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概要編集

『君が心をくれたから』は、2024年1月~3月に放送された月9ドラマ。主演は永野芽郁。『桜のような僕の恋人』の原作者である脚本家・宇山佳佑によるオリジナル脚本であり、長崎県を舞台に2人の男女が過酷な運命を背負いながらも懸命に愛を育んでいくファンタジーラブストーリー。ロケ地には眼鏡橋ハウステンボスグラバー園等が選ばれ、撮影が行われた。主題歌は宇多田ヒカルの「何色でもない花」。


登場人物編集

本作の主人公。過去に母親の霞美から虐待を受けていたため、自分を「価値のない人間」だと思い、自信を持てずにいる。

「雨」という珍しい名前から、学生時代のあだ名は「ザー子」。

高校卒業後、パティシエの夢を叶えるために上京したものの、勤務先で失敗続きだったため5年前に解雇され、その後も他店で勤務していたが長続きせず、そんな自分を何とか変えるため長崎へ帰郷。望田の勧めで市役所が主催するスイーツ教室の講師となる。

しかし、現在でも上京先での出来事と幼少期の虐待がトラウマとなっているようで何度もフラッシュバックを起こし過呼吸に陥っている。

そのため、祖母の雪乃に迷惑をかけないように祖母宛に置き手紙を残してひっそりと東京へ戻ろうとしたが、雪乃から連絡を受けた太陽が爆竹を使ってまで説得したことで長崎に残り、もう一度パティシエとしての夢を追いかける決意を固めた。

しかし、交通事故で重体となった太陽を目撃。彼を救うために助けを求めていたところに日下が現れ、彼の条件を呑む形で自身の五感を差し出す代わりに太陽を生き返らせた。

その最初の段階として味覚を失うこととなったため、パティシエの夢を諦めるという苦渋の決断を下した。

その後、「自分がいたら迷惑になるから」という理由で「太陽の人生の邪魔をしない」ために彼に嫌われようとし、そのために望月に協力してもらった。

その後、祖母が自宅で倒れているところを発見。何とか一命を取り留めたものの、祖母から癌であることを告げられた。自身も祖母に五感を失うことを伝えていなかったため、祖母から「隠し事をしている」と指摘されたため(「奇跡」のことは言えないため)「珍しい病気」として伝えた。

次に触覚を奪われることとなったため自身が寝たきりになり祖母や太陽を含め周囲の人々に迷惑をかけないようにするために施設への入所を決意した。しかし、望月から五感のことを聞いた太陽が説得しようとやって来たため「会ったら一緒にいたくなっちゃう」と言い拒絶。そのままバスに乗ってしまった。しかし、日下のアドバイスで太陽ともう一度向き合い彼と一緒にいる決意を固めた。

その後、母親の霞美と久しぶりの再会を果たし、太陽と祖母の雪乃との旅行に行くことになった。その旅行の中で霞美を「自己中心的で、我儘で、最低な母親」と罵ったものの「心の底から嫌いになることはできなかった」と本心を吐露し、遂に和解することができた。

しかし、触覚を失ったことで平衡感覚すら保てなくなり階段から転落。幸い頭に少し裂傷が残るくらいの軽傷だったが、これが原因で太陽から病気ではないことを看破されてしまったため、意を決して彼に真実を話した。

その後、34日後に視覚を失うことになったため、最後の願いとして「太陽が作った花火を見たい」と吐露した。

その後、太陽から結婚のプロポーズをされるものの、「今すぐには答えを出せないから待ってほしい」と返した。しかし、春陽から太陽が自分のために花火師を辞めようとしていることを知り、彼女からプロポーズを断るように頼まれた。

その頼みを受けてか、表面上は太陽のプロポーズを了承したものの、彼の将来を思って婚姻届を出さずに五感が無くなったら自ら生命を絶つ決意を固めた。(周囲には、一応「長崎を出て母親と共に別の場所で暮らす」と話している。)

しかし、太陽から励まされたことで心境が変化し、「太陽が幸せに過ごしている世界を見るまで生きることを諦めない」と決心した。

太陽が花火審査に合格したことで晴れて夢を叶える手前まで近づいた。しかし、強風と降雨のせいで延期の危機に陥ったが、雨が止んだことで決行。やっと見れると思ったのもつかの間太陽の花火が予定通りに上がらずに打ち上げが遅れただけでなく、雨が通行人とぶつかったことで視線が逸れ、8時に間に合わなかった。しかし、太陽を悲しませないためにわざと数分だけ見えるフリをした。

その後、最後の感覚である聴覚を失うタイムリミットが迫っていたことから、太陽と思い出の場所を巡り、太陽からたくさんの温かい言葉を受け取った。

しかし、自身の存在が太陽のこれからの人生の足枷になってしまうことを恐れて、「もう会いに来ないで」「私たちの恋はこれでおしまい」と言い残して、聴覚を失い、永遠に暗い闇の世界へと囚われ生きる屍のようになってしまった

が、日下は「奇跡はまだ終わっていません」という言葉を言い残しており、目覚めた時には五感を取り戻していた。

しかし、その代償として自身を対価として差し出した太陽はこの世を去ってしまった…。

その事実に愕然とするが、太陽から遺言として「一人前のパティシエになってほしい」という言葉を受けて、太陽の人生を背負って前向きに生きる決意を固め、再び上京。数年後、立派なパティシエとなり、独立して自身の店「SUN&RAIN」を開業した。


長崎で代々続く老舗煙火店「朝野煙火工業」の跡取り息子。職場の先輩達からは「ピーカン」と呼ばれている。

幼少期に静電気除去をせずに火薬庫に行ったため火事を起こしてしまい、その火事で母親を亡くした過去を持つ。自身も火事のショックで気絶し目覚めた時にはその時の記憶を無くしていたが、母親の写真を見るとフラッシュバック過呼吸を起こすようになったため陽平は彼に辛い思いをさせないように写真を全て燃やしてしまった。

一人前の花火師という夢を持ち、明るく前向きに生きている。

活発な性格だが、学生時代に気になっていた雨に対しては素直になれなかった。

10年後の2023年になっても父親の陽平からは一人前の花火師として認めて貰えず、更に色覚障害で赤を判別できていないことが発覚。それを機に花火師を辞めようと決断したが、雨もまた夢を諦めかけていたことを知り、彼女を笑顔にするためにもう一度花火師になる決意を固めた。

その矢先、色覚障害で赤信号を青信号だと誤認し信号無視により乗用車と衝突して意識不明の重体となり、一時は生死をさまよったが雨が自身の五感を対価として日下を通じて奇跡を与えたことで生還した。

しかし、火事で忘れていた過去を思い出したことで父親から真実を伝えられ、「自分には花火を作る資格がない」と感じ花火師を辞めようとするほど追い込まれたが、雨から「今度挫けたら許さないから」と叱咤激励され、再び立ち直り母親との約束を叶えて花火師になるために二度と挫けないことを誓った。

その後、意を決して雨に告白したもののフラれてしまい意気消沈してしまうが、父や妹の励ましにより諦めない決意を固めた。しかし、雨から望月に好意を持っていることを宣言された(もちろんこれは上述の通りあえて嫌われようと雨がついた嘘)ことで彼女の意志を尊重して身を引いた。

その後、望月から雨と交際していないこと、雨が五感を失うことを伝えられた上に「雨さんを支えられるのはあなたしかいない」と説得され、更に雪乃の頼みで望月から雨が高校卒業時に書いた手紙を渡されたこともあり、彼女を支える決意を固め、彼女を説得しようと試みるが拒絶され彼女が乗ったバスを追いかけた。その後、雨が戻ってきてくれたことで説得することができた。

その後、雪乃の願いを受けて雨と霞美を仲直りさせるための最初で最後の家族旅行に協力し、過去の虐待もあってどこか複雑な心情を抱えていた雨に対して自身の母親との関係も含めた上で「生きているうちに仲直りした方がいい」と説得した。

その後、司から「雨が病気ではなく"別の何か"からの干渉を受けたのではないか」という推測を聞いたことで雨の身体の異変を怪しむようになり、雨が自宅の階段から転落したことで触覚がないことを察し、本当のことを言うように問い詰めた。その後、意を決した雨が真実を話したことで「自分のせいで雨が五感を失うことになった」と絶望、「自分には生きる価値がない」と身を投げようとするほどに憔悴していたが、雨の説得により何とか踏みとどまった。そして、「太陽が作った花火を見たい」という願いを今度こそ叶え、彼女を見守るために桜祭りを最後に花火師を辞める決意を固めた。そのために結婚のプロポーズをしたものの、雨からは「今すぐには答えを出せないから待ってほしい」と保留された。その後、雨からプロポーズを了承され婚姻届を記入したものの、雨は彼の将来を思って婚姻届を出さなかった。

その後、桜祭りの花火審査に合格。晴れて花火師としてデビューすることとなった。

しかし、桜祭り当日、天候が急変。自身は強風でテントが飛ばないように足場を固定していたが、時すでに遅く強風に煽られたテントの足場がテント内の棚が倒れ、花火筒の下敷きになり頭を負傷。幸い軽傷だったものの、強風と降雨の影響で花火大会が中止の危機に陥ってしまう。しかし、千秋が自身の魂を犠牲にして雨を止ませたため、母親である彼女に感謝の気持ちを吐露し、雨の元へ向かった。

その後、雨と共に自分の花火を見たものの、雨がわざと見えるフリをしていることに気づいたものの、彼女にそれを悟られないように誤魔化した。

その後、聴覚を失う雨のために沢山の温かい言葉をかけると決意し、彼女とともに思い出の地を巡りながら沢山の言葉を掛けた。

しかし、雨から「もう会いに来ないで」「私たちの恋はこれでおしまい」と拒絶され、彼女が聴覚を失い生きる屍となる姿を目撃してしまい、絶望する。しかし、そこに現れた日下から「まだ奇跡は終わっていません」と告げられたことで、彼から迫られた心(五感)の受け取りを拒否。最後の望みとして「自身の生命を対価にして雨の心を元に戻して欲しい」と頼み、急性心不全でこの世を去ってしまった…。

死の直前、遺言を残しており、その言葉のおかげで雨は前向きに生きる決意を固めることができた。また、予備の花火玉を保管していたことから陽平の手で打ち上げられ、やっと雨に見せることができた。


逢原家編集

雨の母親。雨がパティシエを目指すきっかけとなった人物でもある。嘗ては女優を目指す役者の卵だったが、夢を追いかける中で役者仲間だった男性と出会い結婚するが、彼女に子供ができた途端姿を消してしまった。元々娘との関係は良好だったが、ある日突然雨を虐待するようになった。その後、虐待を止められない自身に恐怖を感じたのか雪乃に「このままじゃ雨を殺してしまう。私から雨を助けて。」と電話し、突然失踪。その後、娘に許してもらう一心で病院に通いながら社会復帰を果たし何とか生活している。

その後、主治医の判断で外泊が許可され、雪乃の口からもうすぐ退院できるほど症状が改善していることが語られた。

雪乃の願いを受けて、母が生きているうちに娘に許してもらうため母と自身、娘の3人で最初で最後の旅行に行くことを了承した。

その旅行の中で娘の病気のこと(こちらも「奇跡」のことは言っていない)、本心などを知ることができ、遂に和解することができた。

その後、視覚を失う前に最後に一目会いに来た雨から感謝の言葉をかけられたことで、「生まれてきてくれてありがとう」と返した。

その後、退院し雪乃が住んでいた家に引っ越し、新たな家主となった。


雨の祖母。雨との二人暮らし。雨の上京してから帰郷するまでの8年間は一人暮らししており、その間に市役所のフラダンス教室に通い始めていた。

孫の悩みを見抜いてはいたものの自身では彼女を変えることができないと思い、太陽に彼女を変えるよう願いを託した。

その後、太陽の説得で戻ってきた雨に対して「生きていることに後ろ向きになるやつがあるか」「諦めるな」と鼓舞した。

雨が帰郷する前から脊椎癌を患っており余命半年と宣告されたが、余命宣告から1年経っても生き続けている。しかし、本人は「いつ死んでもおかしくない」と腹を括っており、このことを雨に言わずに天寿を全うするつもりであり、太陽に自身の代わりに彼女の傍にいて自身の分まで幸せを願うように頼んだ。

その後、自宅で倒れているところを雨に発見されてしまい、もう隠せないと悟ったのか癌を患っていることを告白した。

その後、雨が自分に何かを隠していると悟り問い詰めたところ、五感を失うことを告白された(「奇跡」のことは知らされておらず雨はあくまで「珍しい病気」としか言っていない。)ため、孫娘を支えるために何としても生き抜くことを決意した。

しかし、その意志とは裏腹に病魔は刻一刻と彼女の身体を蝕んでおり、入院中に容態が急変したことを機に「家に帰りたい」と呟くようになり、緩和ケアへと移行した。

その後、唯一の後悔だった娘と孫娘を仲直りさせるために自身を含めた親子三代での最初で最後の家族旅行を提案。太陽の助力もあって実現することとなった。

その旅行の中で娘と孫が和解する姿を見ることができ、唯一の心残りが無くなったこともあり、数日後にこの世を去った。


朝野家編集

太陽の父親であり、太陽の師匠。花火師。老舗煙火店「朝野煙火工業」の当主。花火の製作にのめり込みすぎるあまり、身の回りの生活が疎かになることもあり、一時は便秘が原因で倒れる事態に陥ったことも。

息子の色覚障害にも薄々気づいていたようだが、それでも努力すれば花火師になる才能があると信じており、弱音を吐いた息子に「目の障害を言い訳にするような奴は一人前の花火師になれない」と呟いた。

その後、過去と向き合い花火師となる決意を固めた息子の覚悟を感じ取り、彼に星(花火玉)作りを教えるようになる。雨にフラれた太陽に対して自身の経験談も語りながら「1.相手の幸せを願うこと、2.何事も無かったかのように過ごすこと、3.大切な人が泣いている時は傍に居てあげること」を説いて慰めていた。

息子が雨のために花火師を辞めようと決意した際は、自身の過去を踏まえ、跡継ぎになってほしかった本心を語りながらも息子の決断を最大限に尊重した。

桜祭りの花火大会が強風と雨により中止の危機に陥った際には一度は諦めようとしたが、弟子からの言伝で太陽の意思を察し、運営側を説得し、決行に漕ぎ着けた。

息子から「午前0時に俺は死ぬ」と告げられた際には信じられず、息子たちを「お前らバカか」と言ってしまった。しかし、息子の覚悟を受け取り、彼が遺した予備の花火玉を打ち上げて雨に見せた。


  • 朝野明日香

陽平の妻、太陽の母親。旧姓は「千秋」。太陽が幼少期に起こしてしまった火事で息子を庇い、亡くなった。

写真は息子がフラッシュバックしないようにと陽平が全て燃やしてしまっており、その顔は不明のままだったが…。


太陽の妹。生まれて直ぐに母・明日香が亡くなったため、母親との思い出は少なく顔もよく覚えていない。父・陽平の手伝いをすることもあるが、対価として高級ブランドをねだるのがお約束。家族思いであり、特に兄の太陽を「お兄」と呼んで慕っている。兄の異変を察知し、合コン相手だった眼科の医師に質問する形で兄の色覚障害の件を指摘した。

10年前に兄に告白しようとした雨に対して「お兄の夢を邪魔しないで」と苦言を呈してしまったことを長年後悔しており、フラれた兄にもう一度チャンスを与えるように頼んだ。

その後、雨が五感を失うことになることを陽平とともに聞かされ、彼が雨のために花火師を辞めようとしていたことを知り、自分も花火師になって亡くなった母親のために花火を作りたかったこと、自分と違って母親の顔を覚えていて母親との約束もある兄が羨ましがっていたこと等本心を露わにして、「ゴミクズ」等と罵倒した。その後、雨の家を訪れ、兄からのプロポーズを断るように頼んだ。

しかし、兄のためとはいえ自身の行動を後悔しているようでそれを司に吐露していた。

その後、司から太陽との待ち合わせ場所に向かう雨を支えてほしいと頼まれたため、彼女に対する贖罪として雨を支えようと決断し、彼女を待ち合わせ場所まで送り届けた。

その後、雨にこれまでの非礼な言動を謝罪したが雨から「春陽ちゃんはたった一人の義妹だよ。」と返された。

その後、兄から「俺は午前0時に死ぬ」と告げられた際に兄の言葉を信じ、その運命を受け入れた。


案内人編集

天主堂にて

雨に“過酷な奇跡”を提示するあの世からの案内人。太陽の死期を見抜いており、太陽を救うため助けを求めていた雨から五感を奪うことを対価に太陽を救う条件を提示。彼女が条件を呑んだことで彼に奇跡の力を与えて生還させた。

千秋よりは雨への干渉は消極的で最低限のアドバイスしかしないが、彼女の姿を見て影響を受けたのか「後悔するなら幸せな後悔をするべきだ」と後押しした。

元々彼も普通の人間であり、1953年生まれの売れない脚本家だった。そんな生活を送る中、白石小夜子という女性と出会い、幸せな日々を過ごしていた。しかし、小夜子が事故に遭ったことで、一命を取り留めるものの全身不随の後遺症が残ると前任の案内人から告げられたことで、彼女の「画家になりたい」という夢を叶えさせるべく「奇跡」を受け入れることを選択。自身が彼女の後遺症を肩代わりして全身不随となるが、彼女は夢を優先してしまい「ごめんなさい。私は画家になりたい。なので、あなたを支えることができません。さようなら。」という手紙を残して去ってしまった。その後、日下は一人で寿命を全うし息を引き取り、案内人となった。

雨と太陽を担当したのは、2人が住んでいる長崎に展示されていた小夜子の絵を一目見るためだった。その絵を見た時に、彼女が自身との思い出を忘れていなかったことを知った。

その後、心(五感)を捧げた雨の姿を見届け、太陽にその心を受け取るか否かを選択させたが、太陽は「元々この生命は大晦日の夜にとっくに死んでた生命」という理由で心の受け取りを放棄。彼の選択を尊重して、元々訪れるはずだった死の運命を彼に課した。


日下とともにあの世からやってくる案内人。日下とは異なり、対象者には最低限の気遣いを行っており、雨の決断を心配そうに見ていた。その後も放っておけなかったのか、度々彼女や太陽にお節介をかけている。

その理由は不明だったが、後に彼女が生前は太陽の母親・明日香だったことが判明した。

本来、「奇跡」対象者の肉親が担当することは禁じられているが、それでもなお愛する息子の成長した姿を見届けるために「『千秋』として正体を隠し、生前の話を一切しないこと」を条件に申し出たため、「天」はそれを承認した。そのため、太陽が彼女を「母さん」と呼んでしまうと日下曰く「月明かりに消えて、魂は永遠に消滅してしまう」とのこと。

日下から太陽が自身の正体に気づいたと報告されたことで太陽との接し方に迷いが生じていたが、彼がわざと気づかないふりをして接していることを悟り、最後に「朝野家の家族団欒の姿」を見たいと頼み、太陽のおかげで娘の笑顔を目に焼き付け、夫の本心を知ることができた。

その後、太陽に雨が五感を失った後の人生を悲観していることを伝え、彼女に希望を与えてほしいと頼んだ。

その後、太陽と雨の約束のために、強風と降雨で延期の危機に陥っていた桜祭りの花火大会を自身が天との約束に背き、月明かりに消えることでそれを回避させ、息子である太陽に母親であることを明かした。そして、息子の「ありがとう、母さん。あの約束があったから今日まで頑張ってこれた」という言葉と満面の笑みを受けたことで満足し、月明かりに消えていった。


その他周辺人物編集

長崎市役所で働く心優しい青年。元々サッカー選手を目指していたが学生時代の怪我で膝を故障したことで夢を諦めた過去を持つ。雪乃とは顔見知り。帰郷した雨に市役所主催のスイーツ教室の講師として就いてもらえないかと打診した。

彼女がパティシエとしての夢を諦めた後も結婚式場のスタッフとしての1日アルバイトを紹介するなど何かと彼女を気にかけている。

その後、雨が自身の五感が無くなること(「奇跡」のことは言えないため「珍しい病気」と説明)を自分に打ち明けたため、唯一彼女の置かれている状況を理解できている人物となっており、元々彼女への好意を抱いていたことから全力で彼女の意思を尊重し協力する決意を固めた。

しかし、自分には荷が重いと感じたのか太陽に雨が五感を失うことを伝え、太陽に「雨さんを支えることができるのはあなたしかいない」と説得。彼の頼みで雨に電話をかけて指定の場所に呼び出した。

その後、フラダンス教室の人々から送られた雪乃への寄せ書きと千羽鶴を貰う際に雪乃が買っていたボイスレコーダーの存在を知り、雨に手渡した。

その後、友人の医者に雨の「五感を失う病気」について聞いたところ「そのような病気は存在しない」という返答が来たため、「病気では無い"別の何か"の干渉によりそのような事態になっているのではないか」と推測した。

その後、太陽から「奇跡」のことを断片的に聞かされ、太陽と雨の結婚に際して証人として婚姻届に記入したものの、雨から婚姻届を出す機がないことを聞かされ、彼女から「五感がなくなったら太陽くんに伝えてほしい」と言伝を頼まれた。

その後、太陽から「俺は午前0時に死ぬ」と告げられたことで雨に彼の死を告げなければならないと決心し、意を決して彼女に伝えた。


余談編集


  • 偶然の一致なのかは不明だが、朝野家と演者の山田氏の家族構成は全く同じである。

  • 太陽の色覚障害が原因による信号機の誤認の描写について「現実では有り得ない」との指摘が相次いでいる。確かに、歩行者信号機の形状は街中でよく見かける縦型であり、まず位置さえわかっていれば容易に判断は可能だったはずである。しかし、当時の太陽が苦しんでいた雨を救い、同時に自身もまたもう一度夢を叶える決意を固めたことで浮き足立っていたことや降雨により視界不良だったこともあり誤認は無意識だった可能性が高い。

  • 本作を皮切りに『366日』、『海のはじまり』とシリアスなヒューマンドラマやラブストーリーが立て続けに放送されたため月9ファンからは「今年は陰鬱な作品が多い」と揶揄されていたが、10月期の『嘘解きレトリック』がそれらの作品より比較的ポップでコメディチック(とはいえ探偵ものなので大元はしっかりシリアス)なためやっと脱却できた。

関連タグ編集

月9 宇山佳佑 長崎県

学校かくれんぼ:フジテレビバラエティ「新しいカギ」の人気コーナー。このコーナーに山田と永野がゲストとして参加。登場時2人ともドラマのブレザー姿で現れ学校(中高一貫校)の生徒たちと

かくれんぼバトルに挑み見事隠れ切ることに成功した。

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