東ローマ帝国の皇帝のこと。ローマ帝国で東西に皇帝が分立した時代からずっと、
ローマ皇帝としての権威を引き継いできた。
首都をほぼ一貫してコンスタンティノープルに置き、軍隊・元老院・市民の支持によって
即位するという建前を守り続けた(実際は軍隊の支持さえあれば即位できたともいう)。
西ローマ帝国の滅亡後は唯一のローマ皇帝として欧州・中東・アフリカ世界に君臨したが、
次第に帝国は本拠地であるギリシャの文化的・人的・軍事的影響が強くなり、
国外からは単なるギリシャの皇帝と見なされる事もあった。
より正確には国内外から以下のような称号で呼ばれた。
〈東方ローマ社会側〉
1.βασιλεῖς
2.αὐτοκράτωρ
3.πορφυρογέννητος
1.〈バシレウス〉
2.〈アクトクラトール〉
3.〈ポリフェノゲニ〉
〈ヨーロッパ側と東方側共有〉
1.IMPERTOR GAESAR FLAVIS AVGVSTVS(ユスティヌアヌス時代まで)
2.God faithful Emperor and Autocrat of the Romans
(Χριστῷ τῷ Θεῷ πιστός βασιλεύς καὶ αὐτοκράτωρ Ῥωμαίων ")
3.(Romans.Constantinopolis)Emperor
1.〈インペラートル・カエサル・フラウィウス・アウグストゥス〉
2.〈ゴッド・フィリアル・エンペラー・アンド・アクトクラトール・ロマンス〉
3.〈エンペラー(コンスタンティのポリス、ローマヌス〉