概要
デビューして3年までの新人声優は、日俳連の定めたランク制度により、アニメ1本一律15000円の最低ランクのギャラで働くことになる。
新人のうちは、オーディション100本受けて1本も受からないなど非常に厳しい業界であるため、家が裕福でない限り、新人のうちはバイトとかけもちの人が殆どである。
新人の所謂「お試し期間」の3年が過ぎて晴れてランカー声優に昇格すると、自己申告により毎年ギャラを上げていくことができるが、女性声優の場合は特に、ギャラが上がることで完全に干されるケースも多い。声優は毎年何十人もデビューするので、ギャラの安い新人声優は、どうしても使い捨て要員になりやすい。
デビュー4年目でパタッと露出が減る新人声優が多いのはこのため。
山下大輝や内田雄馬等を始め人気声優でさえ経験しており、またベテラン声優である大塚明夫、岩田光央、関智一は自身の本書で声優業界のギャラと現実を細かく書いており、山寺宏一も声優志望者にまずはそれらの本を読めと警鐘を鳴らす。