「あとほんの僅かな春さえ集まれば、西行妖は満開に……お嬢様……幽々子お嬢様は!? えっ、季節は元に戻った……? な、なんとみょんな! 」
曖昧さ回避
概要
冬が終わらない世界の魂魄妖夢。汎異記号は「A7」(「東方妖々夢」は東方Project第7弾の作品。)。
気質は『青空』。
この妖夢の世界は本来、短い期間で解決されるはずだった春雪異変が未だに解決していない。この咲夜の世界と同じ件のように「霊夢たちが力不足だった」「弾幕戦の相手が強いため解決できない」、そして「妖夢が春を集めても十分な量にならない(春集めが終わらない)」などの事象が同時に起きていることが原因と考えられている。
「剣術を扱う程度の能力」は基本的に本来の妖夢とは大きく変わらないらしい。しかし、この妖夢は春雪異変の長期化の要因に関わっている可能性があるらしいが…?
L1世界線の妖夢とほとんど同じように見えるが、細部を見るとところどころが通常の妖夢と異なる。容姿は妖々夢の時の妖夢に非常に忠実で、目の色は原作での初登場の時と同じ赤。
プレイアブル化
式 | 破壊式 |
---|---|
拡散 | 四半霊×2 |
集中 | 不生不滅斬 |
スペカ1 | 天神剣『三魂七魄』 |
スペカ2 | 六道剣『一念無量劫』 |
ラスワ | 『待宵反射衛星斬 花朧』 |
生放送で立ち絵が公開、そして2021年11月22日開催の「なけなしの春を求めて フェス」にて実装された。東方ロストワードにおける妖夢のプレイアブルキャラはこれで魂魄妖夢、幽玄の剣聖、月戦型ガーデナーに続いて4体目。
スキルなどによるCRI攻撃バフ・CRI命中バフ、特攻範囲の広さ、さらに能力で有利属性・不利属性に与えるダメージ20%アップといった効果で大きくダメージを伸ばすことができ、ショット・通常スペカは水・金属性、ラスワは木・月属性を持っているのでフルブレイク、もしくは火力でのゴリ押しによる紅魔塔・白玉擂台といった難易度の高めなエリアでの活躍も期待できる。スペカ前効果で自身へのバフとターゲットへのデバフを同時にかけられるのも、なかなかの強みである。
ただ、咲夜とは逆に、ラストワードが全体攻撃である代わりに通常スペカがどちらも単体攻撃というやや致命的な弱点を持っているが、それでもフェス限定キャラの中では上位の強さを誇る。
フェス限定であるため、超フェスキャラと比べるとかなり育成させやすい。突破に使用する「人形代」は毎週課題などで入手できる。
テーマ曲
妖々夢の妖夢のテーマ曲は、モリモリあつし(非可逆リズム)の「Perfect Cherry Blossom 2014 V2」。原曲は、「東方妖々夢 ~ Ancient Temple」と「広有射怪鳥事 ~ Till When?」。
東方妖々夢オマージュ
台詞・攻撃モーションにもところどころ原作ファン必見のオマージュが見受けられる。
攻撃モーション
拡散ショットは5面中ボスとして登場した時の通常攻撃の最初の弾幕(5面ボス・6面中ボスの時は少し異なる)、集中ショットはその次の弾幕が元ネタ(軌道はどちらかというと5面中ボスの後に出現する雑魚敵の弾幕に近い)。
台詞
- 「楼観剣に斬れぬものなど、あんまり無い!」→「……妖怪が鍛えたこの楼観剣に斬れぬものなど、あんまり無い!」(自機:博麗霊夢)
- 「お前も、お前もお前も、地獄行き!」→「あんたは地獄逝き。」(自機:博麗霊夢)
- 「これで分かった?お前はここで斬られておしまいなのよ。」→「話を聞いてた? あなたはここで斬られておしまいなのよ。」(自機:博麗霊夢)
- 「また戦って勝てばいいだけなんだけど……なんか納得いかない。」→「どの道、西行妖が満開になるんだったらそれでもいいんだけど、なんか納得いかない。」(自機:霧雨魔理沙)
- 「ええい、騒がしい!」→「みんなが騒がしいと思ったら生きた人間だったのね。」(自機:共通)
- 「丁度いい。」→「あなた、人間ね。ちょうどいい。(中略)」(自機:共通・5面道中)
- 「みょんなことだわ」「それは妙案ね。」「ほんと、みょんな話。」→「幽々子様!また、みょんな所に居て・・・」「みょん」(おまけ.txtエキストラストーリー)
- 「お前ら全員…お呼びじゃない!」→「あなたは、まだお呼びではない。」(自機:博麗霊夢)
- 「満開まで…あとひと押しなのに…!」→「あなたが持ってきたなけなしの春が、満開まであと一押しするってものよ。」「満開まであと一押し!」(自機:霧雨魔理沙)
- 「ここは通さないわ。」
また、ホーム画面では、東方妖々夢には登場していないキャラクターとの話も聞くことができる。
- 「山の大きな神社が畳を交換するというので、畳表を貰いに行ったの。博麗神社には、日に焼けたケバケバの畳しかないものね。」
- 「竹林があったので、青竹を切って修行していたら、モンペ姿の人に咎められたわ。竹の中に女の子が入ってたらどうするんだ、って。」
ボイス
- ボイス1「あんまり無い程度の声」
→「……妖怪が鍛えたこの楼観剣に斬れぬものなど、あんまり無い!」(自機:博麗霊夢)
- ボイス2「殆ど無い程度の声」
→「……妖怪が鍛えたこの楼観剣に斬れぬものなど、殆ど無い!」(自機:霧雨魔理沙)
- ボイス3「少ししか無い程度の声」
→「妖怪が鍛えたこの楼観剣に斬れぬものなど、少ししか無い!」(自機:十六夜咲夜)
余談
天神剣「三魂七魄」は天上剣「天人の五衰」と天界剣「七魄忌諱」の上位版で、Lunatic5面の最後を飾るスペルカード。
三魂七魄とは、中国の道教や伝統中国医学における霊についての概念であり、そこから転じて死者の霊を意味することもある。中国の道教では魂(こん)と魄(はく)という二つの異なる存在があると考えられていて、魂は精神を支える気、魄は肉体を支える気を指し、これらを合わせて魂魄(こんぱく)とも呼ばれる。
三魂は「天魂(死後、天に向かう魂)・地魂(死後、地に向かう魂)・人魂(死後、墓場に残る魂)」もしくは「胎光・爽霊・幽精」の3つの魂(諸説あり)、七魄は「喜び、怒り、哀しみ、懼(おそ)れ、愛、惡(あ)しみ、欲望」または「尸狗、伏矢、雀阴(陰)、容贼(吝賊)、非毒、除秽(陰穢)、臭肺」の7つの魄からなるとされている。
また、古来、夢は睡眠中に身体から遊離した魂魄が外界と接触することによって起こる現象と考えられたが,こうした観念は身体を離脱した魂魄が遠隔地に現れて本人として活動し,再び肉体にもどるとか,他人に憑依(ひようい)するといった怪異譚を生み,六朝の志怪小説や唐代の伝奇小説にかっこうの主題を提供している。(一部「コトバンク」の項目より抜粋)
六道剣「一念無量劫」は6面中ボスとして立ちはだかる妖夢のスペルカードからの採用。バレット名は元ネタの”六道”を構成する6つの世界「天上界・人間界・修羅界・畜生界・餓鬼界・地獄界」の名前から。
六道(ろくどう、りくどう)は仏教において迷いある者が輪廻する、それぞれの業(ごう)の結果として住むことになる6つの境涯のこと。十界の中でもこの六道は「六凡」、あとの仏界・菩薩界・縁覚界・声聞界は「四聖」と言われている。
「花朧 君の御影は まぼろしに 風はすさまじ 待ち人は来ず」
ラストワード『待宵反射衛星斬 花朧』の発動前の口上として上記の短歌を詠んでいるが、妖夢が見様見真似で自作したものらしく元ネタは不明。花朧(はなおぼろ)とは『遠方に群がり咲く桜がおぼろにかすむさま』のことで、季語は"春"。
CVを担当する三澤紗千香氏は東方ダンマクカグラでも妖夢を担当している。
関連タグ
魂魄妖夢(妖々夢妖夢 / YYY) 東方LW・実装キャラクター一覧
幽玄の剣聖・・・メインストーリー第3章に登場する別世界の妖夢。
月戦型ガーデナー・・・彼女もまた別世界の妖夢。二つ名に庭師(ガーデナー)があるのも共通点のひとつ。