作品解説
作者はkimimaro。イラストは岡谷。
『小説家になろう』でWEB版が2016年1月から連載されており、2016年9月に書籍版が発行されている。2017年5月には『最強魔王様の日本グルメ 北の美味いもの巡り』が発行されている。
あらすじ
地球とは異なる世界・魔界。そこを統治する魔王は、最強ではあるが退屈していた。
あるとき魔王は異世界へ行ける指輪を手に入れる。そして行き着いた先は現代日本だった。
最強の魔王はいい匂いに誘われてこっちへふらふら、あっちへふらふら。
焼き鳥、ビール、かけ蕎麦、スイーツと、美味しいもの食べ歩きの旅を始めたのだった。
主な登場人物
魔王
主人公。魔界を実力で支配する王。外見は額に角を生やした中年男性。独身。元々は一介の魔剣士だったが、並外れた魔道の腕と剣術で成り上がったという経歴を持っている。事務仕事に追われており、その休憩として日本を来訪している。指輪の力で最高三時間だけ日本に滞在する事が出来る。
ニスロク
魔王に数百年仕える従者の悪魔。常に冷静沈着で影の様に魔王に付き従う。外見は水色の長髪でスレンダーな体型をした美少女。酒乱。ヒロイン的存在であり、ガツガツした女性が苦手な魔王と相性が良い。彼女自身は魔王に好意を抱いている様だが、魔王が彼女を女性として意識しているかは不明。
葵若菜
魔王が日本で出会った少女。セミロングにした茶髪でグラマラスな体型をした少女。明朗快活な性格であり、魔王の事を「マオさん」と呼ぶ。物怖じしないタイプであり、魔王の事を宇宙人だと思っている。
書籍版2巻である『~北の美味いもの巡り』は彼女と魔王が北海道を巡る書き下ろしの話が中心となっている。
マンモン
魔王城の宰相。魔界随一の賢者として名高い白髭の老人。少しスケベでお茶目な性格。先々代から魔王城に仕えている魔界の生き字引。何故か異世界の事にも詳しく、魔王に買い物を頼む事もある。
用語
魔界
魔王が治める世界で異世界の魔族達が住んでいる。力こそが全てであり、強者に従うという価値観がまかり通っているが、家柄等に拘る者達も存在している。人間達が住む土地も他に存在している。
マグス
魔力量を表す単位。魔王が日本に転移する為に必要な魔力量は300万マグスであり、魔王の全力とほぼ同等である(WEB版)。
指輪
オルフィールの古代遺跡より発掘された魔法具。外見は古い銀の指輪。上記の様に300万マグスの魔力を使用して異界への扉を開く力を持っている。300万マグスという魔力は人間の魔術師300人分、高位魔族30人分という魔力総量なので個人で軽々と使用出来るのは異世界でも魔王だけである(魔王にとっては一晩、寝れば回復する程度)。
関連タグ
異世界食堂、異世界居酒屋「のぶ」…異世界の住人が現代日本の料理を楽しむという作風が似ている。