概要
同人ゲームや書籍などからなる複合作品群である「東方Project」とメディアミックス作品「攻殻機動隊」のコラボレーション。
タグ名称は「攻殻機動隊」に登場する主人公・草薙素子らが所属する内務省公安部の防諜機関である「公安9課」の名称を基本に、東方Projectのキャラクターの一人であるチルノの愛称・代名詞である「⑨」を「9課」にかけたものである。
「⑨」の由来やニュアンスなどについては「⑨」記事を参照。
両者はその世界観などについて時に真逆ともいえる違いをもつ。
例えば「攻殻機動隊」がサイバーパンク的なSF要素を主体とするのに対し「東方Project」が東洋伝統的なファンタジー要素を多分に含むなどの点である。
しかし一方で設定面には同種の潮流をみることも出来、例えば「攻殻機動隊」に登場する、現代では不可知の領分である複合観念的な概念であるところの「ゴースト」は古くから人間がファンタジーの中で各々解釈・創作し語り継いできたものであり、そのファンタジーの過程で生まれたのが「妖怪」をはじめとする人ならざる者たちである。
同時に、「東方Project」には人間における科学技術の発展が不可知の境界に由来する「妖怪」の存在性を脅かしたことが人ならざる者たちの住まい得る場所である「幻想郷」の形成へと動機づけたという歴史的経緯もあり、両作品はそれぞれの形でファンタジーとSF(フィクションでない科学も含む)という一見双極に位置しているような要素をつないでいるのである。
何よりも両作品にはそれぞれ多種多様な種族・存在が同じまたは近い世界観の中で、各々の立場や信条、アイデンティティのもとで友好・敵対含め多様にコミュニケートし合うことに根本的な共通を見る事が出来るのである。
その他日本の遷都や東京の荒廃(ただし東方ProjectではZUN's Music Collectionのシリーズに登場する「外の世界」の設定)をはじめとした世界設定や主人公らをはじめとした個別のキャラクター性など細かな点にも共通する要素があり、コラボレーション性に富む要素をもつ両者であるといえる。
Pixivでは
pixivにおける「公安⑨課」では、東方Projectのキャラクターたちがその立ち姿や衣装などに「攻殻機動隊」のキャラクターカットを思わせる様子(攻殻立ちなど)で描かれていたり、あるいは「攻殻機動隊」に登場する多脚戦車(タチコマ他)などの兵器を東方Project登場キャラクターと関連させて描く等のアプローチなどがある。
また本タグとコンセプトを同じくするものとして「公安バ課」のタグが用いられている。
2014年9月現在、「公安⑨課」と「公安バ課」のタグは併用されている。
さらにツバサ氏による「弾幕機動隊」では本タグのコンセプトと共通する部分に加え氏によってさらに世界観が展開されている。
関連イラスト
関連タグ
- 光学迷彩
- 「攻殻機動隊」ではその技術と成果物が実際に登場。「東方Project」では技術者である河童・河城にとりがスペルカード<光学「オプティカルカモフラージュ」>等の形で光学迷彩を実現している。