概要
食堂「キッチンあたり」店長。翼に似た口ひげが特徴。
「夢があれば全部OK」という極端な考えの持ち主。食後、自分の食堂で過ごしている常連客達の持つ夢を応援する一方、特に夢を持たずヒマつぶしに時間を使う者を許さず、新規客の勝又 屯平(かつまた とんぺい)を物盗りの犯行に見せかけて絞殺した。豹変時は鼻が垂れ下がってバクのような顔つきに変化する。自身の考えを「犯罪者の言い訳」と全否定した等々力も殺そうとするが、笹塚に阻止され、ネウロに魔界777ツ能力『拷問楽器「妖謡・魔」』(イビルストリンガー)を喰らった。
ちなみに本人の夢は小説家になる事だったが、大成せず実家を継いだ経緯がある。客からの人望はあり、殺人が発覚した後も客達は「勝又が自分達を侮辱する発言をした事で庵治川が逆上して殺害したのでは?」と推論を述べ、「できればちゃんと話を聞いてあげてほしい」と彼を庇った。その想いを汲んだ石垣が彼の取り調べを担当する事を笹塚に頼んでいる。逮捕後は、石垣と一緒に60ページに及ぶ調書で漫画(原作:庵治川、画:石垣)を執筆し、裁判では「懲役刑と次回作執筆」の判決を言い渡された。
曲がりなりにも夢をひたむきに追っている人間に対しては心から親身になって接していた(客の1人によれば夜遅くまで残っていても嫌な顔一つせずにコーヒーのおかわりを出してくれていた)ため事件の犯人としては珍しく、本性を表した後も関係者からフォローされた人間である。
最終巻では、獄中で執筆活動を続けていた。
関連タグ
河内恭太郎…家族に負担を掛けさせながらも夢を追い続けたも志半ばで死亡した人物。作品同士は全く接点が無いが、庵治川はいい意味でも悪い意味でも決して恭太郎を馬鹿にしないだろう。