プロフィール
概要
『マリッジロワイヤル』のヒロインの一人。愛媛県代表の花嫁候補。
名前の由来は、宇和島市と伊予市。
金髪の縦ロールの髪形でアゲ嬢風なギャルっぽい外見が特徴のヒロイン。主人公の幼馴染で、主人公の姉のような存在だった。その主人公が財閥の御曹司と分かり、財産目当てでやってくる悪い花嫁候補(と勘違いしている)から主人公を守るためにマリッジロワイヤルへと参加した。再会した主人公のことを以前よりたくましくなったと思っている。
四人姉妹の長女で仕事で不在がちだった両親の代わりに妹たちの世話を焼いていた。さらに保育士志望と世話好きな性格が垣間見える。また、これ以外にも気配りが上手でおっとりとしている。
特技はフルート。地方予選を勝ち残っただけあり、学力なども低くはない。
だが、重要な欠点が一つだけある。それは、妄想癖が異常に強い電波なところ。ただし、BL好きではない。主に主人公とのあらぬ関係をTPOにほぼ関係なく些細なきっかけで発動する。どのくらいかというと、「伊予ビジョン」となずけられるほどであり、いったん発動するとしばらく現実世界に戻ってこないほど。
この理由から、せっかくの優しいお姉さんなのに読者からも引かれていることが多い。しかし、これも主人公を愛するが故なのである。
なお、キャラクターデザイン募集時のプロフィールでは、「イケメン俳優目当てで特撮番組を見ている」という、オタクを敵に回しかねない設定があったが、デザイン決定後は全く触れられていない。
奈月版コミック
マリッジロワイヤルを通じて愛媛のイメージを向上させるためにアイドル活動を行っており(ポスター撮りの仕事などで1日の平均睡眠時間は3時間、しかも交通費など必要最低限の費用しか受け取らずほぼ無償で行っている)、地元県民から絶大な信頼を寄せられている。
司とヒロインたちとの関係においても、最年長である伊予は、頼れるお姉さんなポジションが与えられている。
ゲーム版
※以下、ゲーム版、両角版コミックのネタバレ注意
実は、マリッジロワイヤルで秋田小町を勝たせるためスパイとして送り込まれた経緯を持つ。
そもそもこのマリッジロワイヤルは主人公の家系である宗家と小町の家の家系にあたる分家とが権力争いを行っていたことが発端。小町が許嫁だったのも宗家の人間と結婚させ、分家側が宗家に取り入ろうとしたため。それを公平な勝負で花嫁を決めさせようと分家の人間が提案し、宗家がそれに賛同し、実行された。しかし、分家は他の花嫁候補への相当な妨害工作を行っており、スパイ派遣もその一環である。(ただし、これはゲーム版の設定。奈月版コミックとは違う。)
伊予はそのスパイとして小町を勝たせようと、主人公の部屋に小町の写真をばらまいたり、一部のルートではヒロインとの関係をこじれさせたこともあった。また、これ以外にも分家の人間を手引きしたことが原因で競技用の自転車に細工を施されたり、扉を開けると包丁が降ってくる仕掛けが施されているなどの原因を作っていた。
当の小町は最初はこれらのことを一切知らなかった。しかし、これらのことを知った後は責任を感じ、マリッジロワイヤルを辞退しようと実家へと帰ってしまった。
フォローしておくと、後者は彼女が直接仕掛けているわけではなく、罠があるとわかっている場合はむしろ積極的に止めようとしていた。その上宇和島家は分家の企業グループの人間であったため、彼女が断ると実家の事業への損害もしくは家族の不当な降格、解雇などの制裁も考えられるため、仕方なくやらされていたのである(もっとも、分家の人間は妨害工作の一環で佐伯世羅の父親を階段から突き落とし、1週間意識不明の重体にしている。そのため、先ほどの制裁程度では済まない可能性も十分考えられる)。
読者人気
人気投票『おらが嫁バトル』では第1回(2008年12月結果発表)、第2回(2009年9月結果発表)ともに11位、第3回(2010年8月結果発表)は最下位と「最も最下位に近いヒロイン」の一人となってしまっている(もう一人は第1回、第2回で最下位となっている江奈)。
この要因がゲーム版(および、それを原作とした両角版漫画)での扱いとする説もあるが、第1・2回の投票は、ゲーム版の発売日(2010年4月)および両角版でスパイと発覚する回が掲載された雑誌の発売時期より前に行われたので、影響があったとは言い難い。あったとしてもゲーム版発売以降の第3回のみである。
もし第1・2回とゲーム版の内容に因果関係があるとしたら、人気投票の結果によってゲーム版での扱いが悪くなった、という逆のことが考えられる。
とはいえ、『G's』の読者参加企画は、主人公(=読者)の設定年齢よりも年上のヒロインは上位になりにくい傾向がある(HAPPY★LESSONでママ先生よりも六祭みなづきの人気があったり、ラブライブ!でセクシー路線を売りにしていた絢瀬絵里が8位だったり)ので、単に当時の読者の傾向であった、と見ることもできる。