随所に数多くの心がある森。切っても切っても依然として森は鬱蒼としている。
(This is a forest full of hearts. No matter how many he cuts down, the forest still remains dense.)
概要
暖かい心の木こり(Warm-Hearted Woodsman)とは、金属製の鎧らしき姿をしたアブノーマリティ(幻想体)で、その体のいたるところに苔が生えており、その胸部には血肉に塗れた空洞が見受けられる。
収容室内では後ろに伐採斧を手にしている状態で待機している。
分類はF-05-32、危険度はHE。
管理方法
作業情報
属性 | ダメージ | E-Boxes | 悪い | 普通 | 良い |
---|---|---|---|---|---|
WHITE | 3-5 | 18 | 0-8 | 9-14 | 15-18 |
職員ランク | 本能 | 洞察 | 愛着 | 抑圧 |
---|---|---|---|---|
1 | 普通 | 普通 | 高い | 普通 |
2 | 普通 | 普通 | 高い | 普通 |
3 | 普通 | 普通 | 高い | 普通 |
4 | 普通 | 普通 | 最高 | 普通 |
5 | 普通 | 普通 | 最高 | 普通 |
クリフォトカウンター:1
特殊能力
1.以下の条件でクリフォトカウンターが減少する
・作業結果で悪いを出すとカウンターが1減少
・自制ランクが3以上の職員が作業を終えるとカウンター1減少
カウンターの減少条件は片方は作業結果悪いという大多数のアブノーマリティに見られるものだが、問題なのは2つ目の条件で自制ランクが3以上である場合作業終了後にカウンターが減少して0になってしまうため、安定して作業を行うには自制ランク2以下の職員を用意する必要がある。
それだけでなく自制ステータスは職員の作業成功率に関わるものであるために、自然に自制3以上は上記の条件に抵触し、自制2以下なら作業結果悪いに抵触しやすいという両極端な状態になってしまう。
そのため作業成功率はどの作業も普通以上であるにもかかわらず育成には一切向いていない。
一応自制2以下でも愛着作業なら作業成功率が高いのでそれで情報を稼ぐのがおすすめ。
まあ次の日も作業をするつもりであるならば上の通りにした場合は他の職員を用意しなければならなくなるが。
カウンターが0になってもその時点では何も起こらないが…
2.クリフォトカウンターが0の時に職員が入室すると職員を殺害して脱走する
カウンターが0の時に職員が入室すると職員のランクに関係なく問答無用で心臓を奪い殺害。そのまま収容違反を起こす。
そのため、クリフォトカウンターが0になった際に職員を作業させると確実にその職員が持っていかれるので基本的には無視する必要がある。
通常時はクリフォト暴走が付こうがカウンターが0になろうが徹頭徹尾無視しておけばいいものの、このゲームには暴走を無視するわけにはいかない且つ作業結果が悪くなりやすい状況も存在しており、犠牲を出さずに行く場合はこのアブノーマリティにクリフォト暴走がつかないことを祈るしか無くなるので非常時に異常に厄介な存在と化してしまう。
上記の厄介さと下でも述べられている恩恵の少なさもあり、収容自体お勧めされない存在としてしばしば扱われている。
脱走時
HP | RED | WHITE | BLACK | PALE |
---|---|---|---|---|
450 | 弱点(1.5) | 耐性(0.8) | 耐性(0.8) | 普通(1.0) |
脱走すると施設を徘徊し、職員や他の敵対個体に遭遇した際に以下の攻撃方法をとる。
- 斧を一度振り下ろし、目の前の標的に5-10のREDダメージを与える。
- 少し溜めてから斧を素早く数回振り下ろして3-4のREDダメージを数回連続で与え、その後に強く叩きつけて15-20のREDダメージを与える。
HEランクのアブノーマリティの中ではなかなか強く、低耐性の装備や育成が十分に行えていない職員では鎮圧が難しいため、初期の頃に収容すると管理・鎮圧は困難である。
また死体を自身の胸にしまい体力を回復する能力を持つが、その回復量が非常に大きく、半分以上削れている状態から一気に全回復してしまうため、戦うときは死体と鉢合わせさせないようにしよう。
E.G.O
武器
名称 | ランク | 属性 | ダメージ | 攻撃速度 | 射程 |
---|---|---|---|---|---|
伐採斧 | HE | RED | 15-21 | 低速 | 並 |
特殊能力:なし
防具
名称 | ランク | RED | WHITE | BLACK | PALE |
---|---|---|---|---|---|
伐採斧 | HE | 耐性(0.8) | 弱点(1.2) | 耐性(0.8) | 弱点(1.5) |
特殊能力:なし
ギフト
名称:伐採斧
部位:ブローチ1
効果:HP・作業速度・作業成功率2上昇
武器は攻撃力は高いが発生が遅いのが難点、防具はREDとBLACKには耐性はあるがWHITEとPALEに弱い、ギフトはステータスの上昇量が2と正直微妙な性能で、悪く言えば正直なくてもあまり問題ないとも言われている。ただあって損はないので生産はしておこう。
ストーリー
元ネタは「オズの魔法使い」の登場人物であるブリキの木こり。
ドロシー、ライオン、カカシと共に願いを叶えるための旅に出た。そして旅の目的である魔法使いを見つけ、それぞれ願いを叶えてもらったのだが、心を求めたブリキが受け取ったのは冷たい鉛の心だった。
ブリキはこれに納得がいかず、斧で魔法使いを襲い心臓を手に入れる。魔法使いの心臓は暖かく、力強く鼓動していた。心臓を胸の中にしまい込んだブリキは初めて喜びを感じた。
それからブリキは手当たり次第に人の心臓を胸の中にしまっている。
心臓が零れ落ちると、木こりは絶望して膝から崩れ落ちるだろう。
空ろな心だけが胸に埋まったまま。
それが彼に残った唯一のもの、それをどうして奪うことができるのだろう?
Library of Ruina
社会科学の階2体目の幻想体として登場。
木こりは制圧開始時3体の「木」と共に登場し、光を最も多く持った司書を優先的に攻撃する。また、相手の光の数だけダイスの威力が増加する。
木こりは最初防御ダイスでマッチを行うが、このときに混乱した相手を即死させる効果を持つ。また、そのときに木が残っている場合、木を一本切り倒す。
どれかキャラクターを倒すと、体力を回復させて「暖かい心」という特殊バフを得る。このとき木こりは幕の開始時に司書全員の光を回復させる。その後は暖かい心の増減に関わるページを使用し、暖かい心が0になると混乱状態になる。その後はまた防御ダイスでマッチを行う。
攻略としては木こりのマッチを対処し、暖かい心を0にすること。木こりの火力は司書の光の数に対応しているので、通常のデッキでは制圧は困難。また光は毎幕開始時に回復するため高コストのページが輝く。
また暖かい心を0にすると木こりは防御ダイスしか使ってこない。この防御ダイスも司書の光の数に依存しているので混乱に注意して撃破を目指そう。
幻想体ページは「暖かい心」、「心臓」、「伐採」。
「暖かい心」は幕の開始時に光りを3以上持っている場合攻撃ダイスの威力を上げるもの。毎幕の光の回復の後に判定が行われるため、光回復ページを併せると効果あり。
「心臓」は敵にダメージを与えるとページのコストが減少するもの。コストが高いページと併せて使うとより高い効果を見込める。ただしページの使用後は元のコストに戻るので注意。
「伐採」は相手が自分よりも光を多く持っていた場合、相手の残った光の数だけ威力が増加するもの。強力だが、相手によってあまり安定しないのが欠点。
余談
前述の通り安定した管理難易度の圧倒的高さとそれに対する恩恵の少なさ故に攻略サイトの投票では殆どが「唾棄」(圧倒的な管理の煩雑さとそれに見合わない恩恵を持ち、運営で困難を生じさせる存在である)に入れられている。
また、このアブノーマリティは暖かい心臓を求めているが、この作品群には正しく暖かい心臓とも呼べるツールが存在しており、それと組み合わせたらどうなるか管理人の間でしばしば議論になっている。
関連タグ
Lobotomy Corporation/Library of Ruina:登場作品
帰り道/臆病な猫/知恵を欲する案山子:木こり同様オズの魔法使いの登場人物を元にしたアブノーマリティ(幻想体)であり、それぞれドロシー、臆病なライオン、案山子が元になっている。案山子は上記の2作品で、それ以外はLibrary of Ruinaで共演している。