概要
岡山県新見市にあるJR西日本の駅で、1928(昭和3)年の伯備線全通と同時に開業した。その後1930(昭和5)年に三神線(現在の芸備線)が開業し現在の形態となった。新見駅管理の無人駅である。
芸備線は当駅を起点とするが、全列車が新見駅まで直通運転を行い、途中布原駅に停車する。駅構内に0キロポストが存在し、当駅から広島方面へ向かう列車が下り、広島方面から当駅方面へ向かう列車が上りとなっている。
駅舎はかつて立派な木造のものが建てられていたが、2001(平成13)年に解体され、入り口部分の骨組みが駅名標と共に寂しく残された。しかし2022年にその骨組すら完全に撤去(駅入り口付近の便所や2番・3番ホームの待合室も同時撤去)され、待合室も兼ねた小さな駅舎に建て替えられた。
駅前を通る道路は東城方面へ芸備線と並行する街道「東城往来」で、国道182号の旧道でもある。
この街道を新見方面へ進むと布原駅へ行けるが、徒歩で約50分かかる。落石が多く、雨量が一定以上に達すると駅前に用意されている遮断桿が降ろされて全面通行止となる。なお、この道路から布原駅へ行ける脇道は反対側に設置されたもう1つの全面通行止の遮断桿がある交差点で分かれている。
駅構造
2面3線の地上駅。入口と直結しているホームが1番線で、2・3番線ホームへは跨線橋を渡っていく必要がある。
伯備線の列車は基本的に駅舎寄りの1番線に停車するが、特急列車は2番線を通過する。
伯備線と芸備線は新見寄りで完全に分岐しており、伯備線足立寄りから3番線、芸備線坂根寄りから1・2番線への入線は不可能である。このため芸備線は3番線しか使用できず、当駅での列車交換が出来ない。
利用状況
- 2018年(平成29年)度の1日平均乗車人員は8人である(岡山県統計年報より)。
利用状況比較表
年度 | 乗車人員 |
---|---|
1981年(昭和56年)度 | 42人 |
2000年(平成12年)度 | 39人 |
2009年(平成21年)度 | 27人 |
2010年(平成22年)度 | 27人 |
2011年(平成23年)度 | 20人 |
2012年(平成24年)度 | 21人 |
2013年(平成25年)度 | 22人 |
2014年(平成26年)度 | 18人 |
2015年(平成27年)度 | 15人 |
2016年(平成28年)度 | 17人 |
2017年(平成29年)度 | 14人 |
2018年(平成30年)度 | 8人 |
隣の駅
伯備線
芸備線