「天斎探偵事務所を、よしなに頼む」
「ご用命は、天斎探偵事務所までな」
「用があるなら、事務所を通してほしいね」
CV:関俊彦
概要
『プロジェクトクロスゾーン』の主人公。
表向きは私立探偵だが、正体はどんな依頼もこなす「雇われ忍」。
戦国時代から続く天斎流忍者の末裔。古来より異形のもの達と戦ってきた一族らしく、本編中で初めて敵が現れた時もあまり取り乱すことなく戦闘を開始した。
忍術は一通り使えるが、本人曰く「疲れる」らしい。
基本的にクールで物事を斜に構えて見る性格で、面倒臭がりなところがある。異世界からの個性豊かな面々を見てもほとんど驚かず、「また人数が増えてしまった」と少々呆れたように言いながら、一行をなんだかんだで引き連れている。旅は嫌いじゃないらしい。
黄龍寺美依のことは「お嬢」と呼んでおり、様々な場面でからかったりたしなめたりして保護者のような役割となっている。口癖は「よしなに(よろしく)」、また語尾に「~かな?」をよくつける。
あまり探偵では儲かっておらず、今は美依の教育係をしている。戦闘訓練も担当しているようだが、女子高生が銃火器を所持することにはいささか疑問らしい。
ちなみにかなり立派な事務所を持っているが、実はそれも黄龍寺家がお金を出したらしく、それを知った仲間からは「養われてるの?」と聞かれてしまった。
美依からは好意のようなものを寄せられており、彼本人はそれを知ってか知らずか思わせぶりな発言が多い。戦闘の際には「最後まで付き合う」と告げており、大切には思っている模様。
外見
服装のカラーリングは赤・白・黄を基調としており、彼らとよく似ている。各部に籠手などを装備しており、所々に翡翠に似た玉がついている。
孫悟空をモチーフとした様な意匠も特徴で、頭には緊箍児を着用。長く伸ばした茶髪は後ろで細く束ねており、額周辺には4本の長いアホ毛。ついでに額には白毫もあり、忍者でありながらどちらかというとこっち寄りのデザイン。
装備
普段から腕や足、背中に多くの武器を装備している。主に刃物が中心。そのため美依には「刃物を持ち歩く探偵がどこにいるの?」とツッコまれた。
- 如来刀(にょらいとう)
天斎流の宝刀であり、如意棒のような見た目。2本の刀剣が両端に収まっている。それぞれの刀剣の柄にはトリガーが付いていて、ワイヤーで繋がれた刀身を射出する事ができる。二刀流としても、刀剣を収めたまま棍のように使う事もできる。
- 沙輪剣(しゃりんけん)
普段は背中につけている大型手裏剣。歯車のような見た目で、小吾朗が投げたり蹴り飛ばしたりしても敵を切り裂いて戻ってくる。
- 八双刃(はっそうじん)
両足につけたワイヤー付きの刃。その名の通り片足に4枚、計8枚の刃がついている。戦闘時は足を大きく振り敵に伸ばす。
技
- 五柱砕き(ごちゅうくだき)
如来刀を鞘に刀剣を収めた状態で敵を殴り付ける技。
- 通天牙(つうてんが)
如来刀の2本の刀剣を敵に向けて構え、刀身を射出して敵を貫く技。
- 秘桃落とし(ひとうおとし)
2本の刀剣のワイヤーで繋がれた刀身を振り回し敵を浮かせ、その後空中で敵に切りかかる技。
- 禁斗・五行封じ(きんと・ごぎょうふうじ)
いわゆる必殺技。美依との連続攻撃から美依が爆発で敵を空高く吹き飛ばし、その後瞬時に小吾朗が空中に移動。脳天を下にして相手を掴み、そのまま急降下して地面に叩きつける。
その他にも、分身の術や手から火炎を放出する技、閃光のようなものを飛ばし敵の動きを封じる技などがある。
余談
尚、続編のプロジェクトクロスゾーン2には登場していないが、特務機関森羅に就職している事がわかった。(本編中の会話にて小牟が、諜報部に彼と思われる人物が一人新しく入ったという旨の発言をしている。)