演:並木愛枝
概要
特撮ドラマ『仮面ライダーBLACKSUN』のキャラクター。
雀怪人の人間態の1人で、小松俊介の母親。人間である小松茂雄の妻。
茂雄や俊介とともに怪人たちが住むアーケード街に住んでおり、主婦業の傍ら、俊介や茂雄とともに怪人排斥派に対する抗議活動を行なっている。
俊介の幼馴染である和泉葵とも仲が良い。
抗議運動の中、茂雄が排斥派のリーダーである井垣渉に暴力をふるって逮捕されるなどトラブルはあるものの、根気よく生きている。
以下、佐の最後の描写についてネタバレあり
秋月信彦に扇動され、政府施設であるゴルゴム党を襲撃するも失敗した俊介が、その帰りに井垣率いる排斥派に暴行された挙句殺害され、自宅のすぐそばに遺体をつるされるという悲劇に見舞われてしまう。その余りにも無惨な姿に失神してしまい、夫の茂雄は嘆き叫び、さらに俊介は襲撃作戦で死亡したと思い込みその報告と謝罪をしに来たであろう信彦は、堂波から聞かされた怪人達の悲劇の誕生、50年間信じ続けたゆかりに裏切られてしまった事も相まって、最早怪人と人間の完全なる共存は不可能だと失望してしまう。
その後、息子の仇である井垣を殺す為、茂雄は単身包丁片手に演説中に襲い掛かろうとするも、目の前で井垣が信彦に惨殺されるのを間に当たりにする。
俊介の死はアーケード街の住民達も深く悲しみ、自宅で葵も含めた皆から悼まれる中、遺体は「捜査のため」として黒川一也率いる警察に押収されてしまう。なお、一也自身は差別反対派で俊介の死を悲しんだものの、それが小松夫妻の嘆きを強める事となった。
出番としては、前述の俊介の遺体押収のシーンが最後であり、その後彼女や茂雄がどうなったのかは描かれていない。
終盤、葵によって怪人と堂波一族の真実が国連で暴かれるも、怪人に対する差別は収まる事は無く、佐達の家は違う家族に明け渡された。
社会派ドラマの側面のある本作であるが、佐の処遇は「犯罪被害者は、事件が起こっている最中は注目されるものの、新たなネタが起きればすぐに忘れ去られてしまう(しかし本人の悲しみは続く)」という現実を如実に表しているとも言える。