「私は私のために生きるって決めたから!」
概要
心の内にわだかまりを押さえつけている魔法少女。
幼い頃に両親が離婚して以来、父親と共に暮らすが、お互いが正面から向き合えず、ギクシャクした関係がずっと続いてきた。
表立って態度に示したりもせず、煮え切らない日々を過ごしている。
(『マギアレコード』内アーカイブ「魔法少女」より)
プロフィール
出演作品 | マギアレコード |
---|---|
性別 | 女性 |
出身地 | 神浜市中央区 |
学校 | 中央学園 |
年齢/学年 | 15歳/中学3年生or高校1年生 |
身長 | 155cm |
肩書き | 魔法少女 |
願い事 | 壊れてしまった家族を取り戻したい |
固有魔法 | 耐える力(自分へのダメージ軽減) |
ソウルジェムの形状/色/位置 | 四角/黄緑/首下 |
武器 | トンファー |
キャラクターデザイン | GAN |
声優 | 近藤玲奈 |
- こころの学年については、設定資料集とゲーム内で設定が一致しない。
人物像
2017年11月10日〜11月20日に開催された期間限定イベント『あの日の一番を超えて』の主人公の1人。
加賀見まさらと共に活動する魔法少女。基本的にクールで感情の起伏に乏しいまさらとは対照的に明るい性格だが、特殊な家庭事情ゆえに自身の感情を押し殺して他人を優先してしまいがち。
まさらにとっては同じ学校の同級生であるとともに、生まれて初めて友愛や喪失への恐怖といった特別な感情を抱いた大切な存在である。
趣味は登山と手芸(編み物)。特に登山は、両親がまだ一緒に暮らしていた幼少期の一番楽しかった思い出でもある。
魔法少女として
武器は両手に持った巨大なトンファー。パイルバンカーと言われることも。敵に押し付けてスタンガンとしても使用可能。
遠距離攻撃も可能であり、横Blastでは地面に電撃を打ち込んで敵の足下から炸裂させるほか、縦Blastではトンファーをくるりと回転させて長く伸びた方を敵に向け、F91のヴェスバー射撃のようなフォームで電撃弾を発射する。なおこころ自身は縦Blastのディスクは所持していない為、コネクト限定のモーションとなる。
キャラクターデザインを担当したGAN氏によると、魔法少女の衣装は重機をイメージして描いたものらしく、警戒色(黄色と黒)のデザインである(※1)。
環いろはと同様、肌の露出こそ少ない衣装だが、別の意味で露出度の高い衣装である。特に下半身。
相方共々際どい衣装である。
固有魔法は「耐える力」。ワルプルギスの夜の攻撃を三栗あやめとともに防ぎ切った。
ゲーム上の特徴
覚醒後(★5)のDEFは10,001(覚醒素材再セット後は10,901)となり、ガチャ恒常排出キャラの中ではトップの値(限定も加えると八九寺真宵が10947で第一位)。
その頑健さから、ミラーズランキングの上位勢からも壁役として運用されている。
(そうした印象の裏をかいたアタッカー型も存在する。)
基本データ
ディスク構成
Accele | Blast(縦方向) | Blast(横方向) | Charge |
---|---|---|---|
×2 | ×0 | ×1 | ×2 |
最大ステータス
レアリティ | レベル | HP | ATK | DEF |
---|---|---|---|---|
★4 | Lv.1 | 6,392 | 1,602 | 2,117 |
★4 | Lv.80 | 22,512 | 5,683 | 7,896 |
★5 | Lv.100 | 28,327 | 7,308 | 10,001 |
★5(覚醒素材再セット後) | Lv.100 | 30,310 | 7,673 | 10,901 |
コネクト「もうひとりで我慢しないよ」
レアリティ | 効果 |
---|---|
★4 | 必ずカウンター & ダメージカット状態[Ⅶ] |
★5 | 必ずカウンター & ダメージカット状態[Ⅸ] |
確定カウンターとダメージカット状態を付与することが出来る。
攻撃力が強く防御力に欠けるアタックタイプへのコネクトが適当であるが、相方のまさらがこのタイプに該当するのである。
マギア「ディスクリート・バレット」
レアリティ | 効果 |
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★4 | 敵単体にダメージ[Ⅴ] & 確率でカウンター(全/3T) |
★5 | 敵単体にダメージ[Ⅶ] & 確率でカウンター(全/3T) & ダメージカット(全/3T) |
「守りたい気持ち、見くびらないで!!」
英語表記は「Discrete Bullet」。
直訳すると「離散弾丸」とだろうか。
電撃を纏ったトンファーを地面に連打して相手を攻撃し、最後は自ら電撃を纏って相手に体当たりする。
男心を擽られる非常に格好良い演出である。一見の価値アリ。
なお英語版での名称は「Surging Release」。日本語版とはかなり異なる。
ドッペル「我慢のドッペル」
レアリティ | 効果 |
---|---|
★5 | 敵単体にダメージ[Ⅸ] & 確率でカウンター & ダメージカット(全/3T) |
「やられるなんて絶対に嫌!!」
発現させたドッペルに乗り、回転しながら相手に突撃する。
動かないドッペルを手で叩く姿や相手を指差して突撃するその姿は、ドッペル演出の中では可愛さの目立つ部類である。
専用メモリア「瞼の裏に浮かぶ景色」
幸せな家族でありたい。仲の良い家族を守りたい。
あの時の彼女は、そんなことは思いもしなかっただろう。
今となっては、自然な日々の中で紡いできた家族との思い出が、
幾度も瞼の裏に浮かんでくるようになってしまった。
基本データ
レアリティ | ★3 |
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タイプ | スキル |
装備可能 | 粟根こころ |
イラストレーター | 吟の筆 |
ステータス
レベル | HP | ATK | DEF |
---|---|---|---|
Lv.1 | 381 | 0 | 421 |
Lv.20 | 571 | 0 | 631 |
Lv.40 | 952 | 0 | 1,052 |
スキル「エンハンス・シールド」
特殊能力 | 効果 | 発動ターン |
---|---|---|
通常 | ダメージカット状態[Ⅶ](自/1T) | 8T |
限界突破 | ダメージカット状態[Ⅷ](自/1T) | 7T |
DEF値の高いこころの長所を活かす専用メモリア。
かばう、挑発の効果を持つメモリアと併用すると高い効果を発揮することができるだろう。使い手の多い防御無視の影響を受けないのも強み。
専用メモリアの中で唯一最大HPが1000に届かない。
活躍
メインストーリー第1部『幸福の魔女編』
第8章『偽りに彩られ神浜』
加賀見まさら、江利あいみと共に登場。狂化した黒羽根・白羽根に襲われて怪我を負ったところを十咎ももこに助けられる。
後に向かった調整屋で魔女化の真実を知らされるが、まさらに「今が最善、良い選択をした」と励まされた。
こころ自身も、「契約しなければより悪い結果になっていた」と自分を納得させ、「もっと最善を見つける、幸せになったっていい」と、あいみと慰め合った。
ヘリポートでの対ホーリーマミ戦に駆け付けた魔法少女連合軍では姿が見られなかったことから、同じく姿のないあいみと共に調整屋に残ったものと見られる。
第10章『浅き夢の暁』
最終決戦では、ワルプルギスの夜の攻撃を三栗あやめと共に耐えきる。これが彼女の固有魔法「耐える力」であり、ゲーム中では初めて明かされた。
アニメパートにも登場。膝を突くまさら・あいみを心配そうにする様子が描かれた。こころ本人はまだ立てていることから、彼女の耐久力の高さが窺える。
魔法少女ストーリー(粟根こころ)
※この他、加賀見まさら(1話〜3話)、美樹さやか(3話)、眞尾ひみか(1話〜3話)、暁美ほむら 水着ver.(2話・3話)、八雲みたま 晴着ver.(1話)、天音姉妹 水着ver.(3話)、佐倉杏子 水着ver.(3話)の魔法少女ストーリーにも登場する。
1話「彼女の価値観」
ある日、こころは加賀見まさらと魔女の結界で戦っていた。なんとか敵を退けた二人は元の場所である展望台に戻っていた。いい景色だから暫く眺めてから帰ろうとこころはまさらに言う。そしてふと思い出す。まさらと初めて出会った時のことを。
魔法少女になって少し経った頃、こころは、ある魔女の結界内で加賀見まさらと出会う。まさらの強さに驚くも、攻めるばかりで自分の身を守ろうとしないまさらに、こころはつい助けに入ったのだった。
魔女を倒した後、こころはまさらに「自分の身も守った方がいい」と苦言する。だが、まさらは「私は……いつ死んだって構わないと思っている」「だから……防御の手を打つつもりもない」と“いたってシンプルな”自分の理論を述べる。
「失って困るものがなければ人は無敵になれる」「私の強さは死に対して無関心だから成り立っているの」と自身の強さの元を説くまさら。しかしこころはそんな考えに反発を抱く。
「去っていく人は…残される側の気持ちを分かってない…!」
2話「登り続ける理由」
自分はお金を願ったから、家族の老後も自分の葬式代も心配することはない。むしろ結界の中で死ねるなら本望と語るまさらにこころは言う。「残されたものの気持ちを考えたことはあるのか」と。
こころの願いは「壊れてしまった家族を取り戻したい」というものだった。家を出て行った母が戻ってきて欲しいと。
昔、こころの母は「ちょっと出かけてくるね」と言い残しこころと父を残して家を出て行った。それから色んな事が上手くいかなくなり、父とギクシャクし始める。母がいなくなった事への不満と寂しさを我慢し、無理矢理笑顔を作るこころ。
これらの話をきいてもまさらは「…………それで?」と無関心のよう。こころは言う。「私にとって家族というものは魔法少女になってでも守りたいものなの」と。だからまさらに言う。「そんな簡単に家族を壊そうとしないで」「残される方の身にもなってよ!」と。
だが、まさらには通じない。「それはあなたの家族の話でしょ」「家族が壊れるかどうかはあなたの問題であって私の問題でない」と言われてしまう。こころは諦め、自分の家族と重ねてしまったことを詫びる。
「私が……守らないと!」と自分を責めるこころにまさらは「何故?」と不思議そうに問う。魔法少女になったなら願いは叶ったはずでは、と。だがこころは言う。「家族を守り切れなかった」「私が……壊してしまった」と。
「私の願いで…取り戻したものだもん…。私が…守らないと…」
3話「私のペースで」
こころの願い通り、母は家に帰ってきてくれた。喜ぶこころだったが、家族の“それから”は思い描いていたようにはならなかった。
母と父は喧嘩ばかり。昔のように一緒に登山していたあの頃には戻れなかった。だがこころは「自分が願ったのだから守り続けないと」と家族を壊さない為、無理をして二人の潤滑油の役割を果たしていた。それをこころは登山に置き換え、「どんなに苦しくっても頂上につくまでは諦めてはならない」と我慢することを自分に強いていたのだ。
「結局……私は、何も守れなかった」と涙ながらに吐露するこころ。そんなこころにまさらは「あなたは悪くない」「貴方の選択は成功したのだから、それ以降のことに責任をかんじることはない」とこころに言う。同情とは無縁のまさらの言葉に、こころは初めてその言葉を素直に受け取ることが出来た。
「誰かの苦しみの上に成り立つ家族を理想としないのなら、あなたが我慢する必要もないわ」「あなたはあなたのまま生きればいい」「他の誰かの為に生きる義務なんて、どこにもない」というまさらの言葉に、こころはこれまで聞いたことのない不思議な理論を語る彼女に惹かれ、「一緒にいてもいいですか?」と問うてしまう。
「自分と一緒にいてもメリットがない」というまさらに「私があなたと一緒にいたいの!」と反論する。まさらは「好きにすれば?」と渋々承諾。こころは笑顔で頷くのであった。
そしてこころは父に今まで言えなかったことを言う。家事はみんなで分担しようと明るく提案し、父と夕食の支度にとりかかる。
一人で登っていた山道で休憩することを覚えたこころ。何もかも我慢して登りきるような苦しい登山はもう止めた。「無理して頑張ることなんか……ないんだよね」痛みに気づかないふりなんてせずに、この長い山道をゆっくり登っていこう……
そして、まさらと一緒に行動することになったこころ。彼女の調子に振り回されつつもそんなまさらが気になって仕方がない。そして思う。まさらに、あなたがさして必要としない“明日”にも、あなたが必要としている人もいるんだよってことを、いつか気づいて欲しいと。
「もう自分の心を無視しない。私は私のために、あなたの側にいるよ」
衣装ストーリー(粟根こころ)
アウトドアウェア「幸せのおすそわけ」
水着(2018年)「夏の楽しみ」
冬服(2020年バレンタイン)「優しさの温もり」
期間限定イベント
詳細は当該項目参照。
時系列はメインストーリー第1部第5章〜第6章の間。エピローグにて登場。雪が美しく振る中、まさらと雪の美しさを称える。
バレンタインが迫るある日、同じ学校の江利あいみに、好きな彼にどうやってチョコを渡せばいいか、まさらとこころは相談を受けていた。
デザイナー繋がりからか、天乃鈴音の神浜での第一標的の役回り。まさらの助けで難を逃れ、その後ななか一派らと協力して鈴音を追い出しにかかる。
加賀見まさら、江利あいみと共に登場。こころが夜に砂浜で聞いたという「カムゴン」についてまさらと話していた。後にその砂浜で、彼女らは「カムゴン」の正体を知ることとなる。
魔法少女昏倒事件の被害に遭う。
まさらと共に大会に出場。準決勝で対戦したフェイトの一撃を見事耐えきってみせたほか、脱走した雫のコピーの捜索に協力した。
まさらとの登山中、道に迷うミユリと遭遇し声をかけるもクマと間違われて逃げられる。しかし登山道に走っていった為安心した。
テレビアニメ版
第三期3話でまさら、あいみを始めとする大勢の魔法少女と共にイブと交戦。
衣装
デフォルトの魔法少女衣装と中央学園制服の他に、期間限定イベント「あの日の一番を超えて」のクエストクリア報酬でアウトドアウェア、「みかづき荘のSummerVacation」の夏休みチケット交換アイテムとして水着が配布。
2019/8/7時点では当該イベントが両方とも終了しているため現状での入手は不可能である。
その他
加賀見まさらの魔法少女ストーリーに登場していることからわかる通り、実は彼女はリリース当初からゲーム自体には登場しているのである。『実装はまだか』という声が他の子に比べ少なく感じられたのは非プレイアブル期間が短かったからであろう。
プレイアブル実装直前告知で初めてまさらとのカップリングを知った人も少なくないはず。
その告知で栗根こころと誤記されていた。もちろん実装前に修正されている。
cross_connectionでは鈴音、本編では狂化した黒羽根、散花愁章では帆奈と、何かと襲われたり狙われることが多いキャラでもある。特に黒羽根にはボロボロになるまで追い詰められ、帆奈には昏倒させられてしまった。
鈴音と話していた時の反応を見るに、他者への警戒心が薄いのかもしれない……もちろん、取り返しのつかないことになる前にまさらが飛んで来るのに変わりはないが。何れの際もまさらは怒りを露にしている。
デザインを担当したのは、外伝魔法少女すずね☆マギカの作者でもあるGAN氏。氏が同作品の作者であることや、他の多くのソシャゲでも活躍されていることからの起用と思われる。2019年7月には氏のTwitterで水着イラスト(※2)が公開された。はっきり言って大変けしからんです。
関連イラスト
魔法少女
中央学園制服
水着
関連動画
関連タグ
マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ 加賀見まさら まさここ
花嫁まさここ - ペアユニット版。
魔法少女すずね☆マギカ - キャラ原案のGAN氏による外伝漫画。コラボイベントで共演。
関連リンク
(※1)2017年11月14日09:47のGAN氏によるツイート
(※2)2019年7月13日14:13のGAN氏によるツイート
第二部のその後は大人になるにつれ離婚に至った両親の気持ちを少しずつ理解し、話し合う機会も増えて家族仲に改善の兆しが見えたという。