概要
狐の特質を持つ獣人型種族。森や山に暮らすほか、気に入った人間の男性がいると、誘惑して結ばれた後に一緒に人間の土地に住む者も多い。
東洋の妖怪「妖狐」をモチーフとし、『図鑑』に描かれた個体はチャイナ服風の装束を着ているが、図鑑世界の妖狐は「中世ヨーロッパ」な西方にも居る。
好みの男性を強烈に求め、性交渉を重ねるにつれ魔力は増し、尻尾の数も最大9本まで増える。本数は魔力量に比例するが、9本になって打ち止め、ということはなくそれからも増大する。
「九尾の狐」クラスになると体に収まりきれない魔力は周囲に放出され、そこにいる人と魔物の欲は解放され、サキュバスなどの他の魔物も引き寄せる。
また、氷の女王にとってのグラキエスのように、放出された膨大な魔力と欲望からは狐火と呼ばれる新たな魔物が形作られるという。
妖狐の夫としてインキュバスに転化した男性は妻の欲望に応えられるほどの強い性欲と高い能力を獲得し、人間社会で出世する者も少なくない。
魔王の代替わり以前から人間と交わっていたようで、狐の血を引く人が稀に居るようだ。そうした女性が現魔王の魔力に晒されると、妖狐や派生種の稲荷に転化することがある。