘い出すような奇妙な質問を投げかける。
劇中では“500万円渡す代わりに一生丁髷頭で過ごす(帽子などで隠す事や散髪などで髪型を隠す事は出来ない)”という長期的に考えるとものすっごくキツイ条件を提示し、目の前の大金に目が眩んだ人々の欲望を叶えていく。ちなみに最初にこの条件をのんで髷頭になったロッカーを演じたのは仮面ライダー555で海堂直也を演じた唐橋充氏である。
その実態は“人々の欲望の大きさに応じた枚数の『セルメダル』を入手し、世界を滅ぼす”というガラの策略であり、ベル自体が“人々の欲望をセルメダルへと変換し、その量に応じて土地の一部を過去と繋げ反転し、三か所が全て入れ替わると世界を滅ぼすことが出来る装置”に直結しているようで、目論見通り次々に押し寄せる人々の欲望により都市部の土地が次々に過去の世界と繋がって反転していった。
そしてあと一か所が反転すれば計画通りに世界は終末を迎えるはずだったが、ガラに囚われの身であった鴻上の提案に乗ったガラの指図で江戸時代に出現した彼女は、江戸時代に迷い込んだ映司に“自分だけ元の世界に戻る”という提案。
それに対する答えを迫り、悩んだ末にイエスを選択した映司の欲望を引き出すことに成功し、この選択により遂に世界が終末を迎えるものかと思われた。
しかし事前に“家族も一緒に戻る事ができる”という条件を引き出した映司は短い間とはいえ、確かなつながりを得た江戸時代に生きる全ての人々と、彼と同じくその世界に迷い込んでしまった現代に生きる市民たちも“家族”だとして救うことを迫った結果、その余りにもの膨大過ぎる欲望の為に許容量を越えた『セルメダル』が生み出された為に装置が壊れてしまい、それに連動するかのようにベル自身も映司の抱いた膨大な欲望の量に恐れ慄きながら『セルメダル』へと還元されて消滅した。
余談だが、もし映司が『どちらも選ばなかったら』どうなったのだろうか……。
余談
演じる荻野は、『将軍と21のコアメダル』の翌年に放送された『非公認戦隊アキバレンジャー』にて、横山優子 / 萌黄ゆめりあ(CN) / アキバイエローを演じている。