概要
漫画『クレヨンしんちゃん』の単行本47巻「いつもオラは 周囲をお騒がせ!!でも そんなの関係ねェ~!!編 その1」に登場(アニメ版は「鵜飼いを見るゾ」というタイトル)。
岐阜県へ旅行中の野原家が岐阜駅に到着しホームに降りたシーンで、野原しんのすけがコマの隅で両手を伸ばし、足を開いて曲げ、野球で審判がセーフの時にする格好に近いポーズをしながら「岐阜のポーズ」と言っている。
しんのすけは画面奥を向いてこのポーズをしているため背中側が読者に見えている。
このポーズが何故「岐阜のポーズ」なのか説明は一切無く謎のままである。両親もスルーしており、岐阜とどう関係があるのかは特に触れられていない。
余談だが、岐阜のポーズのコマに描かれている電車は国鉄113系車両で、ホームは東海道本線下りホーム。
反響
岐阜駅を訪れた鉄道ファンなどを中心に「岐阜のポーズ」(のコマ)を再現し、X(旧Twitter)やYouTubeなどのSNSに投稿する行為が度々見られる。
また、2023年12月24日に投稿されたポスト(ツイート)を発端に、岐阜県揖斐川町徳山の国道417号藤橋根尾交差点岐阜方面ライブカメラ前にて、愛車を停めてその前で「岐阜のポーズ」をするという行為が自動車愛好家を中心に流行り、年末に掛けてX(旧Twitter)で話題となった。(参照)
なお、当該カメラは31日昼頃に岐阜県警の要請により一時配信停止となった。同日にはアニメ版にも登場した『ぎふ金華山ロープウェー』の公式X(旧Twitter)で岐阜のポーズを披露し、宣伝していた。
その後2024年1月2日に復活したが、1日に発生した地震の影響もあり、ブームは沈静化した。
この件は2024年1月16日付けの中日新聞に取り上げられている。(当該記事)
余談
このポーズは股を水平に開き膝を直角にするため、正確なポーズを取るには日頃から股割り等をして股関節が柔らかい人でないと難しい。簡単そうなポーズと舐めてかからず、やる前には一応柔軟体操をしておいた方がいい。
しんのすけが岐阜のポーズを披露したコマでは、ひろしが「着いたなーっ岐阜!!」と呟き、それをみさえが「旅行は嬉しいけど岐阜で何すんの?」と、岐阜県民からすれば中々辛辣な発言をしている。
……が、岐阜県は広い上に岐阜市より名古屋や富山の方が近い地域もある。また旅行にしても美濃より飛騨のイメージが強い。その為か同様のことを考えている岐阜県民(特に美濃地方)も多い。
因みにひろし達が岐阜へ来た目的は伝統漁法の鵜飼いを観光する為である。しかしその日は川の状態が良くなかったため鵜飼は中止となって観れずじまいになってしまった(アニメ版では無事見学できており、みさえの台詞も「岐阜って初めてー!」とマイルドな言動に変更されている)。
原作では鵜飼漁師の青年と旅館の仲居である彼女との交流がメインだが、アニメ版では更に岐阜城へ向かう道中で出会った元気溢れるお爺さんとの交流も描かれている(どれぐらい元気かと言うと大の大人であるひろしをおんぶして斜面を登り、頂上まで歩ける程である)。
また別の回ではスペインのポーズもある。