概要
「打粉」とは日本刀の手入れに使われる道具のこと。絹の布で砥石の粉がつつまれており、これで日本刀をぽんぽんと叩き、刀身についた古い油を拭い取りやすくするのに使われる。
『刀剣乱舞』では、戦いで傷ついた刀剣男士を癒すために「手入」システムが存在し、これを行うと負傷度合いに合わせた専用ボイスが再生され、手入が終了するまでの間 、刀剣男士たちが打粉でぽんぽんされているエフェクトが表示される。
そもそも付喪神とされる刀剣男士が負った傷をどのような姿、どのような仕組みで治療しているのかはゲーム中でも不明な部分が多く、その実態はユーザーごとに解釈が分かれる部分でもある。
先述した手入時の専用ボイスによる反応も、あくまで事務的な治療作業として受け入れる者や 自らの戦場での不覚を反省する者など男士ごとに様々であり、また軽傷時の手入ボイスでは軽く流していた者も重傷時には深刻に落ち込んでいたりというギャップを見せる者もいる。
近侍に設定されている男士が負傷した場合は本丸でのグラフィックも中傷・重傷時のものに切り替わり、クリック時のセリフも通常時とは異なったものになる。
……とまあ長々とした講釈はさておき
上記のようなシステムから生まれるべくして生まれた一部の審神者たちの嗜み
それがこの「打粉責め」である。
時に気高く、時にいじらしく、時に儚げな男士たちの手入ボイスや、重傷を負い無残に破れた衣服の下に刻まれた痛ましい傷跡……そしてそれを癒すために差し出される純白の用具……
それらに旺盛な妄想力を刺激される審神者が続出したのも むべなるかな。
かくしてpixivでも刀剣男士たちが打粉でぽんぽんされているイラストが多数投稿されている。
その怪しげなタグ名に違わぬ意味深な妄想を繰り広げたR-18作品も結構な割合で存在するが、一応 男士とのちょっとした戯れのように健全に描かれた爽やかな作品も少なくない。
なお、中には男士自身は全くの無傷にもかかわらず打粉で責められているイラストも存在している
(一体なにの手入なんですかね……)
入渠と手入
提督業を兼任している審神者諸氏にはお馴染みのことと思われるが、「手入」とは、共通のシステムを持つ先行作品である艦隊これくしょんにおける「入渠」に相当するものである。
しかし入浴シーンというような比較的分かりやすく、いっそ清々しいお色気要素として解釈されることが多い向こうに比べると、こちらは少々マニアックなプレイとして解釈されがちなのが特徴。
(だがそれがいい)
そもそも入渠・手入の前提となる「負傷」の扱いも艦これの「中破・大破」に比べると刀剣乱舞の「中傷・重傷」は生々しい傷跡として描写される場合が多く、それに伴い 治療時のニュアンスも若干異なるものとして受け取られている節がある。またそれに伴い ある種のフェティシズムを刺激する意味合いも大きくなっている。
(だがそれがいい)