概要
星晶獣狩りを主な任務とする集団。具体的な組織名は明かされておらず、「組織」とのみ呼称されている。
組織のエージェントは、「封印武器」と呼ばれる対星晶獣用の力を宿した強大な武器を有している。これらの武器に宿った力を行使するには武器との契約が必要であり、使い手を選ぶとも言われている。仮に契約をしていない者が力を行使しようしたり、力の未熟な者が契約者になろうとすれば、逆にその身を焼かれてしまう。
前述の通り星晶獣の討伐が主な任務であるが、組織の脅威となり得る集団や組織の離反者の捕縛・抹殺もエージェントの任務である。
星晶獣を探して旅をしている主人公一行とは利害の一致から協力することもある一方、星晶獣に干渉する力を持つルリアやビィは組織の上層部に脅威として認識されている。ただし主人公らと交流を持ったゼタやバザラガ等プレイアブルキャラとなった登場人物たちは、共に力を認め合った仲となっている。
主人公一行とは何かと協働するが、本来は表立って行動する事は少なく、秘密裡に行動している。しかし『『000』どうして空は蒼いのかPart.III』では全空の危機に際し例外的に部隊を派遣した。
その真の目的は、空の民の脅威となっている星晶獣を駆逐した後、自分達が星晶獣に代わる空の脅威を作り出し、空の支配権を握ることであるとされている。
そのため、星晶獣の生みの親たる星の民を崇拝しているとされる「敵」と呼ばれる集団とは敵対関係にある。現在ではこの敵の策を受け、組織は9つもの派閥に分かれてしまっている。
お金持ちらしく1発200万ルピの特殊砲弾を50門から撃ちまくっているのがきくうし様達に羨ましがられた。ちなみにほぼ無駄であった。
組織のメンバー
上層部
契約武器をはじめとする、組織の装備を研究する「第零拠点」の最高責任者にして、組織の創始者の一人。
上下関係を気にしないなど、一見すると気さくな好々爺のようだが…
ユーステス直属の上官であり、エージェントに対する指揮命令権を有する男性の壮年エルーン。
ユーステスとは古くから長い付き合いがあるらしく、上層部における彼の理解者の一人。
封印武器によらない新設部隊の設立に関わった糸目の男性。兵の生存を重視するため、イルザには信頼されている。
封印武器「調停の銃ニバス」を所持。他の契約武器へ対して封印を行う事が可能。新兵の教育係を務める。
訓練生時代のイルザの教官。
エージェント
封印武器「アルベスの槍」の契約者。アルベスはゼタの意志に反応して力を増す。
封印武器「大鎌グロウノス」の契約者。グロウノスから力を得る代わりに、その根が身体中に張り巡らされおり、グロウノスの力に飲み込まれて暴走する可能性がある。
グロウノスが失われた際には、知人に作ってもらった大鎌アルサラブを新たな得物としている。
封印武器「フラメクの雷」の契約者。広範囲に雷の雨を降らせる事が可能だが、屋外、及びユーステスが視認できる位置に星晶獣がいないと発動できない。
上層部からの信認が厚く他のエージェントよりも大きな権限を与えられ、特殊任務に当たることも多い。
封印武器「エムブラスクの剣」の契約者。因果を喰らい、逆境を契約者の力にすることができる。その応用として、時間に干渉する効果もある。
封印武器「メリルノート」の契約者。一度しか使えず、更に射程もほぼゼロ。だが物理的防御だろうと魔術防御だろうと問題ない、神にすら届きうる毒となる機械細胞。
表向きは野良の騎空士とされているが、その正体は「組織」のエージェントである。「ネセサリア」も偽名。諜報、暗殺を任務としており、ロキを監視するために派遣された。毒を使った戦いを得意としている。
兵士
捕虜
空に浮かぶ月からやってきた月のエージェント。Second_Adventを経て客分待遇の捕虜となる。
離反者
組織創設メンバーの一人。アランドゥーズとも旧知の仲だった。
自由を愛する大人物でカリスマ性も高い。あくまで本人の弁ではあるが組織が当初の志を失ったとして離反、「オダヅモッキー」を結成した。
ナル・グランデ空域のレム王国の王位継承者であったが、王位を弟に譲り(押し付けて)国を飛び出して来た過去を持つ。
「組織イベント」とは?
グラブルのシナリオイベントのうち、年末(12月末)に開催されるもののほとんどはこの「組織」のメンバーや事情に絡んだイベントが多い。
これらのイベントを総称して騎空士様達からは俗に『組織イベ』と呼ばれている。
2019年は年末に別のイベントが入ったが、2020年1月には新たなイベントが行われた。2021年開催のイベント「STAY MOON」は組織イベの総まとめとして7周年記念イベントに据えられた。
開催年 | イベントタイトル |
---|---|
2014 | 神境にて辿る跡 |
2015 | 自由をその手に |
2016 | プラチナ・スカイ |
2017 | Right Behind You |
2018 | Second Advent |
2020 | Spaghetti Syndrome |
2021 | STAY MOON |
2022 | カシウスのらぁめん旅行記※1 |
※1:組織メンバーが出演するため、暫定で追加。
関連タグ
グランブルーファンタジー グランブルーファンタジーの登場人物一覧
ここからは組織イベント関連のネタバレがあります。
契約武器の真実
契約武器は星晶獣を狩る事で力を増やすが、それもあくまで正常に稼働しているうちだけ。きっかけさえあれば、武器自体の力は暴走し、やがて「機神」という謎の生物に変化する。
星晶獣を狩るシステムもその一環である可能性が示唆されている。
機神は機械細胞による超高速再生、超威力攻撃を備える強敵で、主人公や封印武器を持つ組織エージェントもかなりの苦戦を強いられた。組織の兵レスターに至っては交戦した機神による紫色の炎により、鎧の欠片のみを残し跡形もなく消滅している。
また、機神は高速言語という特殊な言葉を使用する。これは所謂みかか変換と呼ばれるもので、英語の文章をQWERTYキーボードでかな入力したものである。
(例えば「prot」という単語をかな入力で打ち込もうとすると「せすらか」になる。
また逆に、高速言語をローマ字入力で打ち込むと正しく読める英語の文章が出力され、機神が英語で喋っていることがわかる。)
契約武器(一三機神)一覧
武器 | 所有者 |
---|---|
大鎌グロウノス | バザラガ |
アルベスの槍 | ゼタ |
エムブラスクの剣 | ベアトリクス |
フラメクの雷(銃) | ユーステス |
調停の銃ニバス | イルザ |
アリアネンサ(銃/ワイヤー) | グレイス→レンス→グウィン |
メリルノート(機械細胞) | ネセサリア |
プロトタイプ/セスラカ(剣) | グラン・ジータ |
ヤチマと融合した機神 | ヤチマ |
セスラカは十三機神の性能過剰のオリジナルであり、そこからデチューンしてそれぞれの目的に最適化したのが他の機神であるとのこと(作中で明言されたのはグロウノスとアルベス)。
セスラカのコアとなる契約武器とそっくりの剣「プロトタイプ」がアニメBD購入特典だったりと、主人公とは浅からぬ縁があるようだが……?
『更なる情報』:Spaghetti Syndromeのネタバレを含みます。
組織と敵の成り立ち
「組織」と「敵」はもともと同じルーツを持つ集団であり、発端はおよそ1000年前に遡る。
当時、月の民は空の世界を調査するために複数のエージェントを送り込んでいた。しかし空の世界から月に帰るために必要な燃料は特に貴重なものであるためエージェントには提供されず、実質的に空の世界に見捨てられる形となっていた。(マスドライバーを利用することで物資の提供は現在まで継続しているため、完全に放棄されたわけではない。)
こうして空の世界で生きていかざるを得なくなった月の民はいくつかの派閥に分かれることとなる。
一つは異邦人である彼らを受容した空の民への恩返しと、月に帰還するための手段の模索を子孫に託し、空の世界へ帰化した集団。登場人物ではアイザックがこの派閥に該当する。
また一つは、空の民への感謝とともに空の世界へ帰化した点までは上の派閥と共通するが、こちらは月の民をいずれ空の世界へ侵略してくるであろう脅威と想定した。そのため、空の世界を助ける手段として世界各地で騒乱を振りまき意図的に戦争を引き起こすことで軍事技術の発展を促し、月からの侵略に対抗できるだけの力をもたせようとしている。この派閥が「敵」のルーツであり、現在も目的を見失わず暗躍を続けている。
その信念は大変強く、空の世界のためなら他人のみならず自分自身の命まで駒にすることも。人の本質を見抜く事に長けていたローナンやヨダルラーハが彼らの危険性を見抜けなかったのも、彼らの行いが完全なる善意によるものであるため。
「敵」達の言動から推測するに、「戦争の中で発達した技術は、これまでより多くの命を救う。戦争を引き起こす事で失われた命は世界平和の為の小事に過ぎない」……と考えているようである。その考え方は月の民特有の極度な合理主義に由来するもので、例えて言うならば、空の世界は一つの個体・命であり、空の民一人一人はその細胞のようなもの、ということだろう。
また別の派閥として、未来を子孫に託すことなく自らが月に帰還することにこだわった者も存在する。それが延命措置を重ねることで現在まで生き続けているヤチマであり、彼女の帰還と彼女の任務である星晶獣の調査のために作られたのが「組織」である。ヤチマは長い年月の果てにほぼ自我が失われており、「敵」が組織中枢の深くに入り込むなど、複雑怪奇な状態となっている。
彼女の場合、星晶獣調査の任務も行っているが、その心は自我が失われて尚「月に帰りたい」の一言に尽きる。
契約武器の新たなる真実
月の末裔アイザックの見立てでは、契約武器は空の世界に帰化した月の民が、空の民でも月での認証なしに扱えるように改造したものとのこと。突貫作業による不行き届きはあるものの、概ね想定したとおりに動作していた模様。
グロウノスの機神化も、自罰的に肉体改造するバザラガの内なる想いを読み取ってそれに答える形だったようで、さらなる進化の可能性が示唆されている。