概要
主に『ゼルダの伝説 時のオカリナ』および続編の『ムジュラの仮面』で登場する重要アイテム。
ハイラル王家に伝わる秘宝。黄金の聖三角トライフォースが眠る聖地への扉を開く道具(鍵)の一つ。
聖地への道は各々の種族が預かる三つの精霊石と時のオカリナ(時の歌)、
そして、マスターソードを引き抜くことができる正しき心によって開かれる。
トライフォースを狙うガノンドロフの野望には精霊石も含めて欠かせぬものであり、ハイラル王へ偽りの忠誠を示し、その懐に潜り込んで探し求めていた。
しかし聖地への道を開くだけでなく、時のオカリナそのものにも不思議な力が備わっており、具体的には時間を遡ったり空間を移動するなど時空を操る力を備えている。
この力により曲を奏でることで特定の神殿へワープしたり、ゼルダの子守唄によってリンクを過去へ送り返すなどの不思議な現象が起こる。
こういった時空を操る力の根源は時空石によるものと推測され、
衝撃を与えることにより効果を発揮する時空石の特性が、特定のメロディを奏でる繊細な音響で力を解放するものと思われる。
ゲーム内ではこれよりも先に子供時代で「妖精のオカリナ」というアイテムを入手しているのだが、時のオカリナを入手するとこれと入れ替わる形でアイテム欄から消滅してしまう。
劇中でも時のオカリナ入手後に「サリアの歌」でサリアと会話した時に僅かにそれらしい言及がある程度で、消えた妖精のオカリナがどうなったのかは不明のままとなっている。
ちなみに姫川明によるコミカライズ版では、ガノンドロフが時のオカリナと間違えて奪い取った際に破壊されてしまった事になっている。
CとAボタンで実際に演奏することで歌を吹ける。スティックの上下で音程を変えることも可能。
楽曲一覧
- 時のオカリナのみで可能
時間操作について
時のオカリナというアイテムの特徴として、一番大きな要素は時間を操れるというものがある。
これは現実的に行うことができるのか。
まず『時のかさね歌』や『時の逆さ歌』のように未来へ進んだり周囲の時間を遅らせたりすることについてだが、これは一般相対性理論により一応は可能ということになっている。
我々が過ごす空間とは重力によって歪むという特性があり、重力が高ければ時間の進みは遅くなり、重力が低ければ時間の進みは早くなる。
もしこのアイテムに重力を操る力があったとすれば、時のかさね歌で重力を高めることによりリンクは自身の時間を遅くすることで周囲の時間だけが進み、時の逆さ歌により重力を下げることで自分自身の時間を早めて間接的に周囲の時間を遅らせることができる。
とは言え、重力の変化は身体に大きな負担がかかるため、それをどう補うかは一種の課題である。
次に『時の歌』や『ゼルダの子守歌』は、それぞれムジュラの仮面や時のオカリナの最後で時間を戻すという効果を発揮している。これについては現代の認識では不可能である。
ただし一部の間では共振を用いることで空間に穴を空け、過去へ戻ることができるのではないかという話しがされている。
パラパラ漫画が次のページへ進むごとに新しいページとなるように、空間に穴を空けることでその前のページへ戻れるなどSFの分野ではいろいろな理由づけで採用している作品も存在しており、時のオカリナも楽器という意味では、音響によって共振を起こすという発想はできるが、基本的に共振というのは物体に対して起こるものであり空間に対して起こるのかは疑問の余地がある。
もっともムジュラの仮面では時の歌で時間の輪のようなものに落ちている描写があるので、最初からこの発想なのかもしれないが。
関連タグ
風のタクト(アイテム) 女神のハープ 実際に演奏の操作が必要。
オカリナ(ゼルダの伝説):他シリーズのオカリナについてはこちらを参照。