概要
昭和20年代にデビューした女優としては久我美子と並ぶ名家出身。
1953年に東宝ニューフェイスの6期生として東宝に入社。同期には宝田明、佐原健二、藤木悠、岡田眞澄がいる。入社した年の『女心はひと筋に』で映画初出演を果たす。
1954年の出演5作目『ゴジラ』ではヒロイン・山根恵美子役に抜擢される。その後も青春映画を中心に、数多くの映画に出演し、1957年には年間で10作を数えた。
1958年に東宝を退社し、俳優座養成所に8期生として入所する。同期には山﨑努、水野久美、嵐圭史、山本耕一、小笠原良知、松本典子がいた。翌年、俳優座へ正式に入団した。その後は活動の軸足を舞台やテレビドラマへと移す。
TBSテレビのホームドラマで活躍し、石井ふく子と橋田壽賀子の作品には常連出演していた。特に晩年の代表作である『渡る世間は鬼ばかり』では高橋文子(中田喜子)の義母・高橋年子役を演じた。
1995年には、平成ゴジラシリーズ最終作の映画『ゴジラvsデストロイア』で41年ぶりに山根恵美子役を演じた。
1998年11月5日の9時45分、大腸がんのため入院先の東京都渋谷区広尾の日本赤十字社医療センター病院で死去。66歳没。