概要
著者は馬路まんじ。ジャンルはファンタジー。いわゆる勘違い系の作品。
2019年5月27日 小説家になろうにて第一話投稿。
2019年9月3日 Web版最終回投稿。同4日エピローグ投稿。
2020年4月25日 オーバーラップ文庫より書籍第一巻発売 イラストはファルまろ。
2021年5月現在、書籍既刊2巻。コミカライズ既刊1巻(作画:ぱらボら)
この小説を読んだ乙一氏は「何なんだこれは!?」と動揺していたらしく、一方で「馬路まんじ先生の入門書として最適である」とコメントしていた。
あらすじ
攻撃魔法という絶大な力で統治を行う貴族達に、平民達は恐れと怒りを抱きながらも支配を受け入れざるを得なかった。
そんな世界の辺境。傷病者・犯罪者・邪教徒などが吹き溜まる『ベイバロン領』。
貧乏貴族の息子リゼ・ベイバロンは、死んだ両親から荒廃した領地を受け継ぐも、彼が使えるのは回復魔法のみで攻撃魔法は一切使えず、いつ袋叩きにされるかビクビクする日々を送っていた。
領民たちから殺されないように、回復魔法を駆使して媚を売ることにつとめるが、なぜか稀代の名君と崇められ……?
考えなしの大馬鹿野郎・底辺領主リゼと、敵味方問わず彼を取り巻く全ての人々が起こす盛大な勘違い……
ヤベえ奴らの英雄譚が今、幕を開ける!
登場人物
・これまでのキャラまとめ
主人公:頭がおかしい
ヒロイン:頭がおかしい
仲間たち:頭がおかしい
ラスボス:頭がおかしい
以上です!(Web版第二十九話 前書きより)
主人公。アル中で死んだ両親からベイバロン領を継いだ若き下級男爵。
攻撃魔法は一切使えない代わりに、並外れた回復魔法を駆使する。
傍目には何事にも動じない冷静沈着な名君と思われているが、単に表情筋が死んでいるだけ。
実際は自己保身と思いつきで回復魔法を使いまくり、気づかないうちに生命倫理までも侵しまくっている知能クソザコナメクジのヤベえ奴。
作中で真実を知り、彼がヤベえ奴だと解っているのは三人称視点における地の文さんのみ。最悪である。
漫画版では表情は割と豊か。
カルト宗教『デミウルゴス教』の開祖であるシスター。銀髪で巨乳の残念な美少女。
リゼが廃集会所を教会として与えるなど援助を行い布教に協力した結果、彼の熱烈な信奉者となり、隙あらば世継ぎを妊娠しようと画策している。
ヤンデレとか狂信者とかそんなチャチなもんじゃねーもっとヤバいもんの片鱗を隠そうともしないヤベえ奴。
奴隷種族として虐げられていた過去があり、当初はリゼにも警戒心を抱いていたが、回復魔法とモンスターの肉で懐柔される。
アリシアと比べると相対的にまともに見えるが、リゼを害する者絶対殺すウーマンと化しており、結局ヤベえ奴。
暴君にしてドMのラスボス。王になるだけあって強大な攻撃魔法の使い手。
リゼきゅん大好きすぎて時々アヘるおじいちゃん。
地の文さんからもマジキチ老害扱いされているヤベえ奴。最悪である。