「私は藍様の式神、橙よ。マヨヒガに棲んでいるのに、ちょっと迷っちゃったみたいで……まいったわあ。」
「藍さま!ついに分かりました!レーザーの予告線が出るタイミングより前から、追尾弾の動きに注目して……、……あらかじめ大きく軌道をそらしておいて、レーザーの予告、実際の発射と、焦らずに、焦らずに……!そうやれば、レーザーの間の狭い範囲でも、ちゃんと追尾弾を避けられます〜!」
曖昧さ回避
原作における「凶兆の黒猫」はこちら→凶兆の黒猫
概要
冬が終わらない世界の橙。
この橙の出身世界では、原作における「東方妖々夢」で起きて解決されるはずの冬が終わらない異変(春雪異変)が解決されず長期化している。
……とは言ったものの橙の立場は本来の異変と何も変わっておらず、マヨヒガで霊夢たちを迎え撃っていたり白玉楼近辺で蘭の式神としての仕事をこなしている。
ちなみに極寒の幻想郷と温暖な空気の冥界を行き来しているためか、元々のメンタルバランスを維持して動くことができているらしい。
紅魔塔330階のストーリーで初登場したが、メインストーリーにどのように関わるかは不明。
容姿に大きな差異は無いが、服の模様、立ち絵の一部の表情差分が違うなど微妙な違いがある。その表情差分の中には原作「東方妖々夢」で見せた猫目もある。
プレイアブル化
実装形態 | フェス限定 |
---|---|
式 | 技巧式 |
気質 | 好天 |
拡散 | 反閇 |
集中 | 五行占霊 |
スペカ1 | 方符『奇門遁甲』 |
スペカ2 | 鬼神『飛翔毘沙門天』 |
ラスワ | 『晴明六壬 占事略決』 |
原作の台詞ネタ
- 「ここで遭ったが百年目!藍様の前に橙が相手よ!」「憑きたてほやほや!」→「ここで遭ったが百年目。今日は憑きたてのほやほやだよ!」(Extra・自機:共通)、橙はExtraの中ボスで、その先にいるのは主人の八雲藍。
- 「迷い込んだら最後、2度と帰さないわ!」→「迷い込んだら最後、2度と戻れないわ。」(2面・自機:博麗霊夢)
- 「さて、ここに猫の里を立てましょう。人間?帰った帰った!」→「なんだって?ここは私達の里よ。人間は出てってくれる?」(2面・自機:博麗霊夢)
- 「呼ばれて〜」「飛び出て〜?」「フシャー!」→「呼ばれて飛び出て……」(2面・自機:霧雨魔理沙)
- 「もう2度と」「帰り道には!」「戻れない!」→「もう帰り道も判らないでしょ。」?(2面・自機:霧雨魔理沙)
- 「道案内が必要?」→「迷い家にやってきたって事は、道に迷ったんでしょ~?」?(2面・自機:霧雨魔理沙)
- 「それは迷信よ!」→「そういう迷信を信じちゃ駄目!」(2面・自機:十六夜咲夜)
- 「無理無理、絶対無理!」→「人間が?私達を?無理無理、絶対無理。あんなのが私達にたてつこうなんて。」(2面・自機:十六夜咲夜)
テーマ曲
冬が終わらない世界の橙のテーマ曲は、ビートまりお(COOL&CREATE)の「遠野妖怪前線」。原曲は「遠野幻想物語」。
余談
気質は『好天』。よく晴れた、何かをするにはよい天気のこと。
小ネタ
ちなみにこの橙の実装が告知されたのは八雲藍が自機として登場する東方獣王園が頒布された日と同日である。
BGM
テーマ曲の「遠野妖怪前線」は2004年にリリースされた、COOL&CREATEのビートまりお氏による遠野幻想物語のアレンジ楽曲。
同年の年末に頒布された「東方ストライク」に収録されていて、他にもL1フランの「最終鬼畜妹フランドール・S」やL1輝夜の「Help me, ERINNNNNN!!(インスト版)」といった数々の有名な楽曲が収録されている。
「遠野」は柳田國男が発表した説話集「遠野物語」のからで、岩手県の遠野郷に伝わる逸話や伝承などを記した説話集。「遠野幻想物語」のMusicRoomではZUN氏が「曲名通り、遠野郷をイメージしています。」とコメントしている。
「前線」は戦争における敵と接触する陣地のこと。
スキル
- スキル1「単純なプロシージャ」・・・プロシージャは英語で「手続き」を意味していて、プログラミングにおいては複数の命令や処理を一つにまとめてプログラムの外部から呼び出し可能にしたもののことを言う。同じような処理を繰り返す場合にはプロシージャを使うことで手間が省ける。ルーチンとも呼ばれる。
- スキル2「オーバークロック」・・・オーバークロックはコンピュータなどの性能を限界まで引き出すことを指し、定格以上のクロック周波数で動作させることでPCのスペックを向上させることを目的とする。ただしオーバークロックするとCPU本体はかなりの熱を持つようになり故障リスクの上昇が伴う。
- スキル3「記憶解放」・・・ここでは「過ぎたことをクヨクヨしても仕方ないのは人間も式神も同じ」としている。名前は恐らく、コンピュータ内の要らないデータを削除して空き容量を増やすと処理速度が上がり作業効率が良くなることから。
- 特性1「青鬼の守護」、特性2「赤鬼の守護」・・・橙のスペルカード鬼符「青鬼赤鬼」から。青鬼赤鬼は役小角が使役した2体の鬼のことで、青鬼が後鬼(妙童鬼)、赤鬼が前鬼(善童鬼)。A7世界群の藍の特性「妙童鬼義賢の守護」「善童鬼義学の守護」に似た名前となっていて、鬼符「青鬼赤鬼」は藍のスペルカード式神「前鬼後鬼の守護」の簡易版であることを意識している。
- 特性3「清女の霊気」・・・
ショット
スペルカード
スペルカードは東方妖々夢Lunaticの最終スペカとExtraの2枚目から。どちらも十二支や干支に関連するスペルカード名となっている。
方符「奇門遁甲」は2面ボスとして登場する橙が最後に繰り出すLunatic限定のスペルカードで、仙符「屍解永遠」や鬼符「鬼門金神」の上位版スペルとして位置付けられている。
奇門遁甲とは古代中国で確立された卜術のひとつで、「三国志」の諸葛亮孔明が戦略に用いたと伝えられる方位術。「六壬式」「太乙式」と合わせて「三式」の一つとされる。
二十四節気や干支から算出される遁甲局数を基にして遁甲盤(とんこうばん)を作成して占う。
日本では、遁甲盤の構成要素の一つである八門を重要視することから「八門遁甲」と呼ぶことが多い。
鬼神「飛翔毘沙門天」はExtra中ボスとして再登場した橙の2枚目のスペルカード。上位版にPhantasm中ボスの藍の式神「憑依荼吉尼天」がある。
東方ロストワードにおいては寅丸星以外に毘沙門天(のような存在)が登場しており、秘封ロストワードでは多々良小傘の姿をした怪獣「タモンテンノウ」が登場している。
関連タグ
- 東方キャノンボール・・・こちらでは橙が登場する十二支を絡めた新年のイベント「年の瀬!妖怪達の新干支レース」が開催されていた。なお、新干支レースの限定衣装の橙のスペルカードは鬼神「飛翔毘沙門天」のアレンジである鬼神「師走の飛翔毘沙門天」。