キリサキさんのウワサ
きおくのきりさきさん
アラもう聞いた?ダレから聞いた?
キリサキさんのそのウワサ
路地裏フラフラ彷徨い込めば
響くはスズノネ リンリンリン
無くしたモノを響かせて
スズノネ リンリン
リンリン スズノネ
どこどこどこなの?
見つからなーい
お名前教えてくださいな
ホントにホント?
その名前
正しくなければ ズッタズタ!
ズタズタ切り裂き
記憶のちぐはぐ ズッタズタ!
ダメダメダメダメ もっとダメ!
答えられないのは もっとダメ!
それならアナタはキリサキさん!
ようこそ 無名の無くし人!
無名のアナタはキリサキさん!
無くした名前はすぐそこにあるって
廃墟の迷子たちの間ではもっぱらのウワサ!
ワタシダレー?
魔法少女すずね☆マギカとのコラボイベント第二弾Rumors in Disguiseに登場するウワサである。
ホオズキ市に(少女殺しの)「キリサキさん」の噂が流れ始めたのとほぼ時を同じくして神浜市で囁かれ出した噂、というかウワサである。
噂の解説文にある通り、路地裏を歩いていると鈴の音と共に現れ「名前を教えて」と問うてくる。"正答"できないと記憶を切り裂かれ、答えなければその身を取り込まれキリサキさんの一部にされてしまう。ちなみに記憶を切り裂かれるというのは、「切り取る」事とは微妙に違うようで、何らかの理由で記憶が封じられていた場合、封印の方が切り裂かれる事があるようだ。
この特徴からストーリー中では便宜的に『記憶のキリサキさん』と呼称された。なお、魔法少女殺しの方は正体の服装から『コートのキリサキさん』と区別される。
最初は『本来の姿』で現れたのだが、答えなかった者達を取り込んでからは、取り込んだ者の姿を使って現れるようになった。そして感情が昂ると姿が何度も切り替わる癖がある。
イベント開始時点で既にななか一派の4人を取り込んでおり、ストーリー中では調査をしていた江利あいみ、矢宵かのこ、天乃鈴音、詩音千里を次々と取り込み、日向茉莉と成見亜里紗が記憶を切り裂かれた。
ウワサ自身の力として、相対した魔法少女が驚くくらいの膂力を持ち合わせている。
また、取り込んだ魔法少女の能力を限定的に行使できるようで、戦闘ではマギアは使わないものの、コネクトの効果の一部を通常攻撃の追加効果やスキルとして使いこなす。
ネタバレ上等でここまで読んできた方に問題。
記憶を斬られた者は自分の名前を答えて失敗してしまった。つまり「名前を教えて」というのは「あなたの名前を教えて」と言う意味では無いという事。
それではキリサキさんの問いの"正答"は何?
ヒントはウワサの解説文。答えそのものが述べられている。
『あなたの名前』でなければ問われているのは『私の名前』しかない。
取り込まれた者の姿の時はその者の名前が答え。正解できればその者を解放できる。
そして本来の姿の時の答えは『スズノネ』。ポイントは
「響くはスズノネ リンリンリン」
「無くしたモノを響かせて」
「無くした名前はすぐそこにあるって」
の箇所。無くしたモノは名前であり、同時に響くモノでもある事が分かる。
このウワサで響くモノはスズノネと書かれているので、スズノネが正解。
正体と真相
キリサキさんは本当はスズノネさんだったのである。
そして本イベントのタイトル『Rumors in Disguise』即ち「偽装まみれの噂」が指すものこそスズノネさんなのである(容姿はピンク色のモブ女子)。
元々、神浜市のキリサキさんの噂は、常盤ななかが魔法少女殺しこと天乃鈴音の注意喚起として流したもので、ホオズキ市のものと大体同じ内容だった。だがご存知の通り、神浜市には噂に尾ビレが付き易い風土があり、いつの間にか『記憶の消去か神隠しの二択を迫る怪異』に変わっていた。