「魂が私の大好物...」
概要
CV:小林清志
第24話「妖獣ジャコン 生きている幽霊」に登場。
普段は紫の猫の姿をしているが、正体は長い首と人面が付いた紫色の豹のような姿をしている。中性的な顔立ちだが声は男性的。
「離魂妖獣」の異名のとおり生物の魂を肉体から分離させる能力があり、分離した魂は本体と同じ姿で動き回ることが可能だが、魂を失った本体は意識のない抜け殻と化す。また、相手の魂に命じて行動させることもでき、魂の行動は抑制が効かず欲望や憎悪のままに振る舞うため、暴走運転や殺人などの凶悪な行為も躊躇なく行う。また、分離した魂は壁を抜けたり念動力で物体を動かしたりできる上に、生身の存在から触れたりすることはできず、その行動を止めることは不可能である。魂はジャコンの好物でもあり、獲物の魂を操って周囲を混乱させた後は、「望みを叶えてやった報酬をいただく」としてその魂を食らってしまう。
戦闘能力も高く、敏捷な動きや鋭い爪による格闘を得意とする他、両目から光線を放ったり、高速で回転することで竜巻を起こしたり、次元の断層に身を隠すなど、多彩な能力を持つ。また、デビルアローが直撃しても効かないなど防御力も強靭。
活躍
妖将軍ムザンに呼び出されると、まず東大寺入郎の前に現れ、ガールフレンドのチャコや牧村美樹らと一緒にアイススケートに行く約束をしていたのに母親に止められた彼の不満を利用して「願いを叶えてやる」と魂を分離した。魂は東大寺の姿でアイススケート場に現れるが、その後ジャコンに食われてしまう。一方、アイススケート場で東大寺を目撃した不動明や美樹らが、本当は来れなかったはずの彼がいたことや、普段の東大寺と様子が違うことから不審感を抱き、家を訪れるとそこには抜け殻と化した東大寺がいた。その場に紫色の毛が落ちていたことから、明はジャコンの存在に気付く。デビルマンに変身した明にデビルアイで居場所を見抜かれ追跡されるが、次元の断層に姿を隠して逃げ切った。
その後、車を運転中のアルフォンヌ先生に妖力をかけて車を暴走させ、東大寺入郎を乗せて病院へ向かう途中の車に追突させ負傷させる。さらに、その車に同乗していたチャコがアルフォンヌの暴走に憤ったのを見て今度は彼女の魂を分離させて操り、東大寺入郎と同じ病院で治療を受けていたアルフォンヌを殺させようとする。チャコが操られていることに気付いた明は彼女を止めようとするが、魂の彼女には触れることもできず、操るジャコンを倒すしかないと判断してデビルマンに変身。病院の外に潜んでいたジャコンはデビルアイで発見され、再戦に入る。
正体を現したジャコンは様々な妖力でデビルマンを苦しめるが、飛びかかったところへデビルウイングで腹部を斬られて弱り、再度飛びかかるも避けられたところを組み付かれ、密着状態でデビルビームを受け、消滅した。ジャコンが死んだことで、アルフォンヌを刺殺する寸前だったチャコの魂は消えて肉体に戻り、同じく東大寺入郎も意識を取り戻した。
漫画(冒険王)版
アニメ版と顔のデザインが異なっており、長く編みこんだツインテールのような髪型をしている。この髪を振るって武器にすることも可能。顔つきは化け猫のようで、デビルマンからは「みにくい姿をしてやがる」と言われた。
アニメ版同様に人の魂が好物だが、魂を食われた人間はジャコンの操り人形となる。この能力を使って明のクラスメートである名門学園の生徒たちを操り明を襲わせた。自身は紫色の猫の姿で現れ彼らに命令していたが、明がデビルマンに変身した際の衝撃でクラスメートは全員倒れ、自身も攻撃されて校舎の外へ出ると正体を現し対戦。自慢のスピードでデビルマンの周囲を動き回って翻弄し、パンチやツインテールの髪で攻撃するが、デビルアクションでスピードアップしたデビルマンに動きを捉えられ、デビルショット(光線技)を食らい倒された。その後、ジャコンの口から魂が抜け出て帰っていく描写があり、操られたクラスメートたちも元に戻った模様。