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声の出演:根津甚八


解説編集

機動警察パトレイバー2theMovie』およびそのノベライズ版『TOKYO WAR』、実写シリーズ『The Next Generation -パトレイバー-』に登場。


陸上自衛隊二等陸佐。

自衛隊においてレイバーの軍事的価値にいち早く着目し、多目的歩行機械運用研究準備会(通称:柘植学校)を創設。様々なシミュレーションモデルによってその有用性を実証して技研本部と民間企業との連携に多大な成果を挙げた人物。


その功績とカリスマ性ゆえにレイバーに携わる人間の間では比較的有名な人物であり、あちこちに多数のシンパを持つ。


柘植学校時代はそのメンバーの一人としてレイバー隊創設直前の警視庁から研修のために派遣されていた南雲しのぶと公私にわたる深いパートナー関係にあったが、当時の柘植に妻子がいた事でスキャンダルに発展。警視庁きっての才媛と謳われた南雲が、特車二課に島流しにされてしまった原因となっている(初期OVAなどの既存作品との描写と矛盾する完全な後付けである)。


名前は「告げゆく人」のもじり。


機動警察パトレイバー2theMovie及びTOKYO WAR編集

1999年に東南アジア某国でのPKO活動に隊長としてレイバー小隊を率いて参加するが、戦闘車両と重火器で武装した反政府ゲリラと遭遇、本部から発砲許可を得ることができず集中砲火を受け、部隊は彼一人を残して全滅してしまう。


帰国後は自衛隊を去って地下に潜伏していたが、『現実の戦争』を身を以って経験し、本国の都合で部下を死なされた彼にとって「『戦争』を『モニターの向こう側』へ押し込め、他国の戦争と犠牲で成り立つ『幻想の平和』の上で惰眠を貪り、あまつさえ利益を上げている日本」は耐えがたいものであり、3年後の2002年の冬、自らのシンパを率いて行動を開始。


かつて自身も創設に関わった自衛隊内のある『グループ』(国防族の政治家や幕僚OB、アメリカの軍需産業、米軍内の一部勢力などによって構成されている)が、一向に軍備拡張を行わない日本の政治状況を一変させるために、所属を偽装した米軍のF-16を首都上空に侵攻させるという1976年MiG25亡命事件を模した軍事的茶番劇を目論んでいることを利用。

本来ならばロックオンだけで済ませるはずだった『グループ』の計画を乗っ取って書き換え、横浜ベイブリッジに本物のミサイルを撃ちこんで爆破した上、マスコミに欺瞞情報を流して自衛隊機の仕業に見えるよう工作する。

さらに空自バッジシステムへのハッキングで自衛隊三沢基地所属機による「幻の東京爆撃騒動」を演出。先のベイブリッジ爆破事件によって醸成された社会不安と併せて、かねてより権限強化の機会を狙っていた警察の過剰反応を誘って自衛隊と警察の対立を煽り、政府が自衛隊実戦部隊を東京都内に治安出動させるように仕向けた。


そして2月26日の朝、治安部隊内部に紛れ込ませておいた自分の部隊に決起を指示。

3機の戦闘ヘリAH-88によって都内要所の通信施設や橋梁を次々に破壊し、特車二課をも襲撃して壊滅させ、さらに別働隊を使って都内地下に埋設された通信用の回線ケーブルを爆破。その上で予め東京上空に周回飛行させておいた無人飛行船から強力な妨害電波を流して無線通信を途絶することで都内に展開していた治安部隊を分断・「孤立」させ、東京を舞台に『戦争という時間』を創りあげた。

また、飛行船には外部から攻撃や干渉を受けると自動的に都内に落着してガスを放出するように細工を施し、その上でブラフとして敢えて毒ガスのボンベを発見させるという周到ぶりであった。本編で新宿に落着した一機が放出したのは無害な着色ガスであり、本当に他の飛行船に毒ガスが詰められていたかどうかは本編中で明かされることはなかったものの、通信が分断されたことも手伝って心理効果は絶大で、化学兵器を想定していなかった治安部隊及び副都心一帯は数時間に渡るパニックに陥った。


ガスによるパニックの後、最終的にアメリカが「あと1日で事態の好転が見られなければ在日米軍による介入を行う」という最後通牒を出す事態にまで発展。

もしも米軍の介入を許せば、柘植一派を簡単に鎮圧できるだろうが、それでは日本が「日本の治安システムには同じ日本人の起こした国内テロからすら国民を守る力が無い」ことを認めることになってしまう。

そして何より、都市機能の麻痺した東京はアメリカの管理下に下ることになり、ごく一時的ではあるにせよ日本の政治・経済のコントロールを完全に彼らに委ねることになる。それはすなわち、この国があの決定的な敗戦から半世紀以上かけて築き上げてきた物の敗北と否定に他ならず、文字通り日本は戦後からやり直すことを意味するものであった。


柘植自身は戦術ロボット・イクストルに守られた18号埋立地のアジトで指示を出していたが、荒川が米軍から入手した情報によって後藤達に居場所を察知されてしまい、二課への攻撃を予想していた後藤が別働隊として手配・召集しておいた第2小隊のかつての面々による「幻の新橋駅」に通じる海底トンネルからの突入を許し、最後は南雲の手によって手錠をかけられ逮捕された。

飛行船から発せられていた妨害電波は松井刑事が入手したディスクに収められていたコードによって解除され、決起部隊も治安部隊に投降。事態はギリギリのところで終息に至ったが、東京には深く大きな傷跡を残すことになった。


『戦争という現実』をぶつけることで『平和という幻想』(=東京という街の虚構性)を暴こうとした柘植ではあったが、南雲は「それでも、人々はその幻を現実として生きている」と断じており、『幻の平和』を生きる日本人に現実を見せようとして引き起こした柘植の「戦争」もまた実体的な”討つべき敵”が存在しないという点において『幻の戦争』に過ぎず、後藤はその破綻を指摘している。


The Next Generation -パトレイバー-編集

第7章にて、蹶起事件から11年経った2013年でも某・刑務所にて厳重に収監中であることが明かされた。

面会に訪れた第二小隊二代目隊長後藤田継次に「今でも自分の『正義』を信じているか」と問われ、「凡そ戦争と呼べるものの全ては根本的に『正義』によって引き起こされ、蹶起事件を起こしたのも他ならぬ自身の『正義』を規定するもの、即ち『モラル』からである」と告げる。


その後、彼のシンパとその部下が光学迷彩機能を備えたステルス型戦闘ヘリ『グレイゴースト』を使って彼の蹶起事件を再現するがごとく、東京にテロ攻撃を仕掛けることになる。

>TheNextGeneration-パトレイバー-首都決戦


劇中では俳優の香川耕二が演じているが、顔は見えないようになっている。


関連タグ編集

機動警察パトレイバー テロリスト 哀しき悪役(ある意味では)

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