概要
東京工芸大学芸術学部マンガ学科7期生。
経歴
大学在学中の2015年、講談社の漫画雑誌モーニングが公募する第67回ちばてつや賞一般部門に投稿し、『優等生の問題』が入選を果たす。当時は『和山友彦』名義を使用。
投稿作は大学二年次の演習で、『水』をテーマに制作したもの。
その後、モーニングの電子版である週刊Dモーニング増刊2016年冬号に、沖縄を舞台にした読み切り『渚へいこう』が巻頭掲載された。
なお2019年のマンバ通信でのインタビューでは、この『渚へいこう』が漫画家として初めて原稿料をもらった作品だと振り返っている。
以後ネームを描き続けるがなかなか連載には至らず、2017年に「息抜き」として執筆した『うしろの二階堂』をPixivにて投稿。
これが大きな反響を呼び、講談社以外の編集者からも声をかけられるようになったという。
2019年2月の同人誌即売会『COMITIA127』で発表した短編集『夢中さ、きみに。』がKADOKAWAコミックビームの編集者の目に留まり、同年の8月にはビームコミックスから『うしろの二階堂』シリーズを加筆修正したものを加えた単行本が刊行された。
『夢中さ、きみに。』が話題となり一気に注目度が高まった翌年1月、祥伝社発行のFEEL YOUNG2月号から、初連載となる『女の園の星』が巻頭カラーを飾って開始。
同年11月にはコミックビーム12月号より『ファミレス行こ。』がシリーズ読切として始動する。
双方は現在も各誌にて連載中。
作風
作品の多くはコメディで、ちばてつや賞の選評では「絵がなんともいえず耽美で、男性キャラに色気を感じさせる」、「線に妙な色気が宿っている」と評されており、繊細な画風とコメディのギャップが特徴の一つである。
先述のインタビューでは一番影響を受けた漫画家は古屋兎丸だと語り、他にも絵に関しては伊藤潤二や小林まこと、野中英次からも影響を受けたと発言している。
また『夢中さ、きみに。』および『うしろの二階堂』は当初BLとして発表されたが、明確なラブシーンなどはない。
作品一覧
連載
単行本
読み切り
※いずれも『和山友彦(わやま ともよし)』名義
- 優等生の問題:第67回ちばてつや賞一般部門入選(2015年6月)
- 渚へいこう:週刊Dモーニング増刊2016年冬号掲載(2016年12月)
外部リンク
和山やま[女の園の星]公式X(旧Twitter) ※担当編集氏が運営
和山やま[ファミレス行こ。]公式X(旧Twitter) ※担当編集氏が運営