兎用心棒
うさぎようじんぼう
物語の舞台となるのは江戸時代初期(17世紀初頭)の日本だが、そこでは人間の代わりに擬人化された動物が住んでいる。主人公ミヤモト・ウサギ(宮本兎)は兎の浪人で、用心棒として路銀を稼ぎながら武者修行の旅を続けている。 ウサギは実在の人物である宮本武蔵をモデルにしているが、作風や物語に直接影響を与えているのはセルジオ・アラゴネス によるコミックブック作品『グルー・ザ・ワンダラー』こと英訳された劇画作品子連れ狼であり、黒澤明監督の映画作品である。
シリーズの主体は一話完結の短編であるが、数章にわたる長編も時おり刊行されている。個々の作品はより大きなプロットの中に位置づけられ、多くの支流を持つ長大な物語を成している。 作品の多くは日本史や日本民話に題材を取っているが、妖怪変化の類が登場することもある。 建築・衣服・武器その他の文物は忠実に当時の様式を模して描かれており、 日本の美術・工芸(凧・刀剣・陶芸など)を紹介することが主眼の話も多い。 また、キャラクターの名前は日本式に名字-名前の順になっている。 これらの試みが功を奏して、1990年には"巧みに織り込まれた史実と伝説"の教育的価値に対してParents' Choice Awardが贈られた。
2007年から翌年まで週刊少年ジャンプ連載された福島鉄平のサムライうさぎはその名の通り武士のうさぎと言う風にタイトルに書かれている影響からか、兎用心棒のパクリとマニアから噂されたことがある。
他、梶原あやの殺し屋ジョージも主人公が何故かへっぽこで全くダメなろくでなしの擬人化された忍者のうさぎキャラクターであるにんじゃうさぎが途中から主人公になるといういい加減な内容にも拘わらず忍者と言う武士道つながりの影響か同作品も兎用心棒のパクリではないか?とごく一部のマニアから疑われていた。
(※無論二作品ともただかぶったような物で兎用心棒とは無関係)
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