概要
警察組織において殺人事件等の凶悪犯罪の捜査を担当するのが刑事であり、その部署が刑事部である。そして、その捜査の総指揮を取るのが刑事部長である。
基本的に刑事部が設置されているのは各都道府県の警察本部であり、その支部の警察署の場合は刑事課として設置され、小規模捜査での活動をしている。ただし、所轄地域で大事件が発生した場合、その警察署に捜査本部が設置され、本部の刑事も総動員で参加となる為、事実上その県の刑事部長が担当指揮を取る事となる。
刑事部長の階級は多種多様であり、地方の県警の場合は警視正。埼玉県、神奈川県、大阪府、京都府等の関東、関西の主要都市を含む県府警の場合は警視長。そして、全警察の総本部でもある東京都の警視庁は警視監と定められいる。その為、刑事部長になれるのは基本的に国家公務員で採用されたキャリアのみであり、地方公務員で採用された一般警察官が刑事部長の座に付けるのは僅か3%未満と果てし無く皆無に等しい。
また、刑事ドラマや漫画において刑事部長のキャラクターが登場する機会が近年増えており、その作品において様々な隠蔽や策略、謀略が見受けられるが、あくまでもこれはフィクションであり、実際の警察ではこのような行為は全く無いので誤解のないように。同時に刑事部長自ら捜査に参加する場面も多いが、刑法上ではこのような単独行動は認められてはおらず、実際には本部内での活動となっている。
刑事部長の肩書きを持つキャラクター
※本来の警察組織ならば刑事部長の階級は配属場所によって異なる。また、中には階級が警視の者もいるが、上記のように刑事部長の階級は警視正から定められている為、実際の警察には存在しない。