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概要

安岡章太郎(やすおかしょうたろう)とは日本の小説家。第三の新人の一人。

プロフィール

高知県高知市に生まれ。実家は名のある商家らしく、国の重要文化財にもなっている。

1953年に『悪い仲間』で芥川賞を受賞、後に『海辺の光景』で野間文芸賞と芸術選奨、そこから読売文学賞、毎日出版文化賞、日本文芸大賞などを総なめしていく。国語科教科書の『サーカスの馬』でも知られる。

戦前は定員割れを利用して戦時さなかで慶応大学に入学するも応召。だが肺結核を患ったためにフィリピンのレイテ島遠征中に除隊され命拾いするが、戦後も脊椎カリエスによって藤沢市の鵠沼で寝たきりの毎日を過ごす。だが、その中で文学を通して知り合った吉行淳之介らとともに盛り場に通い詰め、遊びも覚えていった。後に『海辺の光景』がアメリカでも評価され、ロックフェラー財団からアメリカへの招待を受け、アメリカへの関心が高まっていく。

1960年代に病気が自然快癒、積極的に文学活動に入るとともに、かねてより希望していたアメリカ留学を経験し、ナッシュビルに滞在。しかし、外語に関しては全く才能がなかった(本人談。英語は全く身につかなかったと語っている)ため、通訳に任せっきりだったという。

日本に戻ると長編小説をメインに執筆するようになる。また、同時に愛犬家としても知られるようになり、著書にもなったコンタを初め、紀州犬を3回飼っている。

評価

村上春樹が日本で最も書き方の上手い人に挙げている作家でもあり、特に話の作り方の上手さを評価している。なお、若い頃はシニカルな視点でユーモアのある作品が多かった。しっかりとオチのある作品を書くのが上手く、思わず笑ってしまうような短編もあったりする。

ちなみに村上自身は、自分が作家になるまで氏の作品を読んだことがなかったという。

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