カードとしての能力
偽りの名_シャーロック 光/闇文明 (10)
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、サイキック・クリーチャーをすべて破壊する。
誰も、サイキック・クリーチャーをバトルゾーンに出すことはできない。
Q・ブレイカー
バトルゾーンにあるクリーチャーを相手が選ぶ時、このクリーチャーを選ぶことはできない。(ただし、このクリーチャーを攻撃またはブロックしてもよい)
概要
強力なサイキック・クリーチャーが多数登場したエピソード1の締めを飾る「エピソード1 第4弾 ライジング・ホープ」にて登場。
最大の特徴はなんといってもサイキック・クリーチャーを完全に封じてしまう強力な能力である。コイツを出せばサイキック・クリーチャーは全て吹き飛び、いればサイキック・クリーチャーが出せず、サイキック・クリーチャーを出すために除去しようにも選ばれないから除去しにくい・・・とまさにフィニッシャーに向いているクリーチャー。
仮に相手がサイキック・クリーチャーを使わなくても、パワー23000で選ばれない能力があるから充分腐らない。
しかしながら10マナ溜めるのはなかなか難しく、専用デッキを構築する必要がある。また文明こそ違うものの同じマナで即座にゲームエンドに持っていくスペックを持つ勝利宣言_鬼丸「覇」や1マナ増えるものの強烈なアドバンテージを生み出す「修羅」の頂 VAN・ベートーベンが存在し、専用構築ならば強烈な能力を持つ「必勝」の頂カイザー刃鬼などがいる。更にサイキック・クリーチャーを出さない能力としても墓地を肥やす事で小さいマナで召喚できる上に中規模以下のクリーチャーの召喚すら許さない暴走龍5000GTといった強力なクリーチャーが数多く登場し、このクリーチャーは影を潜めることとなった。
しかし、裁定の変更とあるカードの登場によりシャーロックの評価は一転する。
《トンギヌスの槍》など、「カードを○枚選び〜」という表記のカードについて
■進化クリーチャー
進化を構成しているいるカードのうち1枚を選び対象にします。
進化元を対象にした場合はそのカードのみが引き抜かれます。
一番上の進化カードを対象とした場合、進化元はバトルゾーンで再構築されます。
つまり、この裁定によりシャーロックを進化元に進化クリーチャーを召喚し、その上に乗せたカードをどかせてしまえば進化元だけが残るのだ。デュエル・マスターズにはバトルゾーンのクリーチャーから進化する他に、マナゾーンや墓地のカードを進化元に進化できるクリーチャーは多数存在している。これまでこのような使い方をするならロイヤル・ドリアンを用いなければならず、ロイヤル・ドリアン自体の大きさや自然文明のドローソースの不足から安定する事はなかったが、この裁定によりセンジュ・スプラッシュと優秀な闇の低コスト墓地進化クリーチャーでデッキを圧縮しながらシャーロックを用意する事が可能になったのだ。更に、シャーロックに吹く追い風はこれだけではない。
呪文
バトルゾーンにあるコスト6以下のカードを1枚選び、持ち主の手札に戻す。
センジュ・スプラッシュは4マナであり、更にカードはデッキの1番上に戻るという使いにくさがあった。しかしながらこの落城の計は1マナ減り更にS・トリガーであるため防御に使う事もできる。そして選んだカードは手札に戻すため、そのつもりになればもう一度進化させる事も可能なのだ。
墓地から進化させ落城の計でシャーロックを残す場合には水文明と闇文明の2つが必要になるが、水文明にはエマージェンシー・タイフーンや海底鬼面城といった優秀なドローソースが存在し、闇文明には停滞の影タイム・トリッパーや禁術のカルマ_カレイコといった強力な妨害クリーチャーがおり、そして闇と水両方を持つ戦略のD・Hアツトも墓地にシャーロックを落としつつ手札交換できるという非常に優秀なカードである。このコンボが最速で回ってしまえば4ターン目にはシャーロックが登場し、次のターンにはS・トリガーがなければ敗北が決定する。更にS・トリガーがあったとしても、低コストで大量に現れる墓地進化クリーチャーを全て捌けるカードでなければならないのだ。
このように強力なデッキである事から、2014年末から2015年初頭にかけてメタゲームに登場するほどの活躍を見せている。
予想もしないタイミングで現れ、突如圧倒的な暴力により相手を捻り潰す様は正に背景ストーリーを惨劇で終わらせた偽りの名シャーロックそのものであるといえよう。
背景ストーリーでの活躍
唯我独尊ガイアール・オレドラゴンと絶体絶命ガロウズ・ゴクドラゴンの2つのサイキック・スーパー・クリーチャーにより偽りの名_13は倒された。永遠のプリンプリンの両親をはじめ、沢山の犠牲を出したものの長く続いた戦争は幕を閉じた。
幕を閉じたはずだったのだ。
突如現れた新たなアンノウン、偽りの名_シャーロック。そのサイキック・クリーチャーを封じる能力は圧倒的であった。唯我独尊ガイアール・オレドラゴン、絶体絶命ガロウズ・ゴクドラゴンはサイキック・リンクを解除され、壊滅状態に陥る。更には時間稼ぎのため立ち向かってきたリュウセイ・カイザーすらもあっけなく倒す。
2つの最強のサイキック・スーパー・クリーチャーすら失った今、アンノウンへ対抗する力などなく、世界はアンノウンにより支配された。
エピソード2の世界でサイキック・クリーチャーが存在しないのはこのクリーチャーの支配による影響と思われる。更にはエピソード3でこの世界の話は幕を閉じるが一度も再登場する事はなく、唯一誰も勝つことができなかったラスボスである...と長年考えられてきたが、時は2020年。実はサイキックリンク解除後、リュウセイに倒されていたことが判明。同時にシャーロックがエピソード2以降に登場しない理由も判明したのであった。
関連タグ
超絶の名シャーロック(リメイククリーチャー)