概要
「マギアレコード」に登場する、「ななかの魔法少女チーム」の別名の一つ。
公式ではこの呼び名は使われない。イベント「MagiaClash!」では「チームななか」を登録名にしていたため、これが公式でのチーム名ということになる。ただし、大会での便宜上のチーム名なのか、普段からのチーム名なのかは不明。
アニメでは「常盤さんチーム」と調整屋にてみたまが自身の行動予定表に書き込んでいた。
リーダー格であるななかが「相手を見極める」能力を駆使して集めた、戦闘において優れた才能を持っていたり、魔女による被害に遭ったことのある神浜市在住の魔法少女で構成されている。基本的には利害の一致だけで結ばれた間柄なので、このメンバーで固定というわけではなく、その後も新たな仲間を増やすべく、勧誘を続けている。
現在の構成員である四人の過去には、とある魔女が共通して絡んでおり、これを撃滅することがチームの最終的な目標となっている(ななかはあくまで最終的に誰かに倒されることを目的として述べており、自らが手を下すことはそこまで重要視してはいないらしい)。
構成員は全員メインキャラクターではなくサブキャラクターである為、メインストーリーでの出番はほとんどないが、期間限定イベントストーリーでは神浜市に事件がある時は大抵裏で事態を収拾すべく動いているため、最近では事件やシリアスな雰囲気の似合うヤツら(何かヤバいことが起こると取りあえず出てくる子たち)としての地位を確立しつつある。
こういったチームの特性から、構成員は独自に行動することも多く、利害に反しない限りは容認されているようだ。
ただし、神浜マギアユニオンへの参加を打診された時には、チームとして断っただけでなく、参加するつもりだった構成員に、チーム方針を理由に参加を諦めさせた。要所要所では、チームとしての結束を優先させるということになる。
しかし、「キモチの石」をめぐって市内外の魔法少女たちが出入りするようになると、再考を余儀なくされた。他の魔法少女たちはまだしも、神浜魔法少女への復讐を掲げるプロミストブラッドには連携するチームが襲撃を受けており、危険性は明らかだった。マギアユニオンとは事前に情報共有の約束をしており、市外の魔法少女の情報もある程度回って来ていたが、いざという時に後回しにされることは覚悟をしなければならない状況になった。
改めて協議をした結果、「構成員が個人の判断でマギアユニオンに加入することは差し支えない。ただし自分の考えで行動し、チームと大切な人の為に行動すること」という条件付き容認に方針を転換した。
その結果、志伸あきらと純美雨はマギアユニオンに加入し、夏目かこは「考えがまとまらない」としてひとまず保留した。
アナザーストーリー7章では難を逃れるべく美雨の伝手で宝崎市で活動する蒼海幇との同盟組織に身を寄せようとしたが、ネオマギウスのひめなと鉢合わせしてしまい、報復を防ぐべく美雨の固有魔法で事無きを得ようとするも最終的にひめなの固有魔法で逆に美雨の魔法を利用され、ななか達だけが記憶を隠蔽されてしまう。
テレビアニメ版では第6話に4人一緒に登場しており(おそらく助っ人として雇った)深月フェリシアと共に魔女討伐に挑むが、フェリシアの先走り行為によって魔女討伐が台無しになってしまったらしいことが窺える。
その後、ミレナ座(調整屋)に向かっていたやちよとすれ違うが、その際フェリシアの柄の悪さに全員呆れかえっていた。事実この時、やちよがみたまを訪ねた時、フェリシアの手配書(しかも丁寧にピースサイン)が張られていた。
メンバー
常盤ななか
発起人であり、リーダー。実家の華道の宗家を魔女に潰されかけ、父親の「一門を取り戻せ」という遺言に従い、魔女に復讐するべく魔法少女になった。
前述の通り他の魔法少女に声をかけることを繰り返している。完全に手の内を明かさずに交渉を進め、かと思えばいきなり相手に手合わせを申し込むなど、その腹の中を完全に読むことは難しい。 ―――というか、その態度が警戒されて(あるいは怖がられて)逃げられるパターンがほとんど。
Another_Dazeあたりからだんだん本人も自覚が出て気になり始めてきたのか、御崎海香の人探しの応援を求めるあきらの電話への答えに対する反応から、「あの……私が人に優しくするの、そんなに意外ですか?」などと言ったりもしている。
なお、劇中ではあまり強調されないが、居合の心得がある。
志伸あきら
空手の黒帯を持っている。告白を断った(女の)後輩が魔女の虜になりかけた。
最初はななかの挑発にまんまと乗って実力を確かめられ、その後、頼まれたら断れない性格を逆手に取られ、彼女に「お願いします、あなたが手を貸してくれないと困るんです」と拝み倒されて渋々仲間になる。
もともと自然とフォローに回る気性なので、どこかナンバー2のような雰囲気を醸し出している。
夏目かこ
実家の古書店が魔女に操られた人間に放火された(その後、魔法少女の願いで店を再建)。
魔法少女や魔女のことはななかを通して知り、彼女の影響を受けて魔法少女になる決意をしたため、ななかは魔法少女としての直接の先輩にあたる。
心優しい性格で、頼るあてのない魔法少女たちに勧誘を断られても積極的に声をかけに行き、よい関係を築いている。本だけが友達かと思いきや、意外と社交的なのだ。あるいはクセの強いメンバーと普段から話しているうちにコミュ力を鍛えられたのか。
深月フェリシアと三栗あやめはともにななかや他のメンバーに対してはいい印象を抱いていないが、かことは親友同士である。
純美雨
カンフーの心得があるチャイナ少女。自身が所属している互助組織「蒼海幇」が、魔女の呪いが原因である事件の濡れ衣を着せられて逮捕されかけた(その後、魔法少女の願いで危機を脱する)。
自身の住む町が奪われかけ、土地を狙う地上げ屋と戦う中で仲介業者を装った三人と出会い、蒼海幇が濡れ衣を着せられた本当の原因はななかの家を襲ったのと同じ魔女だったことを知る。
家族同然の組織に手を出された怒りは大きく、報復のために一派の四人目のメンバーとして加わる。
「飛蝗」
メンバー四人が巻き込まれたすべての事件の原因となった魔女。
詳細は不明だが、彼女ら全員にとっての因縁の相手であり、彼女らを結び付けている絆。
一つの地域に長期間居座り続けて人の心を喰らい尽くし、その後はまた別の場所に移動して同じことを繰り返すという、存在そのものが災害のような魔女。しかも被害を受けた地域には使い魔が成長した分離体が残存しており、復興すら許さないというヒド過ぎる習性を持つ。
ななかはこのことからこの魔女をバッタやイナゴが引き起こす蝗害になぞらえた。
一派は少なくとも一体の分離体を倒しているが、本体は永らく行方不明だった。
——が、後のイベントにおいて正体が判明。
魔女が災厄を引き起こしていたのは確かだったが、その裏で糸を引くものがあった事が明らかにされた。
余談
他にはヤクザとか常盤組と呼ばれることもある。まあ、頭の切れるリーダーと武術の心得のあるメンバーって、ヤクザのカシラと用心棒にしか見えないよね……。
マギレコサービス終了の告知の為、魔法少女チームでは歴史研究部共々、メンバーに派生キャラやペアユニットが1人も実装されずに終わった。