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新バビロニア

しんばびろにあ

新バビロニアは、メソポタミア(現在のイラク)南部に興ったバビロン第11王朝のことである。首都はバビロン。

概要編集

新バビロニア(紀元前625年 - 紀元前539年)は、ナボポラッサルによりメソポタミア南部のバビロニアを中心に建国され、アケメネス朝ペルシアキュロス2世によって征服されるまで、地中海沿岸地域に至る広大な領土を支配した帝国である。カルデア王国とも呼ばれる。

歴史編集

新バビロニアはメソポタミア一帯が戦乱の渦に巻き込まれた時期に誕生した国である。これはメソポタミア一帯を支配していたアッシリアの王が短期間に何人も交代する事態となったためであった。この混乱に乗じてカルデア人ナボポラッサルがバビロニアの支配権を握りアッシリアの支配から離脱した。この時彼が建国した国が新バビロニアと呼ばれる王朝である。ナボポラッサルは鎮圧のために派遣されたアッシリアの軍勢をバビロニアから排除することに成功し、更に東方のメディア人と同盟を結んでアッシリア本国に攻撃をしかけ、その首都ニネヴェを陥落させることに成功した。アッシリアの残党はなおエジプトと協力して抵抗を続けたがはこれも終わり、全メソポタミアがバビロンの支配の下に入った。


聖書にも度々登場し、イザヤ書では「メディア人(キュロス2世)に滅ぼされる明けの明星(意訳)」(第13~14章)と書かれており、エレミヤ書では「が堕落したユダヤ人に罰を下すために寄越した「神の僕」(意訳)」(第27章)としている。他にもダニエルの書エゼキエル書にも登場しておりこれはネブカドネザル2世が行ったバビロン捕囚のこととされている。また、これが現在の一神教であるアブラハムの宗教(後のユダヤ教)成立に多大な影響を与えたと見做されている。

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