「伊豆かと思えば……とんだところに来てしまいましたね」
「孤独が生んだ怪物でしょうか、似ていますね……私と……」
プロフィール
名前 | 川端康成(かわばた やすなり) |
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図鑑No. | 14 |
武器 | 刃 |
通常衣装属性 | 水 |
レアリティ | 金 |
精神 | やや不安定 |
代表作 | 『伊豆の踊子』『雪国』 |
派閥 | 新感覚派 |
文学傾向 | 純文学 |
趣味嗜好 | 犬と戯れること |
CV | 関智一 |
舞台版演者 | 正木郁 (文劇4) |
公式人物紹介
幅広い作風と新しい表現技法を巧みに使い分けたため、奇術師という異名を持つ男。
寡黙さと凝視癖が相まって怖い印象を与えるが、
その眼差しの中には彼なりの優しさが窺える。
極端な無口に加えて浮世離れした感覚を持つため
彼の真意を汲み取ることは難しいはずなのだが、
盟友の横光利一だけは理解しているようだ。
※ゲーム内図鑑より引用。
概要
『文豪とアルケミスト』にて、文豪川端康成がプレイヤーであるアルケミストにより転生させられた姿。期間限定の転生イベント『川端康成に関する研究』で先行実装した新文豪で、潜書時間は6時間14分。その後、期間限定イベント『奇襲作戦「雪国」ヲ浄化セヨ』の確定報酬として復刻した。
復刻後、不定期イベント等で遭遇のチャンスはあったのだが、2019年6月28日に通常実装される事になった。洋墨1500枠から入手出来る。
ゲーム内でのキャラクター像
「雪」「冬景色」のイメージを体現したような、色素の薄い青年。
眼光は文士とは思えないほど鋭いが、生前のことを思えば、視力に難がある可能性がある。
寡黙で物静か。不思議な感覚とセンスを持つ人物で、時折口を開くと常人には思いもかけない表現が飛び出してくる。人と争う性格ではないが、大抵の不平不満は目で訴えることで強引に通してしまう強かさも見せる。一言で言うと繊細な不思議ちゃんである。
盟友である横光利一は、そんな彼を唯一深く理解できるが、その友の手紙の内容からすると、他の人間との意思疎通はなかなか困難である模様。
図書館に浪費家は数多けれど、彼はその中でもトップクラスに金遣いが荒い。芸術品に目がなく、かなりの審美眼を誇る一方で、後先考えず購入してしまう悪い癖があり、石川啄木に次ぐ借金王である(しかも返すという発想すらない)。
交友関係
自ら喧嘩を売るタイプではないが、とにかく鋭い眼光で物も言わず見つめるクセから、様々な人物に苦手とされている。芥川賞のことで因縁がある太宰治は当然として、多かれ少なかれその特異な佇まいには皆引いている模様。
しかしながら親友の横光利一と、彼に引き合わせてくれた師菊池寛は、取っつきづらい彼のことをよく理解している。
また、真の初期文豪たる徳田秋声の熱烈な大ファンであり、ファンレターを度々送っている模様。前世は晩年に対話して感じ入ったことがあるのだが、徳田の方は記憶が薄れているらしく、川端に対して申し訳なく思っている。
芥川賞の件から、太宰からは一方的に憎まれているが、同じ無頼派の坂口安吾とは愛犬家同士馬があう。
また梶井基次郎は生前から交流があり、揃って泥棒を目撃するものの、川端の眼光で退けたという、奇怪なエピソードがある。
彼は幼少期から多くの死に直面してきた人物である。
肉親の死に始まり恩師、親友、後輩を次々失い続けた、悲運の人生を送ってきた。生前のあだ名が「葬式の名人」になってしまう程に。彼の人生は今もって理由不明の自殺で幕を終えている。
彼を終始苛んだ孤独感は、「恩を受けたら寝床で思い返し、ひっそりと感謝をする」傷つきやすい精神を育んだ。今世も彼は判り辛くも、自分に愛を示してくれた人たちは、一途に慕うのである。