概要
日本に帰化した元韓国人で、現在は日本の作家・評論家・大学教授として活躍している呉善花氏が、家族や親戚との行事で生まれ故郷に帰省しようとした際に、大韓民国(韓国)から入国を拒否され、話題となった一連の事件のことである。
詳細
親日・知日派として有名な呉善花氏は、韓国では親日派と認定されており、「韓国を卑下する書籍を出版してきた」という否定的に評価・報じられ方をされており、韓国で定められている『親日罪』(正式名称:親日反民族行為者財産の国家帰属に関する特別法、通称:反日法、韓:친일반민족행위자 재산의 국가귀속에 관한 특별법)がもその該当者とされている。
そのためか、2007年10月1日に済州島在住の母の葬儀で韓国へ入国しようとした際に、日本において「反韓的な活動をした」との理由から、韓国当局から入国禁止措置が取られ、済州国際空港で一時入国を拒否された。
これに対し呉氏は、在済州日本国総領事館に要請を出し、「日本人への人権侵害」との申し出がでたことから、韓国入管は入国を認める。
しかし、2013年7月27日に親戚の結婚式への出席のために再び入国しようとしたが、今度は仁川国際空港で韓国入国法76条の本国送還命令により、完全入国拒否とされてしまった。
民族的には韓国人であり、朝鮮半島にルーツを持っているのだが、韓国に対して批判的な評論活動を行なっていることに原因があるとされるが、大韓民国当局は、拒否の理由を明らかにしていない。