山口真帆
やまぐちまほ
1995年9月17日生まれ。青森県八戸市出身。身長161cm、血液型O型。愛称は「まほほん」、「まほほ」。
デビュー以前にバイトAKBやSKE48(7期生)、ポスト山田菜々オーディションなどを受けていた。
2015年にNGT48の1期生として芸能界入り。同時期に欅坂46のオーディションも受けており、一次審査も通過していたが、二次審査とNGTの最終審査が重なったため辞退している。
北原里英の卒業後はグループの最年長メンバーとなり(兼任の柏木由紀を除く)、「年下メンバーがかわいくて仕方がない」とも語っていた。
2018年には副キャプテンに就任するなど、グループの中心メンバーとして躍動すするはずだった…が、2019年1月に後述する事件の被害に遭っていたことを公表し、同年5月を以てグループを卒業した。
卒業と同時に研音グループへ移籍し、以降は女優として活動している。同年9月には初写真集「present」を発売。2023年9月30日付で研音を退所し、フリーとなった。
趣味は、美少女の画像集め、家電調べ。特技は「わたあめの早食い」と「英文をそれっぽく読む」こと。
2019年の1月8日から翌日にかけて、SHOWROOMおよびTwitterにて、一ヶ月前の2018年12月8日に、新潟市内の自宅前でストーカーの男により暴行を受けたことを公表(事件自体は不起訴処分となっており、メディアにも公表されていなかった)。
山口は、加害者は他のNGT48の複数メンバーが手引していた「ファン」であると示唆した上で、劇場スタッフからは「山口を守るべく対応する」と言われたが実際には何もしてくれなかったと告発。
現役アイドルの暴行事件、それも同僚の別のアイドルが関与している可能性や、運営が隠蔽しようとしていた痕跡が見られるというセンセーショナルな話題から、複数のメディアで大きく報じられ、今村劇場支配人の更迭や劇場公演の中止、劇場への爆破予告などの大騒動に発展した。
一部からは、2014年5月25日に発生した握手会で川栄李奈と入山杏奈とスタッフが負傷した傷害事件よりも凶悪ではないか、という意見も囁かれている。
事件には今村劇場支配人を始めとする劇場スタッフや一部のメンバー、それに某週刊誌も絡んでいた疑惑が浮上しており、ネット上では長らく追及活動が続くこととなった。
なお、同一犯による被害に遭った人物は、山口以外のNGTメンバーをはじめグループの内外にいる模様である。
ここでは名前は伏せるものの、関与が疑われたメンバーについてはバッシングが続いている(表向きは「恋愛禁止」の48グループだが、NGT48ではファン獲得のためとはいえメンバーとファンの個人的な繋がりを寧ろ推奨するほど風紀が乱れており、これに反対していた山口は他のメンバーに逆恨みされていたとの説もある)。
山口は事件以降一切握手会には参加しなかったが、卒業前最後となる5月5日と翌日の6日の大握手会ではお話し会のみという形で参加している。
暴行事件の影響
1月10日の公演「「NGT48劇場三周年記念スペシャル」公演~石の上にも三年!私達はここからなのだ!~」にて、山口が「この度はたくさんお騒がせしてしまって誠に申し訳ありません。」と謝罪。しかし、本来事態を管轄すべき運営からの正式な声明文や謝罪がなかったことが、炎上が大きく広まる要因の一つとなった。
この謝罪については一部OGも思うところがあったようで、例えば北原里英は(自分はすでに卒業している身である、と前置きした上で)Twitterにて「あなたは謝るべきではありません!」と投稿。同期である大滝友梨亜も、ニュースになる前日に山口から「たすけて」と連絡が来ていたことを明かした上で「あなたを全力で守ります。」とコメントしている。
山口が謝罪を行った公演の数時間後、株式会社AKS名義でNGT48のオフィシャルサイトにて報告文が掲載された。
これによれば、山口に暴行を加えたのは新潟県内在住の「自称ファン」の男2人であり、新潟県警によって逮捕されていること、これに加えて事件に関与していたもう1人のファンも運営側で確認していること、3人はいずれもグループ内公演・劇場・握手会には出禁という形で対応するとしている。また、他メンバーの事件への関連性については、あるメンバーが犯人の男から道で声をかけられ、山口の帰宅を推測できるような時間帯を教えてしまっただけだと主張している。
なお、再犯防止のための対策の一つとして「メンバー全員への防犯ベルの支給」という文言があったことで、そのある意味での稚拙さが国内外のメディアでも話題となり、「スタッフが送迎しろよ」「反省してない感丸出し」等とツッコまれた。
報告文の発表後も、数名のOGが運営の対応について批判的かつ山口を擁護するコメントをTwitterなどで行っている。他グループの現役メンバーは指原莉乃以外直接言及することはなかったものの、OGのツイートに「いいね」をするなど同調する様子がうかがえる。
一方、本来なら山口を支える存在となるべきNGT48メンバーからの擁護発言は一部のメンバー以外からは無いと言って良い状態であり、それどころか遠回しに山口を非難する発言を行う者さえおり憤った48グループファンの中にはNGTをネットで「犯罪グループ」とけなす者まで現れた。
更に3月6日に元AKBグループ劇場支配人戸賀崎智信が、劇場支配人の今村およびAKB48劇場支配人の細井孝宏と3人で飲み会をしている写真を添えた上で「くだらない報道に惑わされないように」「今村さんが話してくれる」と騒動を軽視するかのような発言をTwitterに投稿(その後削除)。
これが契機となり、翌7日にAKSから「NGT48に関する事案について第三者委員会にて調査中であるにもかかわらず、立場ある人間が不適切な行動をしてしまった」ことを理由に、今村との契約解除および細井の支配人退任が発表された。
NGT48が出演するCMが同年3月いっぱいで打ちきりとなった他、冠テレビ・ラジオ番組が終了または無期限休止となった(その後、48グループ全体の冠番組も次々打ち切りになった)。さらに、2019年の選抜総選挙は行われない事が決定し(指原莉乃がTwitterで、「整理がついていない状況では選抜総選挙の開催は難しい」と山口の事件が開催中止の理由であることを示唆する書き込みをしている)、AKB総監督も同年4月1日付けで横山由依から向井地美音に交代する事となり、交代時期も当初の予想より大幅に繰り上げとなった。
なお、NGTを運営するAKS社長はケアどころか、被害者である山口に対して「会社を攻撃する加害者」などと逆に加害者扱いしていたと報じられている。
また、春に予定されていた新曲も見送られ、予定されていたツアーも白紙となった。
事件以降、新潟県にも事件の対応(特に事件の公表を1ヶ月間意図的に隠していた新潟県警)の杜撰さを巡り、県内外からクレームが殺到した。
この事件を巡る第三者委員会による調査も行われたが、委員である弁護士が全員、AKSや秋元康と何らかの繋がりのある人物であり、この年に発覚した厚生労働省の毎月勤労統計調査不正事件と同様、第三者委員会の「第三者性」が疑問視され、ネット上では毎勤統計と同様に調査無効と委員を刷新した上での調査やり直しを求める事態に発展している。
山口は4月21日の「千秋楽公演」で101日ぶりに復帰したが、アンコールで歌い終わると、5月でのグループからの卒業を発表。また、山口に先立ち、親交の深かった長谷川玲奈と菅原りこもグループからの卒業を発表しており、5月19日に3人合同で卒業コンサートが行われた。なお、このコンサートには他のNGT48メンバーは一切参加せずメッセージを寄せた者もいなかった。
事件の影響もあってか、発覚当時在籍していたメンバーが複数卒業している。
この事件及び運営や他のNGT48メンバーの態度がその後の48グループ人気凋落の一因になったとの見方も大きい。
- 2017年に行われた「AKB48 49thシングル選抜総選挙」では53位で初ランクイン。
- 2018年に行われた「AKB48 53stシングル選抜総選挙」では70位だった。