「家族を脅かす者……許さないネ」
概要
「蒼海幇」という組織に所属する魔法少女。カンフーの使い手。
普段から口調も振る舞いもクールだが、仲間と地元のことをなによりも大切にしている熱い心を秘めている。麻雀をたしなむ。
(『マギアレコード』内アーカイブ「魔法少女」より)
プロフィール
出演作品 | マギアレコード |
---|---|
性別 | 女性 |
出身地 | 神浜市南凪区(育ちは香港) |
学校 | 中央学園 |
年齢/学年 | 17歳/高校2年生 |
身長 | 163cm |
肩書き | 魔法少女 |
願い事 | 蒼海幇を守りたい |
固有魔法 | 「事実」の偽装 |
ソウルジェムの形状/色/位置 | イカリ/青/首下 |
武器 | 爪形の暗器 |
キャラクターデザイン | 一十九二 |
声優 | 西明日香 |
人物像
神浜市南凪区に存在する互助組織「蒼海幇」(そうかいへい)の一員である。
「蒼海幇」は中国生まれの日本人によって創立され、戦後のヤミ市から発展した。最初期のメンバー(第一世代)、その子たち(第二世代)、孫たち(第三世代)で構成されており、美雨は一番新しい第三世代に属する。
神浜市で生まれてすぐ、父と共に香港に渡り、そこで育つ。4年前(魔法少女ストーリーの時点から見て)に単身日本に渡ってきた。
街の裏事情に精通しており、マフィア紛いの違法行為をしたり、警察のガサ入れが入ったり……した時代もあったらしいが、現在はそうした動きも収まってすっかり大人しくなっており、率先してお祭りの進行や清掃活動を務めるなど、地道に地域に根付いた活動を続けて来た結果、今ではむしろみんなに慕われる相談役のような集団となっている。
そうした組織の影響を受けてか、美雨も困っている人をよく助ける世話好きな性格で、本人も人の役に立てることを喜んでいる。
ただし、「組織は家族も同然、その結束は鋼より硬い」と言う発言からも分かる通り、極道らしい仲間同士の仁義に厚く好戦的な一面も併せ持っており、前述の通り組織や町内に仇なす者はクールで熱い怒りと「蒼碧⦅そうへき⦆拳」と呼ばれる拳法(恐らくは暴力団の成人男性を変身せずに一人でねじ伏せられるほどの腕前)をもって完膚なきまでにぶちのめす。
そうした面からか、組織の中では少女でありながら既に一目置かれる存在となっている。単なる相互扶助組織に戻ったとは言え、蒼海幇の人脈を活用できるのは依然として強みである。
普通の喋り方にゆるくアルヨ言葉がかかったような口調で話す。
いまだ世間の目の冷たさを感じる蒼海幇をいつか会社にしようと考えている。
ちなみに好物は杏仁豆腐で本人曰く「あの美味しさにいつも負けっぱなし」らしい。
魔法少女として
武器は爪。呉キリカのような鉤爪ではなく、一本一本が日本刀のようにまっすぐ伸びている。
チャイナドレスに似た青い服で、拳法と魔法を組み合わせた独自の戦法を用いる。
固有魔法は「『事実』の偽装」(「CROSS CONNECTION」にて判明)。相手が望むことを現実として錯覚させるが、「結果はこちらが導いても過程は魔法を受けている側が主導」とのこと。美雨の側から積極的に記憶を書き換えるわけではない。
発動するためには対象者に触れる必要があり、偽装の有効範囲も一定距離内に限られる(アナザーストーリー第2部7章)。単純な殴り合いでも強い美雨の行動が制限されるのは欠点と言える。
この能力で対象者の記憶を偽装したとしても、その記憶にまつわるモノを対象者が再び目にした場合、魔法は解けてしまうため、万能というわけではない。
この能力について、ボスのななかからは「美雨さんの立場ならよく使いそうな魔法ですね」とブラックジョークを飛ばされている。
「何の話ネ?」
彼女とななかを敵に回すと、最悪の場合この魔法と蒼海幇の力で社会的に追い詰められるのでご注意を。
ゲーム上の性能
チャージディスク3枚のチャージゴリラ。
基本データ
初期★3キャラの1人。その後★5覚醒およびドッペル解放が可能となった。
ディスク構成
Accele | Blast(縦方向) | Blast(横方向) | Charge |
---|---|---|---|
×1 | ×0 | ×1 | ×3 |
最大ステータス
レアリティ | レベル | HP | ATK | DEF |
---|---|---|---|---|
★3 | Lv.60 | 16,683 | 4,210 | 5,843 |
★4 | Lv.80 | 21,677 | 5,471 | 7,605 |
★5 | Lv.100 | 26,662 | 6,733 | 9,379 |
コネクト「助け合うのが組織の掟ヨ」
レアリティ | 効果 |
---|---|
★3 | 必ず回避 & 確率でクリティカル[Ⅴ] |
★4 | 必ず回避 & 確率でクリティカル[Ⅶ] |
★5 | 必ず回避 & 確率でクリティカル[Ⅸ] |
マギア「鷹影爪風斬」
レアリティ | 効果 |
---|---|
★3 | 敵単体にダメージ[Ⅲ] & 必ず回避(自/1T) |
★4 | ランダム3回 ダメージ[Ⅴ]& 必ず回避(自/1T) |
★5 | ランダム4回 ダメージ[Ⅶ]& Charge後ダメージUP(全/3T) & 必ず回避(自/1T) |
「オワリの時は近づいてイルヨ!」
英語表記は「Hawk Shadow Slash」。
風を纏った斬撃のコンボ。最後は相手を中心に竜巻を発生させてフィニッシュ。
ドッペル「安眠のドッペル」
レアリティ | 効果 |
---|---|
★5 | ランダム5回 ダメージ[Ⅸ]& Charge後ダメージUP(全/3T) & 必ず回避(自/2T) |
2019年10月9日実装。
専用メモリア「使い古された木人」
“蒼海幇”という組織に所属する、ある少女は助けられる立場から、
皆を支えていける人間になりたいと願い、“蒼碧拳”というカンフーを身に付けようと必死に修行した。
血の滲むような修行は、傷だらけの木人が物語っている。
基本データ
レアリティ | ★3 |
---|---|
タイプ | スキル |
装備可能 | 純美雨 |
イラストレーター | 弘司 |
ステータス
レベル | HP | ATK | DEF |
---|---|---|---|
Lv.1 | 484 | 0 | 444 |
Lv.20 | 726 | 0 | 666 |
Lv.40 | 1,210 | 0 | 1,110 |
スキル「チャージドロー」
特殊能力 | 効果 | 発動ターン |
---|---|---|
通常 | Chargeドロー | 15T |
限界突破 | Chargeドロー | 13T |
専用メモリア「タオルの魔女」
強くあらんとする少女は 孤高に拳を構え 家族に尽くす
偽装しても 望む平穏は 過去に壊される 因果応報
本能のままに 絶叫する赤子は 生気が削がれるまで 止められない
仲間との新たな絆を 喜び 認めることが 立ち直る英明の一歩
基本データ
レアリティ | ★4 |
---|---|
タイプ | アビリティ |
装備可能 | 純美雨 |
イラストレーター | 原案・監修:劇団イヌカレー(泥犬) |
ステータス
レベル | HP | ATK | DEF |
---|---|---|---|
Lv.50 | 2,200 | 2,300 | 0 |
アビリティ「チャージステップ・アデプト[Ⅶ]」
特殊能力 | 効果 |
---|---|
通常 | 確率で回避[Ⅶ]& ChargeディスクダメージUP[Ⅵ]& ChargeCombo時Charge数+3 |
活躍
メインストーリー第1部『幸福の魔女編』
第8章『偽りに彩られ神浜』
フェリシア編より登場。
調整屋で説明を受けた後、他の魔法少女達と共にヘリポートに駆けつける。
第10章『浅き夢の暁』
最終決戦では、フェリシアの固有魔法で記憶がなくなったワルプルギスの夜に対して、固有魔法を使用する。
メインストーリー第2部『集結の百禍編』
第7章『トワイライト・レムナント』
アナザーストーリーで登場。プロミストブラッドの襲撃から逃れるべくななか達と共に宝崎市を訪れ、蒼海幇との互助組織の元に身を置く事にする。
彼等に借りを作ったままにすまいと仕事を手伝おうとするも、そこでひめなと鉢合わせしてしまい、報復を懸念して固有魔法でこの事実を無かった事に。しかし燦によって魔法は解かれ、今度こそひめなと燦に魔法をかけようとしたが追い込まれたひめなに自身の魔法を逆に利用され、ななか達の方が真実を偽装されてしまった。
これにより、ネオマギウスには記憶を操作する又は純と同系統の魔法の使い手がいると誤解する。
第8章『夢のなごりに芽吹く花』
直接の登場は無いが、ヒコ君は純美雨を引き込めれば計画が終わりだとしている。
第9章『光差す正機迷宮』
そして燦とミユリに狙われるも、ひなのを始めとする仲間の助力により難を逃れる。
しかし羽根達には監視されている模様。
第10章『疾走ドラスティックラバー』
学生会議設立の為の署名サイトの拡散及びアクセス数向上のため、有名人(莉愛と沙優希)の力を借りる事とハッシュタグの利用を提案する。
その後魔女に操られた人々が集団自殺を図ろうとした為、あいみと共に元凶である魔女を倒し、解放された人々に署名サイトを提示する。
魔法少女ストーリー
純美雨
- 1話「侵略者」
- 美雨は近所の人に頼まれれば快く引き受ける何でも屋。ある時は麻雀のメンツが足りないときに加わり、ある時は近所のおばちゃんの荷物を持ってあげる。本来の蒼海幇の性格とはことなるが、美雨はこれが現在の蒼海幇の姿だと満足していた。
- ある日、蒼海幇の構成員から商店街が地上げの脅威にさらされていることを知る。美雨は蒼海幇のシマだった街を守るため長老に許可を得た上で解決するために動き出す。まずは出方を知るために美雨が代表となって話し合いに出向くこととなった。
- しかし、土地を売る気は無い蒼海幇・商店街側と、どうしても土地を得たい地上げ屋では話は平行線。地上げ屋の交渉担当は美雨を人質に取ろうとするが、さすがに拳法の達人である美雨にボコボコにされてしまう。
- 2話「調略者」
- 話し合いでは解決できず、地上げ屋側によって嫌がらせやもめ事が多発することに。美雨もその対応に追われることになる。馴染みの茶館でお茶を一杯飲んで一息つこうとしても、ぼや騒ぎが発生。日々トラブルがエスカレートし、さらに蒼海幇が見回りを強化しても襲撃に遭う。蒼海幇内部の結束も揺らぎ始め、街では土地を売り出そうと考える住民も出始める。
- そうした中、裏切り者がいるのではないかという噂。内通者によって蒼海幇の動きが筒抜けとなっているのではという。しかし美雨は「皆に伝えるネ、蒼海幇を信じろ、と。私たちの絆は鋼より固い」と構成員に告げた。
- 3話「計略者」
- そして美雨はパトロールの強化を決め、主だったメンバーと茶館で話し合いルートを決める。茶館を出て行くのだが、美雨は茶館の店主の動きが怪しいことに気づいていた。蒼海幇内部の結束は固いから漏れることはない。ならば外部による犯行である。その可能性からたどり着いたのが話し合いに使う茶館。そう、店主が内通者だった。金と新しい店がほしかったのである。
- 正義の拳を店主に向けようとする美雨。だが、店主は用心棒を呼んだ……のだが、どう見ても気弱でおとなしそう少女。少女は真っ正面に美雨に向かっていくが、美雨にテレパシーで語りかける。美雨も少女も魔法少女だった。少女は色々確認できたと、店主を気絶させる。そして魔法少女として戦うよう美雨に変身を求める。
- 3年前のこと。南凪区である事件が発生した。密輸品に絡む犯罪組織が衝突し殺人事件に発展、警察も捜査に乗り出し、事件とは無関係の蒼海幇の構成員が検挙され、香港に住む美雨の父にも嫌疑が及ぶことになる。これは全てを隠蔽する為に犯罪組織・警察・検察が蒼海幇に罪をなすりつけたのである。組織崩壊寸前の蒼海幇、絶望した美雨の前に現れたのはお馴染みの白い営業マン。美雨は蒼海幇を守るため魔法少女になった。
- と、美雨の事情を知って感心する少女だったが、それを知ってまで自分と戦おうとするのか理解できない美雨。仕方なく変身し少女を一方的に攻め立てるが、流石に敵わないと代わりに来た少女とバトンタッチ。拳法と空手の応酬が続く中、2人を制止する声。
- 現れた常盤ななかはこの地上げ騒動に魔女が絡んでいることを美雨に告げる。そしてななかたちは地上げ業者の仲介役を装い、かこを用心棒として送り込み、ななかとあきらはかこの支援と周辺の情報収集を行っていた。そうした中で美雨が魔法少女だという情報も耳にした。ななかは美雨の実力を試すためかことあきらに勝負してもらったのである。
- そしてななかは真の目的を告げる。「今回の事件に絡む魔女を一緒に追わないか」と。しかし美雨は答えを一旦保留した。蒼海幇や商店街の皆に騒動は無事解決したと伝えるために。
常盤ななか
- 1話「風雲」
- ななかに呼ばれ、集まった美雨達。それは彼女達の事情の背後にいる魔女の事で「盟約」を結ばないか、という話であった。
- 2話「飛煌」
- 3話「決意」
- 1話「オレは傭兵」
- 2話「魔女はどこだ?」
- 3話「憎しみの記憶」
- 2話「もっと修行したい!」
- あきらから最強を目指すべく修行に励む鶴乃の紹介を受け、美雨は鍛錬ならばと、人手不足で困っている近所の町工場での手伝いを鶴乃に任せることに。
- 3話「やっぱりもっと強くなりたい!」
遊佐葉月
- 1話「会議は揉める」
- 2話「共同作戦!」
- 3話「それぞれの視線」
- 2話「武器と少女と願い」
- 暴力団のアジトから重火器を盗み出したほむら。そんな彼女へ声をかけたのが美雨。咎められるのかと思ったほむらだが、実はその暴力団は「蒼海幇」の対立相手だったらしく、むしろ感謝される。
- その後、魔法少女として頑張るほむらに応援の意味も兼ねて激辛麻婆豆腐をご馳走した。
- 1話「偶然の出会い」
- 2話「ふたりはどこに?」
- 3話「広がる輪」
路地裏で絵を押し売りされそうになった萌花を助ける。実はこの犯人、かつて蒼海幇にビジネスを邪魔された男だった。
直後萌花は別の男性にナンパされそうになり、これも阻止。不安になった純は後をつけ、同じ目的のひなの、そしてスクープを狙う令と出会い萌花を悪い虫から守る。
案の定次はスマホをスられてしまい、ひなのがスマホを取り戻した後に犯人の男性を制裁した。
期間限定イベント
志伸あきらと水名神社での羽根つき大会にダブルスでエントリー。
CROSS CONNECTION~魔法少女すずね☆マギカ~
「魔法少女として」でも触れたように、美雨はまだ面が割れていないことを利用して、天乃鈴音がななか、あきら、粟根こころ、加賀見まさらの4人を襲おうとした機を見計らい、「「事実」の偽装」を発動。鈴音に4人を仕留めたと誤認させた。返す刀で、SNSに鈴音とおぼしき行方不明者の噂を流し、「蒼海幇」のメンバーに噂を広めさせた。これは、騒ぎを起こさせることで、鈴音を神浜に居づらくさせ、自発的に出て行くように仕向ける策だった。
襲撃犯とはいえ、鈴音を殺すのは躊躇われる。しかし、神浜の他の魔法少女に被害が出ることは避けたいという、ななかと美雨の判断から、このような手の込んだ策になった。
鈴音は、噂の手回しの良さから、ななかが死んだふりをして自分を欺いたのでは無いかと察したものの(美雨の存在は最後まで気付かなかった)、結局は二人の思惑通りに神浜から立ち去った。
Rumors_in_Disguise〜魔法少女すずね☆マギカ~
「キリサキさんのウワサ」に巻き込まれた被害者の一人として登場。解決後、何者かによって美雨を含む関係者全員の記憶が改竄され、誰一人気付くことはできなかったという、「「事実」の偽装」の完全な上位互換の攻撃を受けている。
その他
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第二部のその後は蒼海幇を会社として起業し、地域と密着して世界各地に拠点を拡大。一方でプロ雀士としても有名になっている。