『僕のヒーローアカデミア』の登場人物心操人使×緑谷出久のカップリングタグ。
お互いに個性での劣等感を感じていた経験を持つ2人。
かたや高校現在も続き、かたや恵まれた側へ。
心操が真っ当な個性でヒーロー科に入った人たちを羨みながら追いかけ、緑谷はそんな彼に共感を抱きながらもそれはもう言い出せない立場であることを自覚している。
体育祭で直接ぶつかった彼らはお互いにその存在を、それぞれの想いで意識している。
2人共それぞれ専属の師匠枠がおり、心操の師匠枠はイレイザー・ヘッド。緑谷の師匠はオールマイト。ヒーローの在り方としてはある種対極にあるようなプロヒーローにそれぞれ師事する彼らだが?
プロフィール比較
名前 | 心操人使 | 緑谷出久 |
---|---|---|
クラス | 雄英高校普通科 1年C組 | 雄英高校ヒーロー科1年A組 18番 |
個性 | 洗脳 | OFA |
誕生日 | 7月1日 | 7月15日 |
年齢 | 15(初登場時)→16 | 15→16 |
身長 | 177cm | 166cm |
好きなもの | 猫 、サイクリング | カツ丼、ヒーロー |
CV | 羽多野渉 | 山下大輝 |
原作描写
〜雄英体育祭直前(コミックス3巻No23.うなれ体育祭 より)
オールマイトから体育祭で目立つよう課題が出される。しかし、実のところ緑谷としては実力不足もあって修練を積みたい気持ちの方が強く、むしろ今回の体育祭で目立てる目処もなく煮えきってなかったのだが…
心操、宣戦布告
雄英体育祭を控えた2週間前、クラス前には人集りが。ヴィランを退けたというA組への敵情視察に来た他クラスの生徒らである。
爆豪によって傲岸不遜に貶される彼ら。そこでそんな態度に反感を持ってか、それか元からの予定か、人ごみを掻き分け、一人で前に出たのが心操人使その人である。
彼は爆豪の態度に幻滅の意を示した後、体育祭の成績によるクラス編入を示唆、そして宣戦布告を表明。
心操「敵情視察? 少なくとも俺は
調子のってっと 足元ゴッソリ掬っちゃうぞっつー
宣戦布告 しに来たつもり」
緑茶飯 (この人も 大胆不敵だな!!Σ(-᷅_-᷄๑))
これが出会いと言えば出会い。
蹴落とす意気込みの心操と、そんな思いをぶつけられる緑谷らA組。
緑谷、轟からの宣戦布告への応答
雄英体育祭直前の選手待機室にて、実力で言うなら間違いなくトップだろう轟から、クラスでも下位だろう自分への宣戦布告。何故そんな事を言われるのか分からない程度には自身の実力不足を感じている緑谷。
しかしそれらを踏まえた上で緑谷は
「でも…!! 皆…他の科の人も本気でトップを狙ってるんだ
僕だって… 遅れを取るわけには いかないんだ」
「僕も本気で 獲りに行く!」
そう応えた。オールマイトからの指導と、それによって改めて感じた周りの本気度合い。
緑谷の意識を変え、火を付けたその一人に、間違いなく彼もいる。
雄英体育祭 本番
最終決戦 ガチバトルトーナメント
(4巻のNo.32笑え!ナンセンス界のプリンス 〜No.34勝ち負け より)
くじ引きでトーナメント表が作られ、一回戦第一試合で当たることになった2人。
すると心操の方から緑谷に話し掛けてきたが、尾白に妨害・警戒を促される緑谷。それを見て半笑いで嘆息して離れる心操。(ファーストコンタクト)
(のちに「どんな奴か知らなかったから、クラスメイトを貶した」とあるように個性からすればある程度相手の情報があった方が煽りやすいのもあり、言い換えれば緑谷の為人を見たかったのだろうと思われる。)
そして試合開始
開戦一言目から尾白の棄権を嘲る心操。尾白の警告も虚しくついノっちゃった緑谷。はい洗脳。
ジュージュン(従順)に場外へ歩いていく緑谷。しかし場外直前で個性を暴発させ助かる。
また緑谷の口を開かせなくてはならなくなった心操。しかし同じネタは通じない。適当では心に響かない。悩んだ心操は半ば破れかぶれか、自分の劣等感を緑谷へぶつける。こんな後ろ指さされる犯罪者向きな個性じゃなくて、派手でヒーロー向きな、お誂え向きな個性を持ってる人への、恵まれた人たちへの羨望を。
だがそれは個性すら無かった緑谷にとってむしろ共感でき、恵まれた側になったからこそ自分は頑張らなければならないと、緑谷の発破がけになってしまう。
試合後
心操に何故ヒーローを目指したのか聞く緑谷。
心操「憧れちまったもんは仕方ないだろ」
緑谷も共感は出来るのに、それを口には出せない。対外的には自分はもう違ってしまっているからだ。
ステージから離れる心操だったがそこに普通科のクラスメイトから、試合には負けたが、評価は変わった事を告げられる。
すると心操は緑谷へ
「今回は駄目だったとしても…絶対諦めない」
(中略)
「絶対おまえらより立派にヒーローやってやる」
緑谷「ーーーーーーーうん(!)」
そこで緑谷に洗脳スイッチを入れる心操。
普段は心操から話し掛けると他の人から構えられているらしく、そういう警戒した雰囲気が見えない緑谷へ忠告して洗脳を解除。
警告に応える緑谷。再度洗脳スイッチオン。試したのか遊んでるのか…。
廊下、新学期、文化祭
その後イレイザー・ヘッドと歩く心操を偶然見かける緑谷。目が合うがスルーされる。
(のちの展開からするならこの時は修行中であり、しいてはまだ何も形になっていなかった頃と思われる。体育祭の結果も見ようによっては緑谷に個性無しで手加減されて倒されたのと、その後の緑谷の個性を使った全力の戦闘と見せられた彼の心境を考えると、まだ素面では話せない感じか。
その後も新学期や文化祭などで徐々に体格が変わってきてることが描写されている。)
年末A組B組合同演習
…の前の昼休憩にて
ワン・フォー・オールの中の人から語り掛けてきた翌日の午後。
昼休憩にてオールマイトにそのことを相談、そろそろ教室に戻ろうとするとそこに職員室から出てくるイレイザー・ヘッドと心操が登場。前回はスルーされたが今回は笑顔で返答あり。
(何かを得たのが窺える)
演習の特別参加者
授業のゲストとして心操がA・B合同演習に参加。
編入希望者としての試験を兼ねており、心操もその辺りは言われてはないが分かって参加している。
全部で5戦行う中、1戦目と5戦目に心操は参加。そして5戦目は緑谷チームとの対戦となる。
そして5戦目前では相手チームの核であろう緑谷をマークする話になる。
その厄介な実力を抑えるため心操は積極的に作戦会議に参加、おそらく1人先行するであろう緑谷を抑える側に自分から回った。
いざ実戦。しかしそこで緑谷が自身の個性を暴走、一時 場は騒然となる。
対応に入った麗日から頼まれ、心操は自身の個性で緑谷を止めることになる。
その際何を緑谷に問うかで一瞬悩み、体育祭で負けた時から成長した自分を緑谷に見せてやれる気持ちと戦いたい気持ちを露わにする。
その後、落ち着いた緑谷と一騎打ちになるが、まだ不安定とはいえ緑谷の対応を一人でやるのは困難と判断、ほかのチームメイトたちがいる乱戦の場まで逃げようとする。しかし緑谷の猛追を止められず敢え無く取り押さえられた。
演習後の講評では緑谷の暴走の話になり、それを友のためにと身体を張って止めた麗日と心操が褒められる。しかし心操は結果そうなっただけで、緑谷のためだけという訳じゃなく、自分が緑谷と戦って勝ちたかったから止めた、とその評価を拒否。
そんな態度をイレイザーが諌める。「人のために」それだけで動くことを求められてる訳じゃない、仮にそれで動けてもそれだけで助けれる訳じゃない。まず力を付けることを求める方が現実的、その点はお前は充分及第点、と。
(原文とは違います。イレ先生の過去も混ざってて話が心意気のことから急に実力の話に変わる。おそらく実力から心持ちまで劣等感に囚われ気味の弟子の現状を逸らしたかったと思われる。)
それを受けて緑谷も心操をフォロー。1戦目の心操はチームが活かしていると思ったけどそんなことはなく、ヒーロー科の生徒と遜色ない状況判断と動きだった、と。
このフォローを受けた心操の顔は見えず、自分の首の捕縛布を握りしめる描写がなされている。
編入試験の結果としてはおそらく2年からヒーロー科に参加となるとのこと。
余談
OFAへの影響?
体育祭で洗脳に掛けられた際に緑谷が見た歴代OFA所持者の面影。歴代OFA所持者らの影のような姿のそれはそれ以降姿を現さず。
しかし合同演習にてOFAの暴走を止めるため敢えて洗脳を受けると、歴代の1人と出会う。
やはり心操の個性はOFAに対して何かしらのキーになっているようだ。
まだ見ぬOFAの個性(暴走の可能性)はあと5つ。確実に止められるのはイレイザーか心操の2人。
どういう形になるかは分からないが、今後も関わることはあり得るだろう。
戦闘能力の比較
体育祭の時に成績を見ていたイレイザー・ヘッドによればヒーロー科としては低い方の緑谷。しかし心操はその下を行く程度らしい。
その後原作内では徐々に心操が鍛えられていってる様子が描写される。
徐々に腕に筋肉が付いていたり、文化祭のお化け屋敷では割れた腹筋が確認できる。ひゃっほぅ。
年末の合同演習でその現状の実力を見せる心操。イレイザー・ヘッドから捕縛布の指導を受け、ボイスチェンジャーなサポートアイテムも装備。
個性こそハマれば強キャラでも即終了の強力な初見殺しの搦め手。しかし心操の身体能力では真っ向からの戦闘スピードには追い付けず、知られてしまっている個性も活かすにはやや工夫が必要で、それでも分かっていれば対策可能。サポートアイテム『ペルソナコード』を使うことで敵の仲間の声を模し、連携封じとしても使うが、通信機越しなら効かないこともあり、状況次第ではお荷物に成りかねない。
ただ、これは心操が敵にいると分かっていればの話であり、実戦にて唐突にやられれば結果は分からない。
かたや緑谷はパワーとスピードのある爆豪と同等な戦闘力と敵チームに危険視されており、配置上のこともあるが真っ先に対策を練られつつ、それでも攻略可能か分からない圧倒的厄介さ。遠距離技も得て空中戦闘もある程度できる上、多少鍛えたくらいではそのスピードと運動量に追い付くことも難しい。
搦め手とパワー型ということを考慮しても現状の実力差は大きい。肩を並べる日は来るのか。