概要
『魔法少女すずね☆マギカ』第10話で突然初登場した魔法少女。日向茉莉の双子の姉。
妹・茉莉は存在を完全に忘れていたが、それには理由があった。
正体
以下は「魔法少女すずね☆マギカ」の重大なネタバレになっています
鈴音に敵対心を持ち、連続少女殺人事件を陰で操った本作の黒幕。
もともと、華々莉と茉莉は母親を亡くして塞ぎこんでいた双子であった。そんな彼女たちの面倒を見るように、二人の父親に雇われた人物が美琴椿、すなわち鈴音を魔女から救った魔法少女その人であった。日向姉妹は椿になつき、非常に慕うようになる。しばらくは平穏で幸せな日々が続いた。
だがあるとき、椿は身寄りの無い鈴音の面倒を見るため日向家に辞職を申し出る。椿を高く評価し、引き続き娘たちの面倒を見てもらいたいと考えていた日向家の父親は、その鈴音も日向家で預かることを提案した。だが椿は、さすがに自分たちが魔法少女であるという事情まで打ち明けることはできず、「(同じ魔法少女である)自分がその子の面倒を見なくてはならない」と、日向家での仕事を辞めてしまう。
その後しばらくして、椿が行方不明になったとニュースで報じられ、日向家の父親と姉妹は椿の身を案じる。慕っていた椿が自分たちを残して失踪してしまったことにショックを受ける日向姉妹の前へ現れたのが、例によってキュゥべえであった。華々莉と、キュゥべえと契約して視力を得た茉莉は、椿を探して街に出る。やがて華々莉は、椿が身につけていたお守りを鈴音が身につけていたのを目撃したことやキュゥべえから真相を告げられたことで椿の死や、魔法少女システムの真実を知った。
真相を知った華々莉は、自分たちから椿を”奪った”鈴音と、自分たちよりも鈴音を”選んだ”椿に復讐することを願うようになる。そのために、「スズネにツバキが味わった苦しみと同じ苦しみを味わせたい」と願って魔法少女の契約を結び、鈴音の記憶を操作して連続少女殺人事件を引き起こさせていた。さらに念を入れて茉莉の記憶を操作して自身のことを忘れさせていたが、鈴音が亜里沙との戦闘中に茉莉のもとに現れたため茉莉の記憶を元に戻す。その後鈴音のもとへ赴くと、不意打ちで亜里紗を殺害する。鈴音に真実を突き付け魔女化を促そうとするが、茉莉に阻止され、茉莉もろども鈴音を殺害しようと決意する。最初は鈴音を圧倒するが、キュゥべえの介入と、それによる茉莉のサポートによって形勢が逆転される。最後は自ら意図的に魔女化して二人に襲い掛かり、茉莉を取り込むが、茉莉を救おうとした鈴音に倒される。
性格
小学校か幼稚園の年齢でキュゥべえと対等に取引をした頭の回転の良さと度胸がある。
一方で姿を消した椿を「自分達を見捨てた」、魔女化した椿を倒した鈴音を「ツバキを殺した」ととらえて復讐しようとするなど、独占欲や被害妄想が強い面が見受けられる。
暴走を止めに来た妹の茉莉に対しても
「何でッ!?そんなに私が嫌い!?」
「ホントは私なんかいなくなっちゃえばいいって思ってるクセに」
などと言い放っている。
華々莉の「願い事」
彼女の願いは「天乃鈴音が通常以上の絶望に苦しんだ末に魔女になること」。その場面を見届けることも目的であった。
マギアレコードのイベントMemorable Flowerでは
「あの子に・・・復讐したい ツバキを殺したスズネちゃんと スズネちゃんを選んだツバキに復讐する スズネちゃんにツバキが味わったのと同じ苦しみを与えたい」
「キュゥべえにお願いした通りたくさんたくさん苦しませて・・・ ツバキと同じ魔女にしてあげるからぁ・・・」
とも語っている。
魔法少女として
魔法少女の姿は、蝶の意匠が見られる、腹部を露出したドレス。
基本的に使うのは前者で、接近戦に用いるほか、現実のものと同じように投擲できる。なお、飛ばした武器については、彼女の意のままに軌道を操ることができる。
後者については、チャクラムほどの出番はなく、ピンポイントで相手のジェムを破壊する場合など、限定的な目的で使用される。
固有魔法は、記憶や意識の操作。
相手の記憶を消したり、偽りの記憶を植え付けたりすることができる。
しかし、こういった目的での使用は複雑で、時間と魔力がかかる。
戦闘面では、相手に幻覚を見せて攪乱させたり、相手の仲間を自分だと思わせることで、同士討ちさせたりすることに応用している。
また最後の手段として、最悪の幻を自身に送り込むことで意図的に魔女化することができる。
魔女化後
絵本に跨った道化師のような姿をしている。
周囲を漂う絵本から放たれるインクのような物体を利用した縦横無尽で且つ変幻自在な攻撃を得意とするほか、相手を体内に取り込んで精神攻撃を行うことも可能。魔女のような部分は影であり、絵本の部分が本体。
余談
『すずね☆マギカ』が当初の予定通り2巻完結だった場合、日向華々莉の登場は考えられていなかったらしく、連載途中でデザインを始めたとの事。後、名前の由来はシクラメンの別名のカガリビバナであり、これは偶然マツリとツバキが花の名前になっており、カガリビハナの花言葉もキャラのイメージに合っていたため決定したとの事(作者のツイッターより)。
また、作中では一貫して「カガリ」とカタカナで表記されていたが、連載終了後に作者のツイッターにて「華々莉」が漢字表記であることが判明した。
マギアレコード
活躍
いずれもNPCでの登場。Memorable Flower で専用 Live2D が用意されたがプレイアブル実装はされなかった。
次回作「MagiaExedra」での実装が待たれるところ。
イベントストーリ
最後の場面で字幕セリフのみの登場。なお、このイベント内で誰であるかは明かされていない。
神浜市でキリサキさんのウワサに襲われた茉莉が、華々莉の存在や鈴音を助けて友人になった出来事を思い出す。華々莉は茉莉たちの記憶を操作し、ウワサを含めすべてを再び忘れさせた。
Rumors in Disguise が「ちょっと前」になる時期に神浜市に調査に来る。神浜に着くと「幸せスズランのウワサ」に巻き込まれて幻の世界を作り上げる。そこでは椿、茉莉、鈴音と4人で家族のような生活を送るが、何かがおかしい。やがて椿を過去から呼び出して作られた偽りの世界だと気づくものの、鈴音を唆し2人で椿をこのまま永久に閉じ込めようとする。
最終的に鈴音は椿と別れる決心をし、椿はウワサを倒して過去の世界に戻るが、椿を独占したかった華々莉は鈴音への逆恨みを深めていくばかりだった。