あなたの燃える手で 私を抱き締めて
曖昧さ回避
アイドルマスターシンデレラガールズの櫻井桃華のソロ曲⇒愛の讃歌(シンデレラガールズ)
概要
1950年にフランスの伝説的シャンソン歌手・エディット・ピアフが自ら作詞を行ったシャンソンの名盤である。
元々この曲は1949年10月27-28日にパリ発ニューヨーク着の飛行機が墜落事故に遭い、乗っていたエディット・ピアフの恋人である世界ミドル級王者のプロボクサー マルセル・セルダンが死亡したことを悼んで作られたとされていた。
近年ではセルダンが死ぬ以前に作られて事が分かり、当初は妻子を持つセルダンとの恋に終止符を打つために捧げるものとして作曲されていたもので、セルダンの突然の訃報に打ちのめされ、控えていた公演・果ては歌手人生まで終わりにしようとまで思い詰めていた(友人であり、歌手仲間でもある女優のマレーネ・ディートリヒは、”あなたが死ねば、私も死ぬ”という歌詞がある『愛の讃歌』は、今のピアフには歌詞以上の意味を与えてしまうからと、歌わないように説得した程。)ピアフが、自らの心の決着と、死した最愛の人に捧げる曲として歌い上げたものと考えられている。
ピアフとセルダンの関係は言葉で言うなら浮気と簡単に言えてしまうが、二人の余りにも純粋なる相思相愛振りは当時の誰もが知る程の純愛に満ちた大恋愛であり、正しくそれを象徴した歌である。
それ以来、世界各国の言語で訳され国内外問わず多くの歌手にカバーされた。日本では越路吹雪が歌った物が特に有名とされ、彼女の生涯を描いたドラマでは彼女の役を演じた天海祐希や瀧本美織、大地真央が演じている。この訳は越路のマネージャーの岩谷時子による物である。
2007年に公開されたエディット・ピアフの人生を描いた映画では、タイトルとして「エディット・ピアフ~愛の讃歌~」と使われている。
また、連続テレビ小説「花子とアン」では柳原白蓮の駆け落ち事件のシーンで美輪明宏によって歌われた物がBGMとして使用されている。
2024年パリオリンピックの開会式でもこの歌が採用。セリーヌ・ディオンが闘病中の身体でありながら圧巻の歌唱力で見事に歌い上げた。
関連動画
- 原曲
- 越路吹雪のカバー版