概要
全裸で泳いだり、水遊びをしているイラストに付けられるタグ。
英語圏にも『Skinny dipping』という同様の意味を持つ言葉が存在する。
全裸である性質上、R-18イラストが非常に多いので閲覧には注意。
全裸水泳の歴史
現在では水泳をするときは水着を着るのが普通だが、プールで水泳教育が行われるようになってからしばらくのあいだは、男子はフルチンで水泳するのが一般的であった。
たとえば、大河ドラマ『いだてん』でも取り上げられたように、1917年に日本初の室内温水プールとして建設された東京YMCAのプールでは、女子は水着の着用を認められていたが、男子がプールに入るときは必ず全裸でなければいけないという規則があった(男子は写真撮影などのときだけ褌の着用が許可された)。
アメリカでも1960年代頃まで、男子は全裸で水泳の授業を受けていた中学校や高校が多かった。
これにはいくつかの理由があり、第一に、当時のプールの濾過装置は今ほど性能が良くなかったので、繊維製品をプールに入れることはできるだけ避けてもらいたかったため。
第二に、水着自体も安価ではなく、学校が男子の水着を購入しないことによる経費削減の効果が大きかったため。
そして第三に、古代ギリシャでも行われていた全裸での体育教育によって、男子に堂々とした態度や男らしい精神を培ってもらうことができると考えられていたためであった。
当時のアメリカでは、全裸の男子と水着着用の女子は別々に水泳の授業を受けていたが、鉢合わせすることも稀ではなかったようで、たとえば1960年代のある高校では、体育の時間が男女で連続していたために、男子は水泳の授業が終わるたびにフルチンのままで同じクラスの女子の前を通り過ぎていたという証言がある。
しかも、男子は女子の前でも股間を隠さなかったので、女子は男子のイチモツを日常的に目にしていたが、それを話題にしたりからかったりはしていなかったとのことで、当時の生徒たちには男子が全裸になることが普通のこととして受け入れられていたようである。
ただし、男子と女子でまったく違う扱いをした理由について、当時男子の全裸水泳を推進していた体育教師の一人は、近年のインタビューに対して「女子は両乳など隠す場所が多いのに対して、男子はただ一箇所だけで、しかも皆同じものがついているだけだから」などと回答し、批判を受けている。