概要
揚州丹陽郡故鄣県の人。養子(姉の子)に朱然がいる。
当時、勢力拡大しつつあった孫堅の配下となり、孫堅の死後は長男の孫策を補佐する。身を寄せていた袁術が道を踏み外そうとしているとみると、孫策に対し江東を平定して基盤を持ち独立すべきことを進言した。
朱治は、孫家から信頼されていたため、孫家の子弟の後見として彼らに度々助言していた。孫策が早世すると、跡を継いだ孫権を張昭達とともに支えた。
『三国志演義』では、孫策が袁術の下で不遇を嘆いていた場面で登場する。袁術の家臣だった呂範に袁術から兵を借りる手立てを相談し、孫堅がかつて洛陽で発見し持ち帰った玉璽を質に、兵を借りる策略を思いつく。