概要
主に北極・南極のこと。極地方とも。その境界は明確に定まっていないが、緯度で定義する場合は北緯/南緯それぞれ66.4度以上の地(北極圏または南極圏)を指す。
気候帯としては大部分が1年中氷雪に閉ざされる氷雪地域と、夏の間に永久凍土の表面だけが融け僅かな植物や地衣類が生育するツンドラにあたる。
氷雪地域はアネクメーネ (居住不可能地)であり、人はいても気象観測所、学術調査基地、軍事基地などであり、恒久的な居住者はいない。また、かろうじてエクメーネ(居住可能地域)であるツンドラ地域にも鉱山町や放牧や漁業を営む集落があるだけで、人口密度が極めて低い。
しかし、北欧の北部のラップランドと言われる地域(ノルウェー・スウェーデン・フィンランド・ロシアにまたがる)は暖流の影響を受けているため、北極圏内であっても森林があり、漁業や鉱業のほか、林業や観光、小規模な工業が営まれる町がある。