概要
その名の通り、手に提灯を持った12、3歳の少年の姿をした妖怪で、その顔は鬼灯の実の色の様に真っ赤だとされている。
伝承によれば、仙台城下町北部の堤通(現在の仙台市青葉区堤通雨宮町および上杉1~2丁目)辺りの雨が降る夜道を歩いていると、後ろから提灯小僧が現れて歩いている人を追い越し、やがて立ち止まってこちらを振り返る。追い越された者は不審に思いながらも提灯小僧の前を通り過ぎて歩いて行くと、また提灯小僧はその人物を追い越し立ち止まる。
後はこれの繰り返しで、特に何か悪さをする訳でもなくしばらくくすると消え去ってしまうといわれている。
なお、提灯小僧が出現する場所は7月15日ごろに起きた殺人事件が行われた場所、その場で殺された子供の怨霊が妖怪化したものという説があるらしい。
また、江戸本所(現在の東京都墨田区)にも出現したという話が伝えられているが、こちらはどうやら本所七不思議の1つである“送り提灯”と同一のものとされている。
余談
江戸妖怪かるたに頭が提灯となった同一名の妖怪の絵が描かれたものもがある。
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