概要
CV:寺崎裕香
得宗・北条家を継ぐ野心はなく正室の子である異母弟・時行と仲がいい兄で、家臣からいつも器用に逃げまわる時行を温かく見守り、いつも2人で遊んでいた。
元弘3年/正慶2年(1333年)、鎌倉が陥落し、北条一族、長崎円喜・高資親子ら自刃する中、父・高時から脱出を命じられた邦時は伯父・五大院宗繁に連れられ鎌倉から逃れる。
しかし保身と栄達に狂った宗繁は、邦時に馬乗りになり彼が気絶するまで殴り続けた末、鎌倉を攻め滅ぼした新田義貞の軍勢に甥・邦時を差し出す言語道断の所業をする。哀れ邦時は北条の血縁として引き出され、僅か9歳(満では7歳)にして刑場の露と消えた。
その余りの不忠ぶりに朝廷方の新田義貞は宗繁を認めず追放、一族の恥として家族や昔からの知人からすら見捨てられてしまい、乞食同然の暮らしに身を窶すこととなった。一発逆転を狙った宗繁は、嫡出として正当な血を引く邦時の弟の時行の首を狙って近づくが、邪な考えを時行に見破られて、彼に兄の仕返しをされる自業自得な末路を遂げる。
アニメに登場する宗繁は甥の邦時が得宗・北条家を継ぐ野心がないことに不満を感じていることが明かされた。また、時行が宗繁の首を討った後、彼の脳裏には在りし日の兄に「頑張れ!」と激励される幻影が過るのだった。