ヨク…キタワネ……ウ…レシイワァ……!
On n'a rien sans rien……!
概要
2022年夏イベント『大規模反攻上陸!トーチ作戦』にて新たに登場した深海棲艦。
E-6「カサブランカ沖海戦」最終ゲージにて、同イベントのラスボスとして登場する。
艦種は「未完成戦艦」。
容姿
太平洋深海棲姫よろしく青みがかった見た目だが、純白だったそちらと異なりその身体は半透明であり、見た目が海産物然としていたり、悪魔のような見た目だったり、果てはクリーチャーじみたガワをかぶっていたりしていたこれまでの欧州イベントのラスボスとは明らかに異質な神秘性があるのが特徴。
そして何より、人型の部分を絡め捕り吞み込まんとするかのように存在する半透明の巨大な「タコ」が目を引く。このひときわ目立つ大型のもの以外にも半透明の「タコ」は複数存在しており、一部は心臓のようなものが透けて見えたり表情らしきものが確認できたりする。
艤装は艦娘と同じく人型の部分の背部に主砲が存在しているが、「未完」の名を表すかのような非常に簡素な造りとなっている。
最終形態「壊」になると「タコ」の一部の腕が破壊された状態になるほか、人型の部分や「タコ」部分などのそれぞれに心臓のような部位が赤い光を放って浮かび上がる。
さらに装甲破砕ギミックが解除されると小型の「タコ」が消失、大型の「タコ」の頭部が破れて植物の花を思わせる形状となり、一部が赤いオーラを帯びるようになる。
On n'a qu'une vie……
ダカラ……ココ…デッ…シズメテ…アゲルッ!
性能
「未完」の名を与えられてこそいるが、耐久が最大1070、装甲が通常時で最大249、火力は最大で475、さらにスロット5つを持ち、そのうち一つにはなんと艦攻まで有する。
未完ってなんだっけ、という言葉が口を突いて出そうな性能であるが、一応装甲は近年のラスボスとしては比較的低めの水準に落ち着いている。
ミカンセイダァ…? フザケナイデ!
また、水上艦扱いではあるものの一部の対地装備により特効ダメージを与えることが可能で、「大発動艇(II号戦車/北アフリカ仕様)」「特大発動艇+III号戦車(北アフリカ仕様)」のいずれかを搭載した艦娘による砲撃や魚雷カットインはこの深海棲艦を倒す上での決め手となった(なお、上述の装備はいずれも初登場イベントの各海域突破報酬として入手できた)。
Feu! ウチクダケッ!
とはいえ、その周囲を固める随伴の敵はあの船渠棲姫の他、港湾夏姫Ⅱ、飛行場姫、砲台小鬼といったそうそうたる面子の陸上型深海棲艦。ついでに「壊」になると試作空母姫まで現れるようになる。
つまりはアンツィオ沖棲姫以来となる水上型と陸上型が混じる敵を相手に戦うラスボス戦ということになり、陸上型の取り巻きをいかに早く倒して夜戦の手数を確保し特効を乗せた魚雷カットインを撃ち込むか、という点が撃破において極めて重要となった。
オロカモノメ! Impossible n'est pas français!
モチーフ元
「未完成」「戦艦」「フランス語」「カサブランカ沖海戦」などの要素から、モチーフ元は完成前に出撃・戦闘を行い大破着底するに至った戦艦ジャン・バールと考えられる。
なお、史実におけるジャン・バールは終戦後に引き上げられて1949年に完成に至りその後再就役、「世界で最後に完成した戦艦」として歴史にその名を残すこととなった。
ちなみに、システム上の艦種「航空戦艦」の名の通り艦攻を用いて航空戦を行うが、これは終戦後に浮揚・再就役するにあたり、その計画の一つとして「後部に飛行甲板を備えた戦艦空母とする案」なるものが存在したためと思われる。
余談
毎年恒例の欧州イベントの最後を飾るラスボスではあるのだが、「タコ」が画面の半分以上を覆いつくしてしまうほどに巨大で圧倒的な存在感を放っており、加えて秋の秋刀魚祭りの時期が近づいていたことから、一部では「なんか美味そう」「食欲わいてきた」なんて感想を持つに至った提督たちもいたとか。某一航戦の赤い方とかタコ焼きが似合いそうな人たちとかと気が合いそうである。
クソッ…マタ…ココデ…タイハ、チャクテイ…クッ…
…エッ…?アナタ、私を、本当に…
ナラ、私は…
Bonjour,Mon amiral!