月光花
げっこうか
Janne Da Arcの23rdシングル。
ボーカルのyasuが三十路を迎える直前の2005年1月19日に発売された。
その半年後発売のアルバム「JOKER」にも収録。
2004年10月から放送された日本テレビ系アニメ「ブラック・ジャック」の初代オープニングテーマだが、アニメでは歌詞を変更した「月光花 -Black Jack Mix-」の方が使用された。
万人受けを意識したと本人たちも自称するように、タイトルも歌詞も横文字曲が多いJanne Da Arcにしては珍しく全編日本語詞による構成で英語は一切使われていない。
ちなみにPVの方は4:3サイズの約半分が黒の余白で構成されたシネマスコープ式になっているため、一般的なPVよりも容量が軽い。
CDはDVD付盤・CD単独盤共に初回限定盤が存在し、共通で「ブラック・ジャック」のステッカーが封入。
さらにDVD付盤はc/wの「WING」のPVが付き、CD単独盤はCDプラケースと同規格で52ページもの分厚さの「Janne Da Arc tour 2004 ARCADIA FINAL ACT at 日本武道館」をフィーチャーした写真集が付いた。
…要するに定番のエイベックス商法である。
オリコンチャートでは最高位2位を記録(ちなみに1位は奇しくもJanne同様ファンが納得しない形で解散したあのアイドルグループである)。
最終的には32万枚を売り上げ、Janne Da Arc最大のヒット曲となった。
ミュージックステーションにもこの曲でバンド史上最初で最後の出演をし、前作でプロモーション活動に参加したカンニング竹山も応援に駆けつけた。
しかしその年の紅白歌合戦出演は辞退している。
「月光花」のヒット以後はこの曲ほどの爆発的ヒットではないものの、全体的水準では売り上げを伸ばしており、まさに今後の快進撃が期待されていたのだが、2007年に予告もなく活動を休止。
一部では「月光花」のヒットがかえって彼らの活動を成約してしまった、メンバー仲が悪くなったなどの噂もあるが、結局10年以上経過しても真相は明らかになっていない(むしろメンバーは「レコード会社に勝手な噂を立てないで欲しい」と疎ましがってすらいるので一部ではこの話はタブーとされている)。
まあ、その「月光花」からの勢いをJanneの代わりに受け継いだのこそAcidBlackCherryと言えるかもしれない。