海の闇、月の影
うみのやみつきのかげ
小早川流水(こばやかわるみ)と小早川流風(こばやかわるか)は、同じ陸上部に所属している 仲のいい双子の姉妹。二人は互いに先輩である当麻克之(とうまかつゆき)に恋していたが、克之が選んだのは双子の妹である流風だった。
当麻が流風に告白した翌日、双子を含む 陸上部の女子たちはハイキングに出かけるが、そこで雨に降られて洞窟で雨宿りをする事になった。ところが突然洞窟の壁が崩れると異臭が漂い、部員たちは次々と気を失っていく。部員たちは病院に運ばれるが、流水と流風を残して全員が死亡してしまった。
やがて、双子の周りで奇妙な殺人事件が頻発するようになり…。
小早川流水(こばやかわるみ)
声:佐久間レイ
流風(るか)の双子の姉。流風と同じく陸上部に所属する。流風と比べるとやや活発な性格だが、流風とは非常に仲がいい。
流風と共に高校入学当時から克之に想いを寄せている。克之が流風に告白するのを目撃し失恋するが、自分の感情を押し殺して流風を祝福し、克之にOKの返事をするように促す。
失恋した翌日、古墳に蔓延していたウイルスに感染した事により、宙に浮き、物質を通り抜ける事ができる能力を手に入れる。能力は月の満ち欠けに左右され、満月でフルパワー、新月でゼロになる。また、自分の血に感染した者を意のままに操る事が出来る。
ウィルスに感染して以来、性格が激変し、恋敵である流風に殺意を向ける。
小早川流風(こばやかわるか)
声:荘真由美
主人公。陸上部に所属する高校生。流水(るみ)の双子の妹。穏やかでやや内気な性格だが、時折激しい一面を垣間見せる。
流水の他に流依子(るいこ)という名の大学生の姉もいる。
高校入学当時から一つ年上の当麻克之に流水と共に想いを寄せており、第一話の冒頭で告白される。流水の気持ちを知っていた流風は自分の気持ちを言う事が出来ずにその場を後にするが、それを目撃していた流水に祝福され克之にOKの返事を出すように促される。
克之に告白された翌日、古墳に蔓延していたウイルスに感染した事により、宙に浮き、物質を通り抜けられる能力を手に入れる。能力は月の満ち欠けに左右され、満月でフルパワー、新月でゼロになる。また、自分の血からウィルスを他人に感染させると、流水の血に感染する前の人間に対して抗体を作る事が出来る。
家族構成は、父・母・長女(流依子)・次女(流水)・三女(流風)。
当麻克之(とうまかつゆき)
声:関俊彦
流水・流風より一つ年上の先輩。県下随一のスプリンターでインターハイ優勝候補。美男子で当然のようにモテる。双子たちの能力とウィルスをめぐる陰謀と争いに巻き込まれながらも、流風を愛し続ける。
家族構成は、父(小説家)・母(専業主婦)・弟(中学生)。
ジーン・アルバート・ジョンソン
克之の父から流水と流風に関する手紙の相談を受け、日本にやってきた金髪碧眼の美しい外国人男性。洞窟内の古墳で流水、流風と同じウイルスに意図的に感染し、流水と流風を超える能力を手に入れる。
ある理由から、流水のウイルスを世界中にばら撒き感染させ、権力を握ろうと目論む。
1989年10月14日に発売された。全3巻。