概要
空の民とも星の民とも違う、新たな勢力である月に住まう者達。その名の通り本拠地は月にある。
大抵の月の民は『機関(セントラルアクシズ)』に所属し、管理されている。
ルーツは空の世界の創世神話よりも更に遡る2万年前にあり、剣や魔法が跋扈する現在の空の世界とは全く異なる文明を持っていたとされている。
イベントに登場した遺跡の壁画から考察するに、彼らは本来は地上の住人であり、なんらかの理由で月へと移住したと思われる。
星晶獣や騎空艇の産みの親としておなじみの星の民をも上回る高度な科学技術力を持っており、「組織」のエージェントが使う封印武器はこの技術で作られた遺物だった。
星晶獣とは別ベクトルでぶっ飛んだ能力を持つ超兵器「機神」とその変化形態である封印武器、数千年単位の延命を可能とする後述の寿命延長処理技術、酸素のない月面でも普通に活動できる肉体改造技術等、そのオーバーテクノロジーぶりは枚挙に暇がない。
いずれの月の民も体や内臓の一部が機械化・強化されているのが特徴であり、特に戦闘要員である月の戦士は極めて高い身体能力を持つ。
素で二千年以上生きる星の民とは異なり寿命自体は空の民とそう変わらない長さのようだが、定期的に延命処理を施すことで長命を実現している。
一方で、現世代から次世代に託すことをせず一個人を何千年も延命してまで酷使したり、物的資源を極端に節約したりと、リソース的に切羽詰まった状況にあるとも取れる描写があり、月の環境は空の世界のそれに比して決して恵まれたものではないことが窺える。
そのような状況で何らかの敵と7千年以上戦闘状態を継続しているらしいが、7千年の間に社会や技術が大きく変化した様子もなく、ある意味では停滞した閉塞的なコミュニティであるとも考えられる。
厳しい環境で生きてきたためか全体的に合理的な思想を好み、非合理的な判断や事象を嫌う(あるいは理解できない)傾向にあり、効率化のためには仲間を平気で使い潰し切り捨てる非情な価値観がデフォルトである。
加えて他勢力を見下す傲慢な部分があり、文明水準で他より大きく劣る空の民に対して「フォッシルの民」という蔑称を用い、全空を震撼させた覇空戦争を「たかが数百年の小競り合い」と認識しているなど星の民をも軽視している。
こうした月の民が、非合理的な空の民と交流し変化していく点は重要なポイントの一つ。
虫のような小型のロボットを派遣して空の世界を観察・監視し、時には敵性行為をかけてくる。
星の民が空を占領していた時代にもちょっかいを出してきて交戦したことがベリアル・サリエルの口から語られている。500年前の覇空戦争も観察の対象となっており、その際に技術力で劣る空の民が星の民を撃退した際に見せた「結束の力」を危険視している。
直接的な侵略行為に留まらず、刺客を放って各地で争いの火種を撒いたりもしており、その目的は彼らの最終目標である閉ざされた母なる大地へと帰還するべく空の民に戦いを仕掛ける際、この「結束の力」を発揮させないためである、とされている(やってることは「敵」と概ね同じであるが目的は180度逆である)。
主な構成員
機神セスラカの敗北により、その頭部を回収するために降りたった中級戦士。
1000年ほど前(時期的に考えると星の民による占領時代)に空の世界に送られた。
※以下のメンバーは機密情報を含む為、現状では簡略のみ。
カシウスの関心度エピソード『リハビリがてらの手合わせ』で語られた月の最上位の戦士『ω3』である。ω3は特別な待遇を受けているとされるが目撃情報はなく半ば伝説のような存在で、カシウスの見立てでは主人公はω3相当の強さがあるらしい。
戦闘力描写のインフレが近年著しい主人公レベルの戦士がゴロゴロいる月とは一体…。
大男。最上位の個体らしい。身体改造によりアドレナリン分泌状態を戦闘に最適化されており、数年間無休眠で戦闘可能。
女性。身体改造であらゆる物質を消化吸収できるらしい。中の人はグラブルコラボでこちらの人物を演じている。
青年。身体改造で第六感が強化されており、過去や未来がある程度見える。同作で中の人はスカルを担当している。
月の言語
月の民同士で会話や連絡を図る際には、肉声や文字に依らず特殊な電子信号を送受信することでもコミュニケーションが成立する(空の民には基本的に理解できないので何らかの翻訳手段が欠かせない)。機神をはじめとする月の機械群のプログラムもこの特殊な言語で制御されており、命令認証には各種専用コードが必要となる。
ゲームのテキスト上はカタカナを適当に羅列した文章にしか見えず一見すると意味不明だが、これは英語の文章のアルファベットを日本語JISキーボードで半角カナ入力したものであり、カナを50音配列すると解読表は以下のようになる。
ワ | ラ→O | ヤ | マ→J | ハ→F | ナ→U | タ→Q | サ→X | カ→T | ア |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
リ→L | ミ→N | ヒ→V | ニ→I | チ→A | シ→D | キ→G | イ→E | ||
ヲ | ル | ユ | ム | フ | ヌ | ツ→Z | ス→R | ク→H | ウ |
レ | メ | ヘ | ネ | テ→W | セ→P | ケ | エ | ||
ン→Y | ロ | ヨ | モ→M | ホ | ノ→K | ト→S | ソ→C | コ→B | オ |
劇中の使用例
「モラシイ:コイチトカ」→「Mode:Beast」
「ニ コチソノ カラ クラモイ.」→「I back to home.」
「ニミソラモニミキ シニトセチカソク」→「Incoming Dispatch」